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010_蛙ちゃんの四年目

 がっぷり四つです、

 組み合っています、

 カエルと、ウサギです、

 蛙姫のナダちゃんと、

 ウサギ娘は、親族で、遊び相手の、従姉妹ちゃんです、

 名前は、ギンちゃん。


 話の流れで現在、お相撲遊び中です、

 蛙姫は変わらず、子供の大きさくらいのカエル姿です、

 ウサギ娘は、耳が長く頭の上に飛び出ていて、

 顔つきがどことなくウサギっぽい、

 五歳児位の少女です。


 お互い服装は、動きやすいものです、

 裾がめくれないように、筒袴的なそれで、

 足を左右それぞれに通しているやつです、

 カエル脚なので、お姫様のはかなりゆったりした作りになっています、

 ウサギっ子は、首から下は完全に普通の人型なので、

 ちょっと、シュッとした感じの衣装です。


 のこったのこったと声をかけているのは、

 見守っている乳母とか、

 侍女とか、

 そんな感じの方に見えますが、

 実は体力づくり担当の、家庭教師です、

 体育教師でしょうか?

 国技である相撲を取らせているのは、

 ちょっと趣味が入っているとのことです。


 あと、かえると、うさぎがいるなら、

 お相撲を取らせるほかない、と言う、

 文化的な背景もあったり、なかったりします、

 本当でしょうか?


 古文書に描いてあるので、本当に伝統的な、

 文化なのであるかもしれません、

 いや、その時代の冗談である可能性も少なくないのではありますが。


「鳥獣戯画の世界だねぇ」


 呑気にそれを見て感想を述べている、かえる父の鯰親父です、

 暇のように見えますが、

 忙しい公務の合間を縫って、

 愛しの姫、娘の成長を見守るために、

 ちょくちょく家に戻っています、

 やっぱり暇なのでしょうか?


「私は普段、災害に備えるお仕事をしています、

 部下が優秀なので、大体任せられるのですよ、

 天候がよろしいので、私の術が必要になることも少ないので、

 結構まとまった休みが取れるのです」


 誰に説明しているのですか。


「そうなのですね」


 隣にいる、奥さんにでしたか、相変わらず、

 お綺麗なかえる母でございます。


 あ、

 うっちゃり、とか、上手投げとか、

 綺麗に投げ飛ばされましたね、うさぎさん、

 下は柔らかい地面ですし、

 受け身はしっかりしてますので、

 怪我もなく、

 すっ転んでしまいますが、

 すぐに飛び起きます。


 さすが、敏捷性が半端ないですね、

 対抗して、跳び上がらなくてもいいんじゃないですかね?姫様。


 まさに蛙飛びと、兎飛びの対決とか、まあ、跳躍力は、大人顔負けですね、

 

 いや、跳ね回って間合いを取り合っていますね、

 これはなんというか、

 相撲ではないのでは?

 

 手を振り回してますな、

 どちらかというと、拳闘に近いのでありましょうか?

 危なそうなので、体力づくり担当家庭教師が、

 中に割って入ります、

 細身に見える身体ですが、

 存外に頑丈で、俊敏ですね、

 見た目は完全に人型ですが、

 それなりの、祖霊力が入っているのかもしれません、

 と申しますか、まあ、結構な身分である姫の家庭教師ですので、

 実力は折り紙付きではあるのでしょうね。


 ええと、何か双方の拳にやわらかで分厚い布?を巻いて、

 戦いを促すところを見ると、結構トンチキかもしれません、

 まあ、怪我をしなければよろしいのでしょうか?


 かえるちゃんの四年目はこのような感じでございます。

 

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