リナ、ひとくち教養をわけあう
**20xx年9月5日(土曜日) 高校1年生**
**朝**
目が覚めたとき、窓から入ってくる風が、ちょっとだけ冷たくなっていた。
セミの声は、もう「大合唱」じゃなくて、「残りメンバーでがんばってます」くらいのボリュームだ。
(今日は完全な“夏”じゃなくて、
“まだ暑いけど、秋に片足つっこんでます季節”って感じだな)
ベッドの上で伸びをしてから、横の棚に置いてある赤い手帳を取る。
今日のブロックは、昨夜のうちに書き込んだ。
『6〜8:家ブロック(英語ワーク+数学ワーク)
10〜12:家ブロック(読書+二人の季節)
20〜22:家ブロック(復習+ストレッチ+読書メモ)』
その下には、変わらない中期目標が二つ。
『① 週に4ブロック、“◎”をつける勉強ブロックを作る。
② カバンとスマホの“いつか用”を、一日一個ずつ減らす。』
ページの端には、最近増えたおまけ実験のメモが並んでいる。
『今週のおまけ:机の上5こルール継続
夜:未来の里奈への一行メモ』
(目標は増やさない。
でも“おまけ実験”は、期間限定ガチャってことでセーフ)
体調欄に、一行。
『天気:晴れ/気温:暑い(風はちょい秋)/体調:元気デー(元気多め)』
(今日は“元気多めデー”ってことにしよ。
出かける予定あるし、そのほうがテンション上がる)
右手の甲には、昨夜書き足した今日のキーワード。
『ひとくち教養』
(今日は、“全部語るオタクモード”じゃなくて、
“ひとくち分の教養”だけ人に分ける日。
五分で終わるミニ授業くらいのサイズで)
洗面所で顔を洗って、化粧水→乳液→日焼け止め。
タオルでそっと押さえてから、鏡の前で三秒自分チェック。
一、二、三。
(あ、なんか今日、肌の調子かなりいいかも)
頬に指を当てると、前よりすべすべしている。
女の子の日からちょっと時間がたって、
ここ数日は、ニキビも目立つやつが出てきていない。
そこへ、洗面所のドアがガラッと開いて、さくらが顔を出した。
「お姉ちゃん、鏡前占領タイム長くない?」
「今ちょうど終わるとこ」
横にずれると、さくらがじーっと里奈の顔を見てきた。
「ねえ、思ってたんだけどさ。
お姉ちゃん、最近ノーメイクでも肌きれいじゃない?」
「え、マジ?」
「マジ。なんか“透明感増量キャンペーン中”って感じ」
(実の妹に言われると、ちょっと信頼度高いんだよな)
「……母にも言っといて」
「自分で言いなよ」
くだらないやりとりをしながらも、
胸の奥で、自分の努力がちょっとだけ報われた気がした。
(蒸し料理とか、日焼け止めとか、ちゃんと寝るとか。
全部一気に変わったわけじゃないけど、
“ノーメイクでもわりといい感じ”って言える日が増えるのは、
けっこう私の自尊心に効く)
6〜8時のブロックは、予定どおり。
英語ワークを2ページやって、数学ワークを1セット。
どっちも終わったところで、手帳のブロック欄に「◎」を書き込む。
(午前中に◎とれたら、
“本屋で一冊だけご褒美本OK”って自分ルール、
今日発動していいやつだな)
まだ時間が少し残っていたので、
昨日から読みかけの図書館の本を開く。
『はじめての西洋美術史』
モナ・リザとか、有名な絵の写真と一緒に、
「光の当たり方」「構図の向き」みたいな解説が並んでいる。
(“どこに光を置くかで、見せたいものが変わる”って話、
これ、『二人の季節』にも使えるやつじゃん)
ペンを取り出して、小さいノートにメモを書く。
『・光で見せたいものを決める。
・全部説明しない。余白を残す。』
