プロローグ
「奥様!!おめでとうございます!!」という声を聞き、曖昧だった景色に光が差し込んでくる。
(ここ…どこだ?もしかして異世界転生!?)
美しい女性に抱えられ、周囲には泣きじゃくる男性がいた。
いつものように使っている電子機器を探したが、当然のようになく、代わりと言ってではなんだが、前世では一度も乗ることのなかった天蓋ベットの上に身が置かれていることも確認できた。
ーーーー7年後ーーーー
今日は、僕が生まれてちょうど7年、みんなが僕のために誕生日会の準備をしてくれている!
「カイ〜」そう僕を呼ぶのは、メイドのソフィアだ。ソフィアは茶髪が似合う可愛いメイドさんだ。
ソフィアは僕が生まれる数年前から、この家でメイドとして働いていたそうだ、そしてこの可愛い見た目からは想像できないが、ソフィアは魔術と格闘技をかなり極めているらしく、この家の用心棒のようなものも兼任しているそうだ。
でも…ほんっとに可愛い…
「カイ…恥ずかしいです…どこでそんな言葉覚えてきたんですか…」
どうやら聞こえてしまっていたようだ。
「あ!アンノエル様おかえりなさいませ!」今帰ってきたのが王国議会書記長を務めている、
僕の父アンノエル・ラトリアだ
「じゃあカイ!そろそろ行こっか!」
「レッツゴー誕生日パーティー!」
「うん!」
そういって、母さんと父さんが待つ、食卓へと足を運んだ。
ーーーー ーーーー ーーーー
『『カイ!誕生日おめでとう!!!』』
「じゃあカイ君7歳になった感想を聞かせてもらえるかな。」
父さんは、仕事の時はいつも仏頂面なのに家に帰るといつもこんなだ。
「え〜と…とても嬉しいです!」
僕がそういうと、横で母さんも父さんと一緒になって笑い出してしまった。
「そうだ!誕生日を祝ってお歌を歌いましょう!」
そういうと母は、僕に向かって微笑みながら、天使のような歌声で誕生日の歌を歌ってくれた。
「さすが、母さん!いつ聞いてもいい声してるな!」
「歌手ですからね。」
母は、ムフーと自慢げな顔をしながらそういった。
「じゃあカイ、誕生日プレゼントをやろう。」
「魔導書と杖だ!」
そういって手渡されたのは、一冊の魔導書と先端に緑の装飾が施されている木製の杖だだった。
「魔導書は、私たち両親から、杖はソフィアが選んでくれたんだ!」
「カイ、気に入ってくれましたか?」
「もちろん!ソフィアが選んでくれてものならなんでも嬉しいよ!」
そんなこんなで、僕の7歳を祝う誕生日会はお開きとなった。
ーー翌日ーー
誕生日会も終わり、7歳となった僕は、ついに念願の夢である魔術の勉強をスタートさせた。
昨日父は、「ソフィア、カイに魔法を教えてやってくれないか?」と聞かれ
「もちろんです!」と即答した。
(ソフィアなら安心だな….)
ーーーーーーー
「じゃあカイ、今日から君に魔法について教えるね。ソフィア先生を信じてついてきな….!」
彼女は見事なキメ顔と共に熱い言葉をかけてくれた。
「まずは座学からやりましょう!カイ、この世の魔術にはランクがあることは知っていますか?」
「詳しくはよくわからないです。」
「今から解説するので、よく聞いていてください!」
彼女は、前世でいう黒板のようなものに魔術のランクについて描き始めた。
「この世界の魔術には、10個のランクが存在しています。」
・第一層<魔芽級>マナ・スプラウトクラス
「第一層は魔法を始めた初日で習得できるような、簡単な物です。」
・第二層<発動級>アクティブクラス
「第二層は習得に早くても1週間〜1ヶ月ほどかかります。」
・第三層<構築級>フォージクラス
「習得には早くても半年以上ぐらいかかります」
・第四層<戦術級>タクティカルクラス
「これは一般的な魔術師が10年かけて手に入れるような物です。」
・第五層<制圧級>ドミニオンクラス
「これは一般的な魔術師が一生をかけて到達を目指すクラスです。ですが威力効力は、かなりのものです」
・第六層<威圧級>インペリウムクラス
「これは魔術に秀でているものが到達を目指すクラスです、現在私が使えるのはここまでです。」
・第七層<異端級>エクスシードクラス
「天才と呼ばれる人物が一生をかけて手に入れるものです。」
「ここから先は歴史上でも数人しか使えないレベルなので、説明は省きます!」
「次は、属性について説明します!!」
「カイ、これを見てください!」
ソフィアはそういって右手に火球、左手に水球を作ってみせた。
「この二つの魔術をぶつけるとどっちが残ると思いますか?」
「火球….?」
「大正解!これが、魔術の属性というものだよ!」
「カイ、これを見て!」
火
水 風
雷 土
「魔術はこの形を時計と例えると、自分の属性より、一つ針が進んだ属性に相性が悪く、逆に針が一つ戻った属性には相性がいい、ということになってます!」
