神待ち少年
勇気は自分の部屋に戻ると、スマートフォンを投げ捨て、憤りを露わにした。
「ふざけるな!」
ベッドに横たわり、考えを整理する。自分は廉を追い出したいが、母はその気はない。それどころか廉の肩を持つ。
「志那のゴキブリ野郎が。」
勇気の心は廉に対するどす黒い憎しみで満ち満ちていた。ゴキブリが出没するこんな家には住んでいられない。母とあの男が仲よくするところを見せられるのも苦痛だ。かくなる上は・・・・・。廉はスマートフォンを拾い上げると、Xを起動させる。
「#神待ち #家出少年 #DS5 #京都南丹 誰か居ませんか?」
その様にツイートした。つまり家出したい、泊めてくれる人募集、男子小学生5年生、こちらは京都府南丹住み。と呟いたのである。勇気の考えは自分が行方不明になれば、母は自分の行いを反省して、廉と別れる筈だという酷く短絡的なものであった。最終的には母は自分を取る筈だという自信があった。絶対うまくいく。
「チロリン。」
直ぐに何通か返信があった。そのうちの一通に目が行く。アカウント名・美久。どうやら女らしい。他の奴らは皆男。その中に女が一人。勇気の胸は高鳴った。これはやりとりするなら美久の一択だ。家出をしたいという少年に接触を持ちかける男は間違いなくショタである。ショタというのは小さい男の子に性的興奮を覚える変態ホモ野郎。彼らの家に行けば暫く住まわせて貰えるだろうが、尻を掘られる覚悟はしないとならない。勇気にはそんな趣味は無かった。これが女性というならば、話が180度違ってくる。女のショタならば・・・・・・もしやすると・・・・・・大人の女性と初体験できるかも。勇気は震える手でメッセージを送る・・・・・。