それから、『二人の季節』ノートを開いて、朝の一行。
> 「古い図書館の窓から入る光が、
> 本棚の一段目だけをやさしく照らしていて、
> そこにある背表紙だけが、少し特別に見えた。」
書き終えると、頭の中で絵が一枚、はっきりする感じがした。
(こういうのをコツコツ集めていったら、
“私の中の教養フォルダ”みたいなの、
ちゃんと増えていくのかもしれない)
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**午前(モールと本屋と、選べないほどの興味)**
今日は、家族でショッピングモールに行く予定だ。
父のスニーカーと、太一のジャージと、日用品のまとめ買い。
「ついでに本屋行きたい人〜?」
母の一言で、里奈の手が反射的に上がる。
「はーい」
「知ってた」と父。
「どうせ“本屋ブロック”入れてるんでしょ」
「バレてる」
電車の中。
窓の外に流れる景色を横目に、
里奈はさっきの『はじめての西洋美術史』をもう一度開く。
(移動時間=“すきま読書タイム”って思うと、
スマホいじりたい気持ち、ちょっと減る)
絵画だけじゃなくて、
大聖堂の写真や、石造りの橋の写真も載っているページがあった。
「あ、これ、前に社会科の資料集で見たやつだ」
思わず声に出してしまうと、隣のさくらがのぞき込んできた。
「なにそれ?」
「ヨーロッパの教会とか、古い建物の写真。
ここ、天井がめっちゃ高くてさ。
“人間ちっちゃいね〜”って気持ちにさせるために、わざとこうしてるらしい」
「へえ。なんかゲームに出てきそう」
「たぶん、ゲームの人たちも、こういうの参考にしてるんだと思う」
(こうやって誰かに説明してみると、
自分の頭の中でも、知識がちょっと整理される感じがする)
モールに着くと、最初はみんなでスーパー方面へ。
洗剤やら、トイレットペーパーやらをカゴに入れたあと、
母が里奈のほうを見た。
「本屋さんは、一時間後の集合ね。
“里奈ひとりブロック”解放」
「はい、行ってきます」
本屋の入り口をくぐった瞬間、
胸のあたりがわくっと膨らむ。
(ここ、私の“好奇心タンク”の給水所なんだよな)
新刊コーナーの前を通り過ぎて、
まっすぐ奥のほう、美術・教養コーナーへ。
棚には、『世界の名画○○選』とか、
『一冊でわかる西洋建築』とか、
『眠れなくなるほど面白い心理学』とか、
今の里奈の興味をピンポイントでくすぐってくるタイトルが並んでいた。
「ずるい……全部読みたいタイトルしかない……」
(でも、今日は“ご褒美一冊までルール”。
目標は二つまでって決めてるのと同じで、
“欲しい本は一冊まで”にしとかないと、
財布が死ぬ)
棚の前でしゃがみ込んで、
候補の本を三冊にしぼる。
・絵画メインの西洋美術史入門本
・世界の建築を写真で紹介する本
・「教養としての世界の宗教」的な入門書
(絵も建物も宗教も、どれも“人が世界をどう見てきたか”って話なんだよな)
右手の甲を見る。
『ひとくち教養』。
(今日は、“自分だけで溜め込む日”じゃなくて、
誰かに五分で話せるくらいのネタを一つだけ持ち帰る日)
30秒くらい迷ってから、
写真がたくさん載っている建築の本を手に取った。
『見て楽しむ世界の建築100』
(絵画の本は、図書館で借りやすそうだし。
建物は写真の迫力で見たいから、手元にあってほしいやつ)
レジで会計を済ませるとき、
ちょっとだけ背筋が伸びる。
(これは、“今週ちゃんと◎ブロック積んだ自分”への、ちゃんとしたご褒美)
