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第46話 とある場所にて

少し後れました・・・。

いつも読んで頂きありがとうございます。

自分の部屋に戻ってきました。

自分で言うのもなんですが、殺風景な部屋ですね。

あるのは机と、ベッドそれだけです。机の上には資料が山積みですが、やりたくありません。


全て部下に任せましょう。


部下に渡す資料を全て箱に入れます。ここに入れておけば部下が勝手に持っていって処理してくれるので私の仕事は机に溜まった資料をこの箱に入れるだけなのです。


つまり今日の仕事は終わりですね。ふふふ、楽な仕事です。

中身の確認? 私がするとでも?


そう言うのも部下に任せればいいのです。


コンコン。


おや?誰か来たようですね。


「どうぞ」

「し、失礼します!」


入ってきたのは、私の部下の一人でした。名前は覚えてませんがずっと私の部下として働いている出来る子です。

私の部下はかなりの能力が求められますので、皆エリートばかりですが、彼女はその中でもさらに出来る子です。難点は頭が硬いことくらいでしょうか。それは皆さんに言えることですが・・・。


「お忙しい所、申し訳ありません。急ぎの報告があるため伺いました!」

「なんでしょうか?」


まぁ内容は大体知ってますけど。


「蛇神の森、スカイサーペントのセリの件について、過去に分散し封印したセリの力の一部の消失が確認されました。状況を確認した所、封印されている筈のセリ本人に回収されたようです」


やはりそのことでしたか。なかなか情報が早いですね。

やはりこの子は優秀です。つまらないですけどね。


「又、守護者であるギガント・ロック・アリゲーターも見当たらないため、排除された可能性があります。又、周辺には人間の足跡もあったためセリは人間と行動している可能性もあります。もしそうであれば人間がセリの封印を解除し、使役をしているのかと・・・」

