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<EP_006>再会

食堂では、昨日と同じように全員が寡黙で黙々と同じメニューを食べた。

朝食が終わると、ペイトはガイウスに肩を叩かれ、無言のままついてこいと指示される。

ガイウスについていくと、ガイウスは自分の寝所の枕の下から袋を取り出し、中から数粒のベリーの実を渡してきた。

「昨日の礼だ」

そう言ってガイウスは訓練場へと向かっていった。

ペイトはありがたくベリーの実を食すと訓練場へと駆けていった。


その日の訓練が終わり、昨日と同じように泉で汗を流していると、同じ隊のセンティウスが声をかけてくる。

「なぁ、ペイト。今夜は俺とどうだい?」

センティウスは情熱的な目でペイトを見つめてきた。

「センティウス先輩。すいません、今日は先客がありまして」

申し訳なさそうにペイトはセンティウスに頭を下げる。

「そうか、残念だよ。次の機会にな」

センティウスは残念そうな顔をして去っていった。

「おいおい、先客って誰だよ?」

いつの間にか来ていたテリウスが肩に手を回しながら聞いてくる。

「いえ、ちょっと、それは……」

ペイトは口ごもってしまう。

「まぁ、いいや。お前も俺以外にも絆を深めないといけないだろうしな」

そう言うとテリウスもその場を去っていった。

(今日はリーザに結婚を申し込むんだ)

一人残されたペイトは夕焼けを見上げて静かに決意を固めた。


食事が終わると兵士たちはそれぞれ寝所へと向かう。

ペイトは厠へ行くフリをしながら人気の無い場所へと向かった。

そのまま兵舎を抜け出して庭に出ると、慎重に気配を消しながら、朝に見つけたルートへと向かっていく。

途中、何度か人影を見かけたが茂みに隠れてやり過ごしていく。

目的の木に到着すると素早く木を駆け上がり壁の向こうへと降り立った。

そのまま、月明かりを頼りにリーザの家へと走っていった。


リーザの家にたどり着くと、ドアの前で深呼吸して息を整える。

(リーザはボクを覚えているだろうか?そもそもヴォルスさんはボクを認めてくれるんだろうか?)

リーザ家を目の前にすると、そんな考えが思い浮かんでしまい、足が震えた。

しかし、ここまできては引き下がることもできない。

ペイトは震える手でドアをノックした。

「は〜い」

ドアの向こうから女性の声が聞こえ、ドアが開けられる。

リーザだった。

服の上からでもわかるほどに盛り上がった大胸筋に、激しく主張する僧帽筋。服を突き破らんばかりに発達した三角筋がペイルの目に飛び込んでくる。

そして変わらない顔のリーザがそこにいた。

「あの、どなたでしょうか?」

リーザは感動で立ち尽くすペイトを不思議そうに見つめながら聞いてくる。

「あ、あの……ボク、ペイトリオスって言います。覚えてない?」

リーザが気づいてないことにガッカリしながらもペイトは声を絞り出す。

「え?ペイトリオス?……うそっ、ペイトなの!」

リーザは少し考えると、思い出したらしく、顔が輝いた。

そのまま力強くペイトを家に引き込むとドアを閉めた。

「ペイト、ペイトなのよね。嬉しい、来てくれたんだ」

リーザは涙を浮かべながらペイトに抱きついてくる。

リーザの全力の抱擁を受け、ペイトの肺の空気が全て吐き出された。

「リーザ、……迎えに……きたよ」

背骨がミシミシと鳴る音を聞きながら、肺に空気を全力で送り込みペイトもリーザを抱きしめる。

リーザの広く鍛え上げられた広背筋はビロードのように滑らかだった。

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