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**昼(フードコートで五分ミニ授業)**
お昼は、モールのフードコート。
父はカツ丼、母は海鮮丼、
太一はラーメン、さくらはオムライス、
里奈は、雑穀ごはんのサーモン丼を選んだ。
テーブルにトレーを並べていると、
父が里奈のトートバッグから半分顔を出している本に気づいた。
「さっそく買ったな、新しい本」
「うん、“世界の建築見て楽しむやつ”」
「家に帰ってからゆっくり読めばいいのに、
もうちょっと出して見たそうな顔してる」と母。
「バレた」
サーモン丼をいったん半分くらいまで食べてから、
里奈はトートバッグからそっと本を取り出した。
「ねえ、五分だけ“建築ひとくち教養タイム”やっていい?」
「なにそれ新コーナー?」と太一。
「この前、“五分だけ数学ヒントタイム”とかやってたでしょ、里奈」と母。
「それの“教養版”。
五分過ぎたら、続きは家で読むから」
(先に“時間の枠”を決めとけば、
“オタク語り止まらない問題”も、
ちょっとはマシになるはず)
スマホで五分のタイマーをセットしてから、
本を開く。
最初のページには、
石造りの大きな教会の写真が載っていた。
「これ、“ゴシック建築”っていうタイプらしい。
天井がすごく高くて、
上に向かって細くなってる柱がいっぱいある」
「ゲームに出てきそう」と太一。
「さっきもそれ言ってた」とさくら。
「でね、ここ見て。
この尖ってるアーチの形、“尖頭アーチ”って言うんだって。
丸いアーチより、上に伸びてる感じが強くて、
“神さまのほうを向いてます”って気持ちを表してるらしい」
「へえ〜」と母。
「なんか、ただ“すごい建物”って見るより、
“人が何を思ってこうしたか”を知ると、
ちょっとだけ世界の見え方変わるよね」
「お前、小学生のときから図鑑好きだったもんな」と父が笑う。
「でも、五分って決めてるんでしょ?」
父にそう言われて、
里奈はちらっとタイマーを見た。
残り、三十秒。
(ここで“あ、あとこのページも”ってやり始めると、
たぶん家族全員の集中力が死ぬ)
「じゃあ、今日のひとくち教養まとめ」
本をパタンと閉じて、指でテーブルを軽くトントンする。
「“高い建物はえらいから高くしたんじゃなくて、
人が“ここで何を感じてほしいか”って考えた結果こうなってる”」
「おお、まとめた」と母。
「ゲームのステージとかも、
“ここでプレイヤーにどう感じてほしいか”って考えて作ってるってことか」
太一がそう言うのを聞いて、
胸の奥が少し温かくなった。
(私がさっき本からもらった視点を、
今、太一が自分の言葉に変えてくれた感じ)
タイマーが「ピピッ」と鳴った。
「はい、“本屋で拾った教養タイム”終了。
続きは家でひとりでニヤニヤしながら読みます」
「その顔がすでにニヤニヤしてるんだけど」とさくらが突っ込んで、
テーブルに小さな笑いが広がった。
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**午後(画像フォルダと『二人の季節』)**
家に帰ると、里奈は一度ベッドに倒れ込んだ。
(モールって、なんであんなに歩くんだろ。
でも、“なんとかデー”まで落ちるほどじゃない。
“元気デー(元気ちょい減少)”くらい)
少しだけゴロゴロしてから、
14〜16時のブロックを“読書+二人の季節”用に書き足す。
『14〜16:家ブロック(建築本+二人の季節)』
