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090_蛙ちゃんの化け物、騙る物語。

「科学に真っ向から喧嘩を売っているものが怪異なのですよね、

 あれは物理法則を超えてしまっている、

 というかずらしているというか、掻い潜っているというか、

 因果関係が歪んでいるというと、ちょっと格好が良すぎるかも知れませんが」


 ゲロゲロと、蛙声で鳴きつつ、午睡間際の無駄話を語る蛙姫ことナダ姫さまです。


「質量保存の法則とか真っ向から殴りつけて屈服させていますものね、

 姫様に変身術とか?」

 

 兎娘の幼馴染、鳥獣戯画的な方が、語りを受けます。


「そうよね、真言術とか、神術とか、これはもう、

 最初から世界に対して誤魔化しかないというか、

 詐欺詐術に近い部類の厄介さなわけですよね、

 力のある言葉、言葉自体に意味があり、

 それが現実を捻じ曲げるというか、

 そもそも言葉がなければ現が存在しないという、

 本来奇妙な法則が成りったっているというわけで、

 そのおかげか、せいで、科学技術が成り立たなくなっている、

 文明の進歩が止まっているか、歪んでいるということに、

 なっているのよね、

 多分おそらく、

 観測される中に入ってしまっているので、

 実のところ正確に押し測ることは出来なくなってしまっているけれども?」


 姫様が寝ぼけながら、布団にごろごろと転がりながら、

 語り語り続けます。


「科学的には説明ができないという感じではありますよねー」


 軽く、相槌的な言葉を挟む兎娘です。


「法則をその場で作り替えるような暴挙に近いわけで、

 それをある程度系統づけてやることができるのが、術であり、

 全く混沌のまま、思うままに、いや、どう転がるのか思ってもいない方向に、

 突き進んでしまうものとか現象とか、それらを怪異と呼んでいる、のかしらね、

 本質的には、物理法則を捻じ曲げてしまっている、

 意味が、因果の、結果から始まりが巻き戻ってしまって作られてしまう、

 そういうものではあるのよね、

 ある意味、未だに、世界は造られ続けているという可能性すらあるわね」


 とうとうと、寝言に近い妄言を吐いていく蛙姫です、眠そうではあります。


「大多数に当てはまる、法則というものは確かに存在するわけではありますよ?」


 それでも大地は回っているという話的な雰囲気で、

 それでも夢現なまでに語り返す兎娘です


「そこが問題なのですわよね、というか鍵なのでしょうかね?

 徹頭徹尾意味が世界を作っている言葉が環境を設定している、のであるならば、

 もっと不安定でなければならないのですよね、

 しかし現実は、かなりあやふやなところはあるにせよ、

 そこそこに安定しているのです、事象が断絶していない、

 おおよその因果関係は守られているという」


 うみょうみょげこげこと言葉にならないくらいにもごもごと語り終わる姫様です。


「芯はどこかに通っているのか、もしくは偶然、安定しているように見えるのか、

 奇跡が連続しているような感じで、今があるのか、とか、まあ、

 ちょっと、浪漫ではありますね、」


 ふあぁとあくびを一つして、兎娘も眠りにつきます、お昼寝です。


 かえるちゃんの怪異について語る寝言でした。

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