082_蛙ちゃんの甘味語り女の子は好きです。
「上白糖はあるのよ、
というか、調味料的には、
かなり発展しているんじゃ無いかなとは、
思っているわ、
何に比べてと言われると、
何と比べているのかわからないけれども」
蛙姫ことナダ姫さまが、げこりとごくりと、砂糖菓子を食べながら語ります。
「黒砂糖とは違って手間がかかっているのですよね?」
甘いものが大好きな兎娘が、
これまた砂糖菓子をつまみつつ、
尋ねます。
「サトウキビから作られているのには変わりはないわね、
かなり南の方から輸入されているけれども、
真言術やら精霊術やら、
祖霊返りの神術やら、
それらに連なる、科学てきなあれこれ進歩やらで、
物流はそれなりに安定しているわ、
最も、妖やら、異物やら、異形の怪物やら、
怪異関係の事件事故に巻き込まれる可能性があるので、
それでも、完全に安定しているとは言い難いけれどもね」
社会を支える基盤となる技術は結構しっかりしているけれども、
それを上回る、とんでもない災厄が存在しているので、
振れ幅が大きいという話ではあるとか、
説明を加えます。
「話を砂糖に戻すわね、
不純物を取り除いて、
遠心分離機やら、濾過やらね、
白い砂糖を作る技術は確立しているわね、
大量に処理するために、
真言術が直接使われたりするし、
それを使用して、道具やら仕組みやらを製作して、
生成したりもしてるわね、
その過程で、化学的な見地も進んでいたりもするのだけれども、
ただ、
一様な条件で同じように繰り返しても、
神秘的な、不思議的な要素で持ってして、
同じ結果にならないことも、
それなりにあるというところが、
ちょっと問題なのよね、
そこに、商売の種があるともいうのだけども」
げこりと笑ってちょっと悪い顔になる蛙姫です。
「悪い顔をしていますね」
ちょっとげんなりとしている兎娘です。
「別にあこぎなことをするつもりはないし、
してもいないけど、
要は、怪異が寄ってこないように、
おまじないをかけてみませんか、
って、提案するだけのお話なのよね、
もちろん効果はあるわよ?
それなりに」
にんまりと笑いながら蛙姫様です。
「それなりなんですね」
わかってますよ、
そういうことなのですよね?
という顔をする兎娘さんです。
「そのような儀式と合わせて、
その場を整えることのできるお札とかなんとかを、
売りつけるわけです、
これも、それなりに効果はあるものです、
主に心の安寧に効きますね」
まあ、真言術の文言を書き連ねるので、
それなりに効果はありますよ、
と続けます。
「あー蛙姫印のお札ですね、
でもあれ印刷してませんでしか?
木版画?とかで?」
「それなりの効果はありますよ?
まあ、いちいち手書きをしている手間をかけたくないという、
話ではございますがね」
けろけろと笑いつつ、
その結果お安く手に入れた砂糖を使用した、
お菓子を食べていく、蛙姫でございました。
かえるちゃんの砂糖菓子で儲けるお話でございました。