机の上は、5こルールでスッキリしたままだ。
・今日買った建築の本
・『はじめての西洋美術史』
・『二人の季節』ノート
・ペン立て
・小さな観葉植物
(机を見るだけで、“ここは勉強と創作と読書の場所”ってわかるの、
けっこう好き)
建築の本を開いて、
気になったページに付箋をはさみながら読む。
丸い天井のドーム、
石でできた階段、
海の近くに立っている白い塔。
(“人が暮らしてきた器”って意味では、
建物って、めちゃくちゃ長い物語そのものだな)
ふと、スマホを取り出して、
数ページ分だけ写真を撮る。
(あとで『二人の季節』書くときに、
構図の参考にできそうなやつ)
ノートを開いて、
昼間のカフェのイメージと、
さっき見た建物のイメージを混ぜながら、言葉を足していく。
> 「二人が座ったのは、
> 古い町の、小さな広場に面したベンチだった。
> 石畳の上に落ちる影は、
> まるで見えない建物の輪郭を描いているみたいで、
> 彼はその中の一番明るい場所だけを、彼女に譲った。」
> 「彼女は、自分の足の先まで伸びているその光を見て、
> “ここだけ小さな舞台みたいだね”と笑った。」
(建物の説明を全部するんじゃなくて、
“影の形”とか“光の落ち方”だけで雰囲気を出す感じ。
さっき本で読んだ“全部説明しないで、余白を残す”ってやつ)
集中して書いていると、
ドアがコンコンとなった。
「お姉ちゃん」
さくらが、ゲーム機を抱えたまま顔を出す。
「なにしてるの?」
「建物の本読んで、『二人の季節』書いてた」
「それって、前に話してた“二人がなんか季節の中でいい感じになるやつ”?」
「雑な説明」
「だって長いんだもんタイトル」
さくらはベッドに腰を下ろして、
里奈の机の上の本をちらっと見た。
「今日のお昼の“教会のやつ”、
ゲームの背景で出てきたら、絶対スクショ撮るやつだなって思った」
「でしょ。
もしそういうステージが出てきたら、
“ここ、建築的にこういう意味あるのかも”って、
ちょっとだけ思い出してくれたらうれしい」
「うん。……あ、
今のが今日の“ひとくち教養”二回目?」
「そうかもしれない」
お互いに少し笑って、
さくらは自分の部屋に戻っていった。
(“教養”って、
人にマウント取るためにあるんじゃなくて、
“同じもの見たときに、ちょっと多めに楽しめるようにするため”にあるのかも。
それくらいの距離感なら、
私も続けていけそう)
---
**夜(鏡の前と、未来の自分へのひとこと)**
夕ごはんは、
雑穀ごはん、鮭ときのこと小松菜の蒸し料理、
レンコンとにんじんのきんぴら、
白菜と油揚げの味噌汁、トマトのサラダ。
「今日は“秋食材ちょい先取りセット”です」と母。
「ネーミングセンス職人」と里奈。
「でもこういうの食べてると、
夏の疲れ、ちゃんと抜けてく感じするよね」と父が言う。
(たしかに、
この家のごはんのおかげで、
“なんとかデー”でギリギリ踏ん張れてる日、けっこうある)
お風呂でしっかり温まって、
ストレッチをしてから、20〜22時ブロックに入る。
今日も机の上は5こだけ。
ブロック欄には、さっき書き足した「14〜16:◎」が光っている。
(今日の◎ブロック、二つ。
午前の勉強と、午後の読書+二人の季節。
モールで歩き回ったぶんも含めて、
まあまあ“よくやった日”認定でいいでしょ)
まずは、英語一行ノート。
『Art and buildings can make people feel something on purpose.
