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傍観主でいさせてくださいっ!〜最強設定トリップ夢主は貞操を守りたい〜  作者: Sio*
貞操が掛かってなきゃ憧れてたシチュエーション(文化祭編)
21/30

知恵熱だ────!!!!



「姫愛ちゃんおはよう。もう体調はいいの?」



「おはようございます。ぼーっとはしますが、大丈夫です」



「そう。朝ごはん、リゾットとスープだけど食べられる?」



「いただきます!」



こ、これは!とある飯テロお色気漫画に出てくる、実践したら1番美味しかった料理、カレーリゾットオムライスじゃないか!

本家からアレンジは加えられ、ひき肉でなく小さめに切った鶏胸肉とトマト、みじん切りの玉ねぎにほうれん草がスパイスの効いたリゾットの具だ。匂いは痺れるほどの辛さを感じるのにまろやかなのは、具のトマトと混ぜられたたっぷりのチーズが辛さを中和してるからだろう。辛いのが苦手な私でもすいすい食べられる。

ソースも中身と合わせ、ガーリックが効いたトマトが主役の真っ赤なソース。たまごとの相性もばっちりで、スプーンが全く止まらない。

つい先日、静香さんと好きなごはんについて語ってた時、ぽろりと言った記憶があるが、あの少ない上あやふやな情報だけでここまで完成させるなんて…!すごい!!

そしてもう常駐レベルのコンソメスープ……リゾットが濃い味だから、この野菜たっぷりであっさりした味なのがまた相性ピッタリ。

静香さんは私を太らせて食べる気なのか?私はヘングレなのか??

あーーー痩せる筋トレしなきゃーーー!!!



「そういえば、私土曜の昼くらいから全然記憶にないんですけど……」



「そうなの?実は────」



あの後、部活終了時刻になっても帰ってこなかった私を心配して、透真先輩へと連絡。

部長に連絡したところ、朝以来見てないとの事だったので温室へと探しに来た。

したら高熱を出し、意識が朦朧としている私を発見。

幸い保健医が校内にいたので寮で診てもらった。

保健医曰く「慣れないことして疲れたんでしょう。休めば治ります」とのことだったので、寮で様子を見ていたんだそう。


それどう考えても知恵熱だ─────!!!!!!!!!!!!

部長と透真先輩のことでキャパオーバーになったせいだ────!!!!!!!!!!!!



「大変ご迷惑をおかけしまして…!!!!」



「いいのよ、無事だったんだから。でもまだちょっと顔が赤いみたいだから無理しないでね」



ふと、くちびるに触れる。

あんなキス、初めてだった。

優しくて、甘くて、好きって気持ちが込められた、キス。

今まで、貪るような、吸い尽くすような、暴力的、とでも言うようなキスしかしたことなかったから。

毎日練習してるすこし腫れてて、かさついた、先輩のくちびる。


てか、────え!?先輩とキス!?!?!?!?



思い出した瞬間、ぼっと火が着いたかのように顔が熱くなる。

今まで、優しくて頼りになって、話しやすい先輩と思ってた。そんな、恋の、対象だなんて、考えたことなかった。

確かに!前に!顔は好みと!言ったけども!!

それとこれとは別で!!!!



「────もしかして、透真にキスでもされた?」



「ぶぇっほ!!!!ししししししずかさんなにを」



「もう、好きなことには一直線、周りが見えなくなるんだから」



怒ってる、と言うよりかは呆れたような声を上げた。

昔から、そうなのだろうか…?

ぐちぐちと透真先輩の過去エピソードを披露してくれるが(頭に入ってこないが)、途中あ、と止めると、私を見てにっこりと微笑んだ。



「私、姫愛ちゃんが娘になってくれるなら大歓迎よ♡」



「静香さん!?!?!?!?」






「はい。姫愛ちゃんには必要ないかもしれないけれど一応ね」



いたたまれなくなって自室に戻り、制服に着替え、軽くメイクをして髪を結う。今日も暑くなりそうなので高い位置にひとつに結び、ぐるりと巻き付けピンで留め、シュシュでそれを隠すように結ぶ。

後れ毛はアイロンで軽く巻いた。うん、上手くいった。

準備が出来たので出ようとしたところ、静香さんにA4サイズの封筒を手渡される。



「あぁ、なるほど」



表には私の名前と「定期考査結果」の文字。

この土日で全て採点しきった先生方に拍手を送りたくなった。

この中には今回のテストの採点済答案と、点数、順位、クラスが記載されたリザルトが入っていた。

つまり今日からクラスメイトが変わるかもしれないのだ。










「はよー、姫愛」



「姫愛のおかげでギリクラスSに入れたよー!本当にありがとう!」



「おお、秀くん!今日から改めてよろしくね!」



私は元々クラスSに留まることは決定事項であったが、念の為確認するとまた全教科満点で1位だった。本当にやべぇな姫愛ちゃんの頭。

宗くんは前回から順位を上げ1桁台の9位、秀くんは20位となり、ギリギリでクラスSに昇格した。

見渡せば、秀くん含め4人、かな?入れ替わったの。



「こいつ朝から煩くてさ。黙らせたいんだが」



「だって!俺、あんなにスラスラ解けたの初めてだし、全教科90点以上、しかも苦手な公民で96点!!」



「えっ、それは凄いじゃん!」



「まじ姫愛様々〜( ´^ω^)人」



また拝まれた。このままだとお賽銭とか言ってお金貢がれそうな運命が見える。その前に避けなくては。

クラスSでもカフェテリアメニューで唯一お金のかかるスペシャルパフェをお礼にしてと言った。量がえぐいから皆で食べに行こう。



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