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私は二度、三十キロ痩せた  作者: かゆると


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止まったままでいたくない、未来へ

エガちゃんねるのおかげで


止まっていた時間が

少しずつ動き出し


前を向けるようになってきた。


そして……


支え続けてくれる人たちの

優しさのおかげで


やっと私は


〘次の仕事〙を


探そうと思えるところまで 回復していた。


旦那が家計を

支えてくれているとはいえ

このまま任せきりにするわけにはいかない。


そんな思いもあった。


でも…


できれば今度は

あまり人と関わらない仕事がいい。


もちろん接客の仕事は好きだった。


お客様と話すことも。


「ありがとう」と

言ってもらえるあの瞬間も。


本当に、好きだった。


でも……

ようやく立ち直れそうな

ところまで来た自分にとって


〘人間関係〙は


まだ少し、重かった。


タウンページやDOMOを開いて

求人を探してみる。


けれど


(……私、ちゃんと行けるのかな)


良さそうな仕事を見つけても

その不安が、どうしても先に立ち

手が止まる。


〘応募する〙


たったそれだけのことが

どうしても、怖かった。


そんなとき


何気なくつけていたテレビで

ダイエット特集が流れていた。


画面は見ている。


でも、内容は

ほとんど頭に入ってこない。


ただ、ぼんやりと眺めていた。


その時


(……仕事をするにしても

 体力、持つかな)


ふと、そんなことを思った。


そんなある日。


いつものように

エガちゃんねるを見ていると


エガちゃんが

仕事前に、一時間ほどかけて

ストレッチをする動画が流れてきた。


内容は、一見簡単そうなのに

実際は、かなりハードだった。


でも、動画の中で

エガちゃんは言っていた。


芸人は、身体を張る仕事が多い。


だから、ちゃんと身体を作るんだと。


その瞬間


私は、ウォーキングのことを思い出した。


仕事を辞めてから

ずっと、家にこもっていた。


体力は、確実に落ちている。


(……まずは、そこか)


そう思った。


気持ちのことは

ひとまず、後回し。


まずは……


体力を戻そう


そう思い始めていた。


けれど、そう思ったからといって

すぐに動けたわけじゃない。


外に出ること自体が

少し怖かった。


前の会社の人たちも

同じ市内に住んでいる人が多い。


もし、どこかで会ったら


もし、声をかけられたら


そんな不安が、頭をよぎる。


でも……そのたびに

支え続けてくれている人たちの顔が浮かんだ。


旦那


息子


義姉一家


義両親



友人たち


みんな、何度も

私を引っ張り上げようとしてくれた。


(……このままずっと

 支えてもらうだけでいいの?)


ふと、そんな言葉が頭に浮かぶ。


(……違うでしょ)


少しずつでもいい

ちゃんと、自分で前に進まなきゃ。


そう思えたからこそ


私は、もう一度

外へ出ようと思った。

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