(芸術や建物は、人に“なにかを感じてほしい”からこそ、そう作られている)』
声に出して読むと、
今日見た教会の写真と、
太一の「ゲームのステージもそうってことか」という一言が一緒に浮かぶ。
次に、『二人の季節』ノートに、夜の一行を足す。
> 「あとになってその場所を思い出すとき、
> 彼女は石畳でもベンチでもなく、
> 足もとに落ちていたあの四角い光だけを、いちばんはっきり覚えているのだろう。」
(“どこに光を置くかで、何を覚えていてほしいかが決まる”って、
小説でもたぶん同じなんだよな)
最後に、赤い手帳。
体調欄の下にある、「未来の里奈への一行メモ」の欄を開く。
(今日の“ひとくち教養”、
家族とさくらと、自分にも効いてた気がする)
ペンを持って、ゆっくり書く。
『未来の里奈へ。
本屋や図書館で拾った教養を、五分だけ誰かと分け合うと、
その知識は、自分の中でもう一段深く根を張るよ。』
書き終えた瞬間、
昼のフードコートのテーブルと、
図書館の木の机と、
『二人の季節』ノートの紙の手触りが、
全部同じラインでつながる感じがした。
(目標は相変わらず二つのまま。
でも、“興味のタネ”は増やしていい。
どうせなら、ちゃんと誰かと分け合える形で増やしたい)
今日の勉強の残りを軽く復習して、
ブロック欄に「◎」を書き足す。
おやつは、オーブンで焼いた小さめのさつまいもと、
プレーンヨーグルト。
焼き芋は、皮ごと半分に割って、
湯気が少し落ち着くまで待ってから、スプーンでほぐして食べる。
(こういう素朴なやつが、
“今日の自分よくやった記念”にちょうどいい。
未来の肌と体にも、たぶんポイント入るタイプのご褒美だし)
寝る前に、洗面所の鏡の前で、今日二回目の三秒自分チェック。
一、二、三。
(肌、やっぱり今日、けっこう好き。
さくらの“透明感増量キャンペーン”発言、
ちゃんと覚えておこう)
電気を消して、布団に入る。
暗い天井を見ながら、
今日買った建築の本の表紙と、
『二人の季節』の石畳の光と、
未来の自分への一行メモが、
頭の中で静かに重なっていく。
(明日は、“ひとくち教養”、誰に渡せるかな。
無理して探さなくてもいいけど、
“ちょっと話したい”って思ったときに、
ちゃんと口を開ける自分でいたい)
そう思いながら、ゆっくり目を閉じた。
## 後書き
**日記**
**20xx年9月5日(土曜日) 高校1年生 田中里奈**
今日は、「ひとくち教養をわけあう日」だった。
午前の勉強ブロックでちゃんと◎をとってから、本屋で建築の本を一冊だけご褒美に買った。
“欲しい本は一冊まで”って決めて棚の前でしゃがみ込んで、
「全部読みたいけど、今の自分にいちばん必要な一冊」を選ぶのは、
なんだか“目標を二つまでにしぼる”ルールと似ていて、ちょっと気持ちよかった。
フードコートでは、家族に「五分だけ建築ミニ授業やっていい?」と宣言してから、
ゴシック建築の写真と、尖ったアーチの話をした。
「高い建物はえらいから高くしたんじゃなくて、
“ここでなにを感じてほしいか”を考えた結果こうなっている」というまとめをしたら、
太一が「ゲームのステージもそうってことか」と自分の言葉で返してくれて、
自分の中に入ってきたばかりの教養が、
ちゃんと誰かの役に立った気がしてうれしかった。
午後は、建築の本と前に読んだ美術史の本のイメージを混ぜながら、
『二人の季節』に「石畳の光」の場面を書き足した。
全部の建物を説明するんじゃなくて、
“足もとに落ちていた四角い光だけを覚えている”っていう形にしたのは、
美術書で読んだ「全部説明しないで、余白を残す」という考え方の影響が大きい。
さくらに教会の話をしたときも、「ゲームに出てきそう」と返ってきて、
“教養=難しい話”じゃなくて、
“同じものを見たときに、すこし楽しくなるスイッチ”みたいな距離感なら、
これからも続けたいなと思えた。
夜、手帳の「未来の里奈への一行メモ」に、
“本屋や図書館で拾った教養を、五分だけ誰かと分け合うと、
その知識は、自分の中でもう一段深く根を張る”と書いた。
中期目標は相変わらず「週4◎ブロック」と「一日一個“いつか用”を減らす」の二つのままだけど、
“ひとくち教養”をときどき誰かに渡す実験は、
しばらく夜のおまけとして続けてみたい。
ノーメイクの肌をさくらに「きれい」と言われたことも、
建築の本を買ったことも、
どちらも未来の私のポケットに入る“じわじわ効くご褒美”になってくれるといいなと思う。




