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1600  作者: 火村虎太郎
戦国大名大谷編
9/25

ポリスメンっ!?


大阪を出発して、まずは三成の佐和山城に着いて・・


「ガッ!パリン!!」

「ん?なんでミラー割った?」真田


ずっと車の中で考えてて、

確認したかった事があった・・


「・・・・スーー・・」

「・・・3秒ってとこか」大谷

「相変わらず、すごいでござるな」三成


そう。この時代に落ちて来たものは、

壊れても原型に戻るという設定・・

このチートを上手く使えば関ケ原も簡単に突破できるはず。


そして三成の紹介で・・


「ぽっ!ぽっ!」大谷

「どうも初めまして。私、島左近と申します」左近


ポリスメンが居る!


(か・・完全に警察の制服だ・・)大谷


完全に未来人だ。先に言えよぅ・・他にも未来人が居るなら。


だが・・この左近、

少し史実の『猛将』とはイメージが違うような・・

物腰に物言いも柔らかい紳士の左近。


そしてこの左近は仕事中らしく時折この城の天守から・・


「カチャっ・・ピー・・」

「もう少し右の木も切ってしまいましょう」左近


「はっ!」


遠くまで響く左近の声

左近所持の・・


「・・・・拡声器?」大谷

「チートだよな」真田


え・・ど・・どこが?


「本当左近は戦の左近でござるよ」三成


いや・・まぁ・・警察って事は、


「・・持ってるんでしょ?アレ・・」大谷


そう・・この世界に持ち込めばチートになれるもの・・

左近が猛将と言われるべくモノを持っているはず。


さきほどプリウスで確認済・・

わずか3秒で原型に戻るっていうことは・・


(5発?6発だったっけ?)大谷


弾も戻るはず。3秒ルールはあれど・・

いずれにせよ無限・・撃ちまくれるはず・・



「当然警察なら・・・短銃持ってるんでしょ?」大谷

「その日歩行者誘導だけでしたので・・」左近


まさかの拳銃の不携帯・・

この時代に持ち込めたのは拡声器のみ・・


「チートだよな」真田

「・・・・・・」大谷


・・・やばくねぇか?西軍・・

これじゃあ完全に真田ちゃん頼りじゃねぇか・・


「・・・どうしたでござるか大谷殿」三成

「いや・・」大谷


どこが猛将だよ・・

負けるぞ・・このままじゃ・・。

よくこんな拡声器しか持ってない未来人に、

自分の半分もの石高与えて召し抱えたな・・


三成は見る目ないのか?頭ウジ沸いてんのか?

そりゃ、戦で大きな声が通れば便利だけどさぁ・・


こりゃ・・


まだ、思ってもいけないし、

まだ、かなり早い段階だが・・


(・・東軍に寝返った方が確実じゃねぇか?)大谷


史実で言えば、この左近も関ケ原で猛烈に輝くも戦死・・


「未来に帰る為に德川を」左近

「・・・それって確実なんですか?」大谷


俺はバカじゃねぇ。

真田ちゃんのように躍らされないぞ。


「では・・こちらに・・」左近

「おっ!ダウンロードダウンロード」真田


そう言って歩き出す左近について行く。


城を出て、城下を抜け・・


「どこまで行くんですか?」大谷

「私が落ちて来た場所です」左近


真田ちゃんが重要だと言ってた事だ・・

未来人が落ちて来た場所。


「倒すと言っても、正確には生け捕りじゃないと無理です」


家康を・・

だがそれでも足りないかもと左近が言えば・・


「その時は拙者の命も使って下さればよい」三成

「いえ、そんな・・」左近

「最悪使おう。あはは」真田


まだ俺は理解出来ない振りをしていた・・

大体この会話で察しが付く・・

そして先ほどの電波があった事件も合わせると・・


「ここです」左近

「・・・処刑場ですか?」大谷


ここには敵方と思われる人物が何名か囚われている。


「・・・・お主名前は?」左近


「くっ!家康様家臣〇〇が家臣っ××の側近、

 △△で候!さっさと殺せ!」


えっと・・3次団体構成員って感じか・・


「ま、ギリギリ史実には名前が載るような・・」左近

「ボチボチの中者じゃん」真田


ボチボチの中者?・・それ全くの普通じゃん・・

とりあえず武士っ・・てくらいじゃね?


「・・・では・・」左近

「ふむ・・」三成


え?いっちゃうの?いっちゃうの?


左近が刀を振りかぶり・・


「ズバっ!!!!」

「ごふっ!」


処刑・・

これが戦国・・・目の前で人が殺されて行く・・


「・・・ブワンっ!」

「えっ!?」大谷

「来た来た~」真田


「line♪」

「ポーン♪」


そこには風が起こり時空が歪んだ穴・・


「歴史が変わった大きさで、この大きさが違います」左近


今はソフトボール位の穴がそこにはある。


そしてその穴から来てるであろう電波・・


そう・・これが・・


「現代に繋がってます・・これに飛び込めば・・」左近


現代に戻れるはず・・

だが・・


「これ位(小物の死)の歴史変換では・・」左近


人が飛び込める大きさの穴ではない・・


「ああ・・もう小さくなっていく」真田


早く、早く新曲ダウンロードしなくっちゃって・・


「スっ!」


こうしちゃいられない・・俺も・・

自分のスマホを取り出し・・


「ん?大谷殿はエロ動画という物をダウンロードでござるか?」


・・うぜえ三成。

覗くなっ。だまってろ忙しいから。


(・・・ミニエー銃 構造・・)大谷


これだろう・・


1850年代中盤に桁外れに強力な銃器と言われたミニエー銃


(この時代にギリ製造可能ならこの辺り・・)大谷


「ん?何の設計図ですか?」左近

「いや、趣味で、あはは・・」大谷


くく・・時代を変えれる・・

いや・・俺が関白にさえなれるかも・・


「プシュンっ!」

「ああ・・もう閉じた~」真田

「電波は結構遠くまで飛んでますよね」左近


だが時間が必要だ・・


「関ケ原を遅らせる?」左近

「ええ。まだ西軍は準備不足かと」大谷

「だけど向こうも準備出来だすぞ」真田

「まぁ若君もそのお考えで・・」三成


内政を重視せよと言った。


「それでは・・」大谷

「っじゃあ、また来っから連絡はlineで」真田

「お隣なのでいつでも気兼ねなく」左近

「分からぬ事があればいつでも」三成


まだ時期尚早・・

いや・・

まずは・・



「近こう寄れっ!近こうっ!あはははは・・・はぁ」大谷


大名満喫だろうが!・・・


「大谷殿っこの辺りで野宿いたしますか?」三成配下

「う・・・うん・・ありがと付いてきてくれて」大谷


・・・てか送らない?普通・・

逆方向なんでマジ卍っって意味分かんないんですけど・・


大名大谷・・まずは決死の山越えでござるよ・・


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