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あの子が大好きな男子とあいつが大嫌いな女子  作者: 鵲三笠


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20/22

第20話 ラブコメを超えるトキメキ

「はぁ~……」


美紀が机の上に倒れていると心配した夕香が話しかける。


「どうしたの美紀?」

「彼氏欲しい~」

「美紀は可愛いからすぐできるよ」

「夕香はいいよね。六皇子君と仲良いから」

「別に六皇子とは友達でそういう関係じゃないから」

「ふ~ん」


ラブコメだとそう言ってる人から彼氏ができるんだよな~。


「誰か私を好きになってくれる人いないかな~」



放課後、美紀は図書室で本を読んでいた。読む本はもちろんラブコメだ。


(この話すごくキュンキュンするなぁ~)


読み終わり、本を元の場所に戻す。


(次はどの本読もうかな……)


美紀は気になった本を取ろうとすると誰かの指が当たる。

横を見ると裕樹が立っていた。


「ごめんなさい」

「いえいえ……読みたいならどうぞ」

(ラブコメみたいな展開きた~!!!♡)


しかもイケメンでカッコイイ。


「あ、あの……本好きなんですか?」

「えぇ。映画が好きだからよくその原作を」

「そうなんですか!どんな映画を見るのですか?」

「最近見た映画は……」


あれから美紀と裕樹は図書室で会うとよく話すようになった。


「相川ってサッカー部なんだ」

「あぁ。中学からサッカーやっていたから」

「忙しいの?」

「忙しいっていうか……どちらかというとキツイかな?練習と試合ばっかりだから」

「そうなんだ……」


一緒に出かけたいと思っても部活が大変なら誘いにくいなぁ……


(ラブコメみたいな出会いで浮かれていたけど……私、裕樹のこと好きだな~)


裕樹といると胸がドキドキしてしまう。


(私、恋してるんだ……)


「なぁ南野」

「何?」

「今度の日曜、空いてるか?」

「空いてるけど……」

「今度出かけないか?」

「!」

「ちょっと南野と行きたい場所があってさ」

「いいけど部活は大丈夫なの?」

「その日は休みだから大丈夫!」

「じゃあ……楽しみにしてる」



「うわぁ~……」


日曜日。美紀は裕樹に連れられてやってきたレストランで思わず声をあげた。


「今、スイーツフェアやっててさ。南野こういうの好きそうだなと思って」

「うん!大好き!」


美紀がプレートに大量のスイーツを載せる。


「凄い量……」

「私の好きなものばっかりだもん!」


美紀は幸せそうに食べる。裕樹はそれを嬉しそうに見つめる。


「私の顔に何かついてる?」

「う、ううん!」



「美味しかった!ごちそうさま!」

「喜んでくれてよかったよ」


楽しい時間も終わりが近づいている。この時間がもっと続けばいいのに……


「南野……」

「何?」


裕樹は鞄からプレゼントを取り出す。


「誕生日おめでとう」

「……覚えててくれたの?」

「前言ってただろ?だからお祝いに誘ったんだ」

「そうだったんだ」


美紀がプレゼントを受け取る。


「開けていい?」

「いいよ」


プレゼントを開けるとずっと欲しかった財布が入っていた。


「ありがとう!すごく嬉しい!」

「気に入ってくれてよかった」

「大切にするね!」

「あのさ!」


裕樹が何かを覚悟したかのように話す。


「何?」

「今日誘ったのは南野が誕生日だったからなんだけど……伝えたいことがあるんだ」

「何?」

「……俺、南野のことが好きだ。俺と付き合ってほしい!」

「!」


美紀は密かに憧れていたことを思い出す。

それはラブコメを読んだときからずっと憧れていた好きな人に告白されること……


「私も相川のこと大好き!」



「で?どこなの?」

「……内緒!」

「教えろよ!」

「じゃあ今日私を思いっきり楽しませることができたら教えてあげる!」

「言ったな?絶対楽しませてやる」


美紀と裕樹は次のアトラクションを探し始めた。




[あとがき]

次回、最終回です。明日、最終回と登場人物紹介を同時投稿する予定です。

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