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私は二度、三十キロ痩せた  作者: かゆると


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姉の決意

姉との話から

しばらく、日が経った。


体重は、58.9のまま。


食べ放題のときのように

どか食いは、しない。


でも

食べすぎた次の日は


一日一食にするか


少しだけ、量を控える。


そんな生活を続けて

体重は、落ち着いていた。


自分のベスト体重は

調べたところ、48キロらしい。


本音を言えば

そこまで落としたい。


でも——


また、あのときのように

暴走してしまうのが、怖かった。


だから

“維持”を選んだ。


無理はしない


やれることを、丁寧に


——そう決めた。


そんなときだった。


姉の結婚について

家族と、姉と、その彼氏とで


揉めた。


原因は——


親の、借金。


私たち姉妹の給料がなければ

返していけないから


「今は困る」


そんな、身勝手な理由だった。


それでも

姉の意思は、固かった。


そして、ある日——


何の前触れもなく


別れを告げることもなく。


姉は、家を出ていった。


突然のことに

戸惑いは、隠せなかった。


でも——


妹としては


(……そりゃ、そうなるよね)


そう思った。


こうでもしなければ

きっと


何年経っても、変わらなかった。


母と父

そして祖父母の、落胆は大きかった。


成績優秀。


品行方正。


本当に

よくできた姉だったからこそ

その行動は受け入れがたいもの、

だったのだろう。


「お姉ちゃんと

 今後一切、関わらないで!!」


母は、ヒステリックに

毎日のように言った。


でも——


姉妹の絆は、そんな簡単に

切れるものじゃない。


ひっそりと


こっそりと


連絡を取り合い

たまに

新居にも、遊びに行った。


そして——


姉に、子供が生まれた。


一応姉は、親に報告したらしい。


でも——


やっぱり、発狂した。


例えるなら——


大好きなおやつをもらえなかった

メスゴリラが、檻の中で暴れ回るような


そんな、感じだった。

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