表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
二月、如月、february…
199/240

199.冬だから

冬ですから。



「うだるような寒さとはこの事か…………」

「言わねーよ」


 ツッコまれた。

 

 放課後。どうせする事もない僕達は、槙の部屋で駄弁っていた。外寒いしね。

 外よりマシとは言っても、ここも十分に寒い。もうね、布団にこもるしかないよね。


「いやぁ、寒いねぇ」

「自然な動作で俺の布団に入ろうとするな」

「良いじゃないか、た――あわぁ!?」

「やぁ」


 布団の中に柚がいた。びっくりして変な悲鳴あげちゃったじゃないか。


「柚何してんのそんなところで」

「寒かったからここで暖まってたのさ」

「全然気づかなかったんだけど」

「それは遠回しにボクを貧相だって言ってるのかな?」

「いや、そういうつもりじゃ」

「なんで俺の布団は溜まり場みたいになってんのかな……」


 僕があらぬ言い掛かりを受けているというのに、槙は些細な事に文句を言っている。そんな事言ってる暇あるなら僕を助けてよ!


「ボクが薄すぎて布団の上から観測できなかったと、そう言いたいんだね?」

「いやいやいや? あの、話聞いてよ。ちょっと槙助けてよ」

「気持ちだけ受け取っとくわ」

「意味がわからないよ!? 助けてって気持ちだけ受け取ったらあとは実行に移さないつもりなの!?」

「お前は何を言ってるんだ。当然だろ」

「えええええええええ!?」


 当然なの!? 少しくらい介入の余地あるよね!? ないと僕死んじゃうよっ!?


「ふふ、さぁ何をしてやろうか……?」

「ちょ、怖い怖い怖い怖い。布団から顔だけ出して不動なのが余計に」

「ずくなしか」

「あ、そうそう槙。お風呂先に貰ったよ」

「おう」


 あ、話それるの。


「それと、樂にはどんな処罰を与えようか」

「服ひん剥いて布団に入れず放置とかどうだろう」

「あ、それ良いね」


 それないんだね! 逃げ場ないんだね僕には!

 あと槙はどんな案出してるのさ! この季節には拷問だよ!?


「よし、樂覚悟」

「どんまい」

「え、ちょっうわ」


 突然布団から飛び出してきた柚に捕まり、あっという間に服を剥ぎ取られた。そのまま僕はしばらく何を言っても放置され、身にしみる寒さを味わった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