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1600  作者: 火村虎太郎
戦国大名大谷編
10/25

見参!!無双の家臣・湯浅 五助


「パチッ・・パチ・・」



まるで天へと昇華していくやさしき蛍火の様に、

暗闇の山中に焚く火の粉が美しく舞い上がる・・

それにつられて上がる我が目線は、

どこから夜で空かも分からぬやさしき闇。

そして心地よく響く虫鳥の鳴く音色。


自然のありがたさ、火の温もり・・


「奇麗でござるな大谷殿」

「ええ。」大谷


まだ汚れも知らぬ空に散りばめられた星達が主役だ。


なんだろう・・

自然と笑みがこぼれてくるこれが幸せってやつなんだろうか?


「・・・いやっ・・俺、大名ですよね・・」大谷

「はいっ2万石もの立派な。」


ですよね・・

ねぇ、どうして山中で野宿なの?

てか・・


「あっ・・僕の家臣って居るんですか?」大谷


急に敦賀城城主にとはいっても、

管理してる地元の武士もいるだろうし・・


「これまでは殿様不在でしたので・・」


一応地元の武士達が管理してるが、

もっと大きな管理などは・・


「お隣の秀秋殿がご面倒を見てくれてましたよ」

「あ・・ああ秀秋さんが・・」大谷


ええぇ・・

何か俺が奪ったみたいにならない?


「・・・早馬出したんですよね?」

「うん・・」大谷



さすがに、見ず知らずの奴が急に入領ってなってもねぇ・・

まず先に若君の御印付きの正式なる文書を届けさせた。


「・・・迎え遅いですね・・」

「うん・・普通来るよね・・」大谷


どうした?俺の家臣達。

溶け込めるのかなぁ・・

イジメられないかな?


そう思ってたら・・


「アンタ等こんなとこで何やってんだべ?」農民

「貴様失礼だぞ!殿の御前で!」

「あ・・へへ・・」大谷


殿かぁ、えへへ。

そうだよね。もうここは俺の領内だし。


「・・・なーんの証拠でもあるのかえ?」農民

「何を言うか!ここにおらすは!」


越前国敦賀郡2万余石敦賀城城主っ


「大谷刑部少輔っ」

「えっ!?」大谷


何もかも忘れてたというか、

自分がトントン拍子に大名になって、

真田ちゃんのマジキチインパクトや三成のウザさ、

紳士なる左近との出会いや未来への帰還方法などの衝撃・・


「吉継殿でござるぞ!ひかえいぃ!」

「はっ!ははぁああ!!」農民


大谷吉継・・・


「よい名を貰いましたな若君様に」

「・・・・そういえば・・」大谷


「パラっ・・」


大阪を出るときに褒美じゃと若君様に頂いた書状を見れば・・


「大谷『刑部少輔』吉継なる名を授ける・・・」大谷


※刑部少輔=官職名


大谷吉継・・


なんだ?この歴史は?

俺があの大谷吉継だと?


大谷吉継・・

史実では・・


元は豊臣秀吉の家臣で、

親友の三成の固い決意を知り西軍に参加

関ケ原の戦いで、大谷率いる軍勢は、

東軍に寝返った秀秋の総攻撃を食らって壊滅

この大谷軍壊滅が引き金となり西軍は総崩れ・・


最後に秀秋に向かって・・


「三年の間に祟りをなさん・・」大谷

(3年以内に呪ってやるぞ)


と言い残し大谷吉継はそのまま関ケ原で切腹。

首は家臣が德川側に見つからぬように、

そのまま関ケ原の地に埋葬。


「・・・歴史に俺がピッタリ嵌り込む・・」大谷


そんな・・

これじゃあ俺は関ケ原までの命・・

そして俺の敗走がきっかけで西軍は敗戦・・


真田ちゃんや、若君は生存説が残るから、

生きてるのかもしれないが、

三成は捕縛の後処刑と大谷切腹は現代では確実な歴史認識。


「あ・・そういえば左近さんって実は・・」大谷


関ケ原で憤死とは史実に書いてあるが、

左近の首も関ケ原では見つからず・・

その後、京(京都)で左近目撃情報が相次いだ・・

噂話となって根強く残る左近生存説・・

謎は多いがやはり噂ってのは事実がほとんどだろう。

口外してはいけないがどうしても言いたくなるのが人間心理だ。


確実に死ぬのは、三成・大谷・そして・・


「大谷に呪い殺されたと言われる秀秋・・」大谷


秀秋は関ヶ原の戦いの2年後に狂乱して死亡・・


「・・のぉ!・・・・とぉのぉ!」


「えっ!?」大谷

「おっ!やっと迎えが来ましたな」


何やら提灯を持って遠くから殿と呼ぶ声が・・


「大谷殿ぉ居られますか!?それがしっ敦賀城筆頭家臣っ」

「おおーいこっち!」大谷

「では私はここで失礼しますね」


三成の家臣さんは夜が明ける前に帰る為にここで帰還。


「殿っ!お初にお目にかかりますっ」

「うん。」大谷


「ゆ・・ゆ・・湯浅 五助で申すっ・・ズズー」五助

「・・・五助君・・鼻水だっらだらっすよ・・」大谷


かたじけないって、五助が鼻水を袖で拭き・・

さらに・・


「・・・股間・・濡れてない?」大谷

「急いで来たから、漏らしたで申す」五助


でもちょっぴりだけでもうすって・・

パタパタと袴を風で乾かす仕草。


「・・五助君?」大谷

「おら五助っす!」五助


って笑う顔にまた垂れてくる鼻水。

小便の匂いも臭いのだが・・


「いや・・・ちょっと・・うんこの匂いも・・」大谷

「ん?」五助


「クンクンっ・・」


って自分の指の匂いを嗅ぐ五助


「葉っぱで拭いてたら突き破ったでござる!」五助

「・・見せるな・・」大谷


急いでた、急いでたからって・・


なんだ?このバカ侍・・


「もう帰り道は分からないで申すっ」五助

「なんで一人で来たのよ・・」大谷


てか止まらないね・・躍動が・・。


でも大丈夫っす!この近くには集落があるのでって・・


「ほらっ殿!今日はもうこの村で休みましょう」五助

「わぁ助かるぅ」大谷


でももう深夜だし、

新しいお殿様は紳士で良い殿様だと示したいから・・


「うまくやってね」大谷

「かしこまったでござる!」五助


そうそう・・場面だよ場面。


深夜だから戸を軽く叩いて、名を名乗ってさ・・

すまぬが、一晩泊めて頂けたらってね・・


五助は大谷に軽く笑って会釈し農民の家の入口に向かい


「ドガッ!!」

「わぁああ!なんだ!?」農民


行き成り入口の戸を全力で蹴り倒し・・


「スッ・・」


刀まで抜いて・・


「おらぁあ!起きろクソ農民!!切り殺すぞ!」五助

「あわっ!あわっ!」大谷


どけーーー!どけーーー!って・・


なんだこの・・無双の


バカ侍は・・


もうっやだぁ・・

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