128.他意のないスキンシップ
重ね重ね、彼らには恋愛感情はありません
「………………」
「………………」
放課後。暇だったから槙の家に行くと、ソファーに座った槙の膝に柚が座ってテレビを見ていた。
……なんじゃこりゃ。
「……何、してるの?」
「槙が、槙が無理やりボクを膝に座らせて……」
「てめぇ嘘吐いてんじゃねぇ」
「槙がそういうプレイが良いって言うから」
「パターン変えれば許されると思うなよ」
「全く槙は変態だよね」
「続行すんな」
訳がわからん。
何があった。
「俺が帰ってきてここに座ってたらな、柚が入ってきて寒――――」
「寒いからってボクを引っ張って座らせたんだ」
「お前どんだけ俺を貶めたいの?」
「ボクが嫌だって言っても離してくれなくて――」
「本当にやったらっか」
「突然の方言怖いです」
「………………?」
えっと……?柚が入ってきて、寒いからって槙に引っ張られて、無理やり座らせて、そういうプレイが良いって……?ん……?
「ほら見ろ樂が混乱してる」
「ふふ、君の地位がどんどん落ちるね♪」
「すごい良い笑顔で言う台詞じゃない」
「だって暖かくて」
「関係ないよな?」
「ふふっ♪」
「………………???」
「あーもう樂戻ってこーい」
「完全にピヨってるね」
「ピヨってる言うなよ」
槙の地位が落ちて、柚が暖かくて良い笑顔で、関係なくて、ピヨってて……?
んんん……?
「ほら説明するから戻ってこーーーい」
――――――――――――――――――――
「――という訳だ」
「えっと、柚が入ってきて寒いからって言って、それで槙の膝に自分から座ったんだね?」
「そうだ」
「どっちかって言うと柚の方が変態だよね?」
「そうだね」
「うわ認めたよ」
「ボクはいつでも変態さ!」
「訳わからん」
そう言って呆れつつ、柚をどかそうとしない槙。お人好しというか、長男体質というか、ツンデレというか……。あれ?僕も長男だよね?
「いやぁ、槙の膝暖かいよ」
「膝はだいたい暖かいと思うぞ」
「そういえば膝枕ってどう見ても太ももだよね」
「そこには触れてやるな。あと『太もも枕』って語呂悪いだろ」
「ちょっと耳掻きしてよ」
「さっきから話題ころころ変えすぎだ」
槙と柚がイチャついてる。……うん、イチャついてるように見える。これ僕にも当てはまるんでしょ?…………うわぁ。
「ほら樂が微妙な顔してるぞ」
「明日買い物行かない?」
「良いけど俺と樂の話を聞け」
本当に仲良いですねぇ




