064_蛙ちゃんの科学的知識みたいな。
「地動説と言う概念ではあるのよね、
少なくとも大地は丸いわ」
手元の教本を手遊びにしつつ、語るのは、蛙姫ことナダ姫です。
「それはそうでしょうね、
月からもそう見えますし」
実感として、現実的に、そう観測済みの兎娘がいいます、
彼女の実家は月面にありますし、
自力で、その身体能力一つで、
第一宇宙速度を突破できる、変態生命体でもあります、
生き物という範疇で考えて良いのか、
稀によく疑問に思えるくらいの、
肉体性能ではありますが。
「一回私も宇宙から見てみたいですわね、
そして、意外に青くないんじゃありませんこと、
とか、発言しつつ、赤茶けた大地に立ちたいでわね」
ため息をつきながら、戯言を言い放つ姫様です。
「遊星爆弾でも落とされたのでしょうか、我が星は」
冷や汗をかきながら突っ込むのは、いつもの、
顔に傷がある、色眼鏡をかけた侍女さんです。
「降伏を迫られたら、
馬鹿め、と、言いたいだけの人生でした。
大概、まずい話題のような気がするわねこれ」
ちょっと顔を顰める姫様です。
「宇宙の戦艦は、浪漫溢れる題材ではありますね、
そういう演劇とか、読み物があるのですよね」
ということにしておきましょうと、侍女が言い。
「まあ、それはともかく、この大地は丸いのよ、
大地が丸い球状になっているので、
地球とかいうのよね、
なんだか土玉のようで、格好悪くないかしら、
この言い方?」
科学的知識を学ぶ教法の記述に文句をつける姫様です。
「まあ、昔から言われているものですし、いまさら?」
兎姫が返します。
「いいわそれは、とにかく、この大地は丸く、
一つの軸を中心にして、回転しているのよ、
独楽のようにね、で、その結果、昼夜がうまれているわけね、
光源一つが固定されていて、
それが周期的に回る大地によって、照らされる面が動いていくという、
ええと、
串焼きで両面を満遍なく焼いていくような描写がわかりやすいのかしらね?」
惑星の自転による昼夜の発生について説明していく姫様です。
「ええと、この大地はくるくると独楽のように回っていて、
さらに、陽の光を放つもの、太陽?の周りを、
紐で繋いだ、回しぶえのように、ぐるぐると円を描くように、
回っている、と、
これは、大地の周りを、月が回ってるように、なのですよね」
兎娘が続けます。
「大地が独楽のように回っていることを自転、
紐をつけた垂を振り回しているように、
これは掴んでいる手のあたりが、太陽で、
回っている錘が、私たちがいる大地ね、
そのように回っているのを、
公転と呼ぶのだそうよ、
で自転の軸、地軸が、
公転する面に対して、
斜めに傾いているので、
公転上の位置によって、太陽からの距離が変化する、場所に、
住んでいると、四季が生じるという、
まあ、そういうことなわけなのよ」
誰が発見したのかは知らないけれども、
まあ、見えすぎる目を持つ存在が、
あちこちにいるのだから、
実際に観測できる事実は、わかりやすいですわよね?
と続ける姫様です。
かえるちゃんの彼女たちのもつ科学知識は偏っているけどかなり深いというお話でした。




