039_蛇くんの似非好敵手。
蛇であるからには蛞蝓は苦手であろうという話ではありますが、
ある意味苦手であるからこそ、対等に付き合えるとか、
力が削がれるので最後まで持つのではなかろうかなという、
生理的嫌悪とかは、棚上げにすることができるというか、
気持ちの悪さが、かえって気持ちが良いということもあるのであるかなという、
「そんな感想ですね、ごちそうさまでした」
最後まで持つとは言えども、それは言葉通り、
持つだけあって、
息も絶え絶えな、感覚の暴走をどうにもこうにも、
抑えることができずに、
敷布の腕で、淫らに崩れている、
蛞蝓の祖霊に連なる肉感的な女性に対して、
述べる、蛇くんこと、ナギ少年でございます。
「お、お粗末様でした?
よろしくでした?」
ちょっとよく分からない、
前後不覚なままに、切れ切れは声を放つ、
伽の方でありまして、
身分的には、結構高めの、独身女性であり、
神様相手のであるので、
むしろ栄誉的な役割であるなぁという、
多勢と同じ感性の持ち主であり、
それなりに、自分の体に自信がある感じの、
年増というと柳眉が上がるくらいのお年の、
美女でございまして。
「蛇神としてのあれやこれやが、
いい感じに削がれているのと、
あまり手加減しなくて良い、
分泌物の投与が気が置けなくてよかったです、
またしませんか?」
こてんと首を可愛らしく傾げた、
まあ、美少年というか、姿格好だけであるならば、
美青年っぽい、おんとしとって十三歳でございます。
「流石に連日では死んでしまいます、
というか、うっかり色々、
いたしてしまいそうでごわいです」
しゃがれた声で答えます、
粘膜的な粘液的なあれやこれやで、
ぬるぬるてかてかしている肌が、
若干疲れてかぴかぴになっている感じであり、
ちょっとおそらく、生命の危機的な何かとかが、
あったのではなかろうかと、読み取れてしまいます。
蛇くんの方も、普段は使わない神術とか神力とか、
使用した感覚がありまして、
ただそれは逆に気持ちよかった感じで、
満足しているようでございます。
基本蛞蝓、なめくじ、は、蛇への特別攻撃能力を持っているとか、
対処方法を確保しているとか、
そもそも天敵であるとか言われていることは、
確かではあるのですが、
そもそもの格が違いすぎるので、
全身粘膜を擦られて楽しまれただけの結果になったようではあります。
「系譜でちょうど良い娘がいるなら、
一緒にやってもいい気がするけど、
一応自重しますね、
男の子でもいいとか、言わないですし」
ミカドに連なる血縁で、
蝸牛の皇子がいたことを、
ちょっと、思い出しつつ、蛞蝓な女性は、
それを紹介したらどうなるのでしょう?
とか厄介な思考をしつつ、
「自重してこれというのもすごいですね?」
蛇のように笑う、ナギくんです。
蛇くんの似非好敵手でございました。