「そうですか・・・。分かりましたが、この件に関しましては私が預かり、対処致します。貴方はいつも通りこの書類をお願いいたします。他の者にこの話は?」

「い、いえ!まだしておりません!」

「ならこの件に関しては私が対応すると周知させなさい。そして他の者が関わることを禁じます。いいですね?」

「は、はい!」


ふぅ・・これでとりあえずは大丈夫です。

ふふふ、彼らに関っていいのは私だけなのですよ。


彼女は深々とお辞儀し、箱の中身を回収して出て行く。相変わらずきっちりしていますね。

我々はいつも冷静沈着で、礼儀正しく任務をこなすのが当たり前なので、これが普通なのですけど。


・・・正直つまらないです。


私語もない、個性もない、ただ仕事をこなすだけ・・・。

私達の仕事には私意や私事を入れることは禁じられていますので仕方ないことですが・・・。


『ちょっと待ちなさい!!』


一息つこうと思いましたがなにやら廊下が騒がしいですね。

あの声は・・・彼女ですね。となるともう1人いますね。


ドアのほうを向くと同時に勢いよくドアが開きました。


「フレイ様、たっだいまもどりましたぁー!!」

「ちょっと!、ドアはノックしなさいとあれほど!!フレイ様申し訳ありません」


勢いよく入ってきた赤髪の女性と、後から注意しつつ青髪の女が入ってきました。

先ほども言ったが、ここ仕事では冷静かつ、礼儀正しく行う必要があり、この赤髪の女性の行動は本来ならありえません。

実質、彼女の行動は問題視され処罰されそうになったこともあります。まぁその時に私が拾ったのですが。


まぁ私にはどうでもいいことですけど、彼女の実務能力は高いですからね。


青髪の彼女も癖のせいで同様に処罰させそうな所を拾いました。ちょうどいいので二人にはコンビで活動して貰ってます。


「ふふふ、シルヴィアは相変わらずの騒がしさですね。いいことでもあったのですか?」

「ありません!!任務が終わったので報告に来ました!」

「シルヴィア!ちょっとは落ち着きなさい!」

「セレナ、あなたもですよ」

「申し訳ありません!!!」

「あはは、セレナ怒られてるー」


くっ、と赤髪の女性シルヴィアを睨むセレナ。

本当に相変わらずですねぇ。


しかしこの騒がしさはいいものです。

退屈しませんので。


「報告でしたね。そういえばあなた達は何をされてたのですか?」

「え?そこからですか?フレイ様が指示されたではありませんか」


そうでしたっけ?進さんたちと楽しんできたので忘れてしまいました。


「セレナ。フレイ様に聞き返しちゃだめだよ」

「!!、もっ、申し訳ありません」


シルヴィアの指摘に腰から直角に曲げ頭を下げるセレナ。

自分の言いたいことを反射的に言ってしまうのがセレナの癖です。おもしろいので、いつもからかってしまいます。

私達は上司に意見を言うことは許されません。意見や質問をしていいのは上司から促された時だけです。

何故なら上司の命令は絶対だからです。

先ほど仕事を丸投げしても何も言われないのはそういった理由があるからです。


「失礼しました。ではーー」

「ロスティーナ帝国の行動についてでしたね。どうでしたか?」

「知ってるんじゃないでーー、申し訳ありません!!」


また頭を下げるセレナ。ふふふ、かわいいですねぇ。


「フレイ様、それ以上は・・・」


おっと、シルヴィアから怒られてしまいました。

少しやりすぎましたか?


「いえ、話が進まないので」

「そうですか。では報告してください」


立場を考えると、二人は私に意見をしてはいけないですが、この二人に関しては気にしません。

私のお気に入りですからね。


「ロスティーナ帝国は現在、戦争準備を進めておりすでに進軍を始めている所もあります。進軍方向から戦争相手はティムール王国のようです。この様子だと宣戦布告もせず強襲する可能性があります」


ティムール王国ですか・・・。

進さんたちが向かっているのはロスティーナ帝国を挟んだ反対側のレティシア共和国ですのでこの戦争には巻き込まれなさそうですね。


「さらにロスティーナ帝国はレティシア共和国側にも戦争を仕掛ける恐れがあります。この件に関しましてはシルヴィアより報告いたします」


一瞬ほっとしたのですが、かの帝国はレティシア共和国にも手を伸ばそうとしているようですね。

引き継いだシルヴィアが、先ほどとは打って変わって真顔になり報告を始める。


「ロスティーナ帝国の密偵が共和国内に潜伏し、調査を行っているのを確認致しました。調査内容は現在確認中ですが、主に共和国内の物資の流通を調べているようです」


物資の流通ルートを潰して補給路でも断つ気でしょうか。

レティシア共和国は軍事力が高いですから、まともにやりあうのは帝国も避けたいはず。


「帝国には勇者がいるんでしたか?」

「はい、アレース様の勇者がいます。又、ティムール王国にはアプロディーテ様の聖女がいます」

「では、アレースには戦争を止めるように、アプロディーテには帝国が進軍していると、それぞれの勇者、聖女に神託を送るよう伝えてください」


これで戦争が止まると思えませんが、放置するとティムール王国は負けるでしょう。

そしてロスティーナ帝国は力をつけ、更に周辺国と戦争をするでしょう。


「分かりました。すぐに伝えに行きます」

「お願いします。シルヴィアは引き続き密偵について調査して下さい」

「了解しました!!」


これで様子をみましょう。

進さんたちに影響がなければいいですが・・・。


「ところでフレイ様。そこに置いてある食べ物は何ですか?」


部屋を出ようとしたシルヴィアが、貰ってきた(勝手に持ってきた)どら焼きを見る。


「頂いたお菓子ですよ。一つ食べますか?セレナもどうです?」

「食べます!!!」

「いいのですか?ありがとうございます」


ええ、もちろん。

本来、あの蛇が貰う予定のおやつでしたので。

本人の分まで、味わって食べましょう。

朝昼「新キャラ出したけどまた登場がするかは不明」

二人「「出番終わり!?」」

フレイ「出番は待つものではありませんよ。掴み取るものです!私のように」

朝昼「フレイも当分ないぞ?」

フレイ「!?」

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