「そしてまれにですが属性を混ぜた混成魔術を使える魔術師も存在します。」
「もう一つ別枠で治癒魔術がありますがこれは習得難易度が高く、魔芽級の効力でも、発動難易度は構築級並みです」
「まだ7才のカイには難しかったかも知れませんね、ついてきて下さい!」
(ソフィー完全に教師モードだな…)
そう思い連れられたのは西洋を思わせるような重厚な建物だ。
中に入ると、屈強な男たちが、僕を睨みつけてきたがすぐに同行者の顔を見て焦ったような、顔をしながら優しい目で見てきた。
「ソフィーさん久しぶりです!!」そうソフィーに声をかけてきたのは、屈強な男たちの中では、珍しい美形の青年だった。その少年がソフィーに話しかけたのを皮切りに続々と、屈強な男たちがやってきた。
どうやらソフィーとは旧知の中だそうだ。
「そうだ!!ソフィーさんひとつ手合わせ願えますか?」少年がそう言い放つと、
「いいよ、久しぶりにやろうか!」
どうやらここは冒険者ギルドというものだったらしい。
ソフィーと冒険者一行は、地下にある訓練所へと向かっていった。
道中屈強な男の1人が僕に話しかけてきた。
「ボウズ、ソフィ姉の連れなのか?」と声をかけると先導してたソフィーが、「あんたぁ〜、この子ラトレア家の長男だからボウズなんてよんじゃダメよ!!」「えっ、そうなんすか!?すいやせん!!」「いいですよ、気にしないでください!」ソフィーの姉御肌な一面も見れたところで訓練所に着くとソフィーが話しかけてきた。
「カイ〜今から魔術を見せるから、しっかり見ておいてね!!」そう言い放つ彼女はやっぱりかわいい….
「ではソフィーさん手合わせお願いします!!」
「ちょいまち、あんたこの3年どれだけ成長したか見たいから、本気の魔術を打ってきて!それぐらいのハンデはあげないとね!」
「いいんですか姉さん!?どうなっても知らないですよ!」
そう言い放ち、金髪の青年は魔術の詠唱を始めた。
「カイの坊ちゃん、わしが解説するぜ」と屈強な男が話しかけてきた。どうやらソフィーに解説役を頼まれていたらしい。
『紅き血を巡らせ、我が声に答えよ、小さな炎を大炎に!!」第三層<<ラザリアフレイム!>>
金髪の少年が放った、その火球は、ソフィーの方へ猛スピードで迫っていた。
ソフィーはかわすわけでもなく拳で火球を薙ぎ払い、
『第四層、ウインドブルーム!!』といい金髪の青年を一発KOした。
(ソフィー強すぎだろ…てか技名しか言ってなかったぞ?)
「見たか坊ちゃん、さっきのが風と水の混成魔法ウインドブルームだ。そしてソフィーは無詠唱魔術の使い手、無詠唱魔術は100万人に1人の逸材なんだぜ、」
「全く馬鹿げた威力してやがるぜ…」男はそうボソッと呟いた。
(ソフィーの前では悪いことはしないでおこう…)
ーーー翌日ーーー
今日の座学では魔術の属性にはそれぞれ得意、不得意があるが、どの属性も基本的に練習すれば使えるようになることを教わった。座学が終わり、初めての実践訓練を行う。
正直前世ではこう言ったものに、憧れていた時期があるので、かなり楽しみにしていた…
「まず、今日はマナスプクラスからやってみましょう!!」
(略し方かわいいな〜)
「まず全ての属性を1回ずつ試してみましょう!!」
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結論からいうとマナスプクラスは全属性一発で成功することができた。やはり教師の人が素晴らしいからだろう。
だが、アクティブクラスとなると初日で全属性とまではいかず、水と雷の2つのみ発動することができた、この二つも発動確率は五分五分といったところだ。
当然と言えば当然なのだが、治癒魔術はできなかった。そういったところで初日の訓練は終了した。
ーーー1年後ーーー
8才となった僕は、ソフィアの教えの甲斐あってか、かなりの練度にまで成長した。
水、雷は構築級
火、土、風は発動級といったところまで使える用になっていた、でも治癒魔術は一向に使える気配がなかった。
ソフィー曰くこの歳でここまで魔術が使える人はなかなかいないらしい。
「カイは、王立魔律学園に入学できるかも知れませんね!お父様に打診してきます!!」
そんな嬉しい言葉を聞き、ニマニマしながら僕は就寝した。
ーーー翌日ーーー
「カイ、お前は12才になったら、王立魔律学園にいきなさい。ソフィーから魔術の才については聞いている。
魔律学園なら将来に役立つ経験がたくさんできるだろう。」
その言葉を聞き僕はこれまでより一層、魔術の訓練に励んだ。
ーーー1ヶ月後ーーー
屋敷に一通の手紙が届いた。
初回なのに裁判をあまり絡ませることなく、長々と説明してしまい申し訳ございません。次回の話から、物語が大きく動くので、楽しみにしていただけたら幸いです。意見などがあれば、どしどし書いて欲しいです。




