↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/204

第69話 ケンカを売られた

執事服に絡まれました、誰か助けてくれ。


「誰だよアンタ・・」

「人に名前を聞く時は、まず自分から名乗るものだろう?」


絡んで来たのはそっちだろ?。

予想通り面倒くさい奴だな。ちょっと美形なのも腹立つし。


「ああ、そうだな。俺は旅人Aだ。アンタは?」

「偽名!!。それを名乗ったとは言わないぞ!」


ありゃバレた。冒険者Aの方がまだバレなかったかな?。


「そういう問題ではないと思います」

「アンタ分かっててやってるでしょ」


まぁそうだけど・・・。だってこっちには用がないので名乗る必要ないからな。

ちなみに2人はあの執事服を知ってる?


「知りません」

「知りたくない」


ナギが知らないのであればフウも知らないし、セリが知る訳ない。

なら相手の人違いだな。


「人違いみたいだし他当たってくれ。という訳でさよなら」

「待て!。私はお前に用があるのだ!」

「こっちには無い。そもそも誰だよ!」


名乗らない人はあの人だけで十分だ。


「もし名乗らないなら、執事Aとでも呼べばいいんじゃない?」

「そうだな。それでいいか?執事A」

「よく無いわ!。私はヘイゼルという名前があるのだ。チョコ様もからかわないで頂きたい!」


ん?、チョコ様?。


「もしかしてチョコの知り合い?」


チョコはうっ!として目を逸らす。すごい嫌そうな顔・・・。

あのヘイゼルとやらが苦手なのか関りたくないように見える。


「知り合いも何も私はチョコ様の執事で、将来を約束した仲である!」

「そんな約束してないわよ!。あなたとお父様で勝手に決めたことでしょ!。私は嫌だからね!」

「チョコ様隠さなくてもいいのですよ。首都ではすでに皆知っている話しですので」

「なんで!?」


チョコの代わりにヘイゼルが答えるが、チョコとの認識が違うようだ。しかもチョコの知らないところでその話が公になっているらしい。


「チョコも大変だな」

「他人事みたいに言わないでよ!」

「だって他人事だし。結婚おめでとう、じゃあ俺たち先に戻ってるから」

「待て、まだ話は終わってないぞ」

「私1人に押し付けないで!」


さらっとチョコに押し付けて、退散しようとしたがヘイゼルが行く手を阻み、チョコに腕をつかまれる。

逃げられない。


「この街に来て、チョコ様とお前がよく一緒に居ると話を聞いた。お前はチョコ様の何だ!?」


聞くと同時に腰の剣を抜いて突きつけてくる。どうやら本物のようだ。

本物の剣なんて初めて見た。後でちょっと見せて。


ヘイゼルが勝手に語った内容によると、そもそもチョコは名家であるパゥワー家の一族で、昔家出したらしく何処にいるか分からなかったらしい。だが今回のグレート級オークションの件で、俺の紹介者としてチョコの名前が伝わったらしく、迎えに来たということらしい。ただ迎えに来てみるとチョコが最近男と歩いているのを見るとの事で、チョコとその男(俺)を探していたようだ。


しかし、チョコの何と聞かれても、ただ案内して貰ってただけなんだけどな。変な事はしてないぞ、絵面上犯罪になりそうだからな。


「別にこの街を案内ーー」

「私はこの人と結婚するわ。だからほっといて!!」


・・・・・


「「「はい?」」」


チョコの発言に俺とナギ、ヘイゼルが呆然とする。

今説明しようとしてた所なんだけど・・・。その話俺も初耳なんだが?。



チョコを見ると目で訴えてくる、「話を合わせろ」と。いいけどさ、絶対めんどくさい話になるからやめてくれる、そういうの。

あとそれをナギにも言ってくれるか?、なんか目に見えて動揺してるんだが。

つまり、嘘ついてでもヘイゼルが嫌らしい。まぁ家出するくらいだし、実家が嫌いなのかな。


「お前・・・、チョコ様に手を出したのか!?」

「出してないけど?。出したら犯罪になりそうだっ、・・・・まぁそうかな、一緒には暮らしてるし、そうなるかな」


普通に答えようとしたら、チョコに足を踏まれた。かなり痛い。

その言葉にヘイゼルはプルプル震えている。冷静になればおかしいとすぐ気付くと思うんだが・・・。

かなり動揺しているらしい、剣先が振れて二重に見えてるぞ。


「くっ・・・勝手にチョコ様に手を出すとか、なんと許されざる行為!。・・・貴様!、今ここで私と決闘しろ!!。殺してやる!」


ええ~・・・。なんでそうなるかな。

目がマジなのが嫌なんだが・・・。


「ほら、チョコが変な事言うから・・・」

「うっ、ごめん。あそこまで短気じゃ無かったんだけどね・・・。でもチャンスよ!。そのままやっつけて構わないわ!」


・・・・・

どんだけ嫌いなんだよ・・・。相手はお前の事好きなのにな。

確かに鬱陶しい奴だとは思うけどさ、現在進行形で!。


というか決闘っていいの?。このままだと死人(俺)が出るぞ。


「両者が了承すれば成立するわ。さ、()っちゃって」


殺っちゃってって・・、絶対勝てんわ。こっちは丸腰なんだよ。

剣術なんて無いから武器あっても意味ないけどさ。


「さぁ、さっさと私と決闘しろ。まさか逃げたりしないよな?」

「お前もいい加減気付け。そもそもチョコの嘘だから」


命の危険があるのでネタバラシする。あとは2人で話し合ってください。

俺はまだ動揺しているナギの誤解も解かないといけない。

なんでまだ動揺してるか知らないけど。


「手を出した上、チョコ様を嘘つき呼ばわりするとは!、許せん!!」


あ、ダメだこいつ・・・。

何言ってもダメだ。目がイってる。

普通、嘘だと分かれば喜ぶ場面なのに、チョコの事信用しすぎだろ。


「ごめん。こういう奴だったわ。あとよろしく」

「え?、あっ!、おい!」


気付くとチョコはナギを連れて俺から離れている。生贄にされた!。

目の前ではヘイゼルが剣を構えている。完全に戦闘態勢だ。


今からでも走って逃げる手があるが、さっき見せたこいつのスピードだと逃げ切れないし、やるしかない。

幸いにも背中にセリの盾がある。カイマンですら傷をつけられない防御力を持つセリならあの剣でも傷つかないだろう。


しかし防げたとしても攻撃手段がないな・・。レーザー使ってもいいのかな?。当たったら死ぬかも知れないけど。

あ、そうだ。セリの盾には色々特異性がついてるしそれ使えば・・


『・・・変なこと考えとるみたいやけど、そんなんせんでも“結界”展開しとるさかいダメージは受けへん。相打ち狙いで殴ったら終わりや』

「あ、そうですか・・」


どうやら大丈夫そうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。