リナ、文化祭前夜
**20xx年8月26日(月曜日) 高校1年生**
**朝**
明日が文化祭。
ついに、この日がやってきた。
「信じられない」
朝食を食べながら、実感が湧かない。
5月に脚本を書き始めてから、もう3ヶ月以上。
長いようで、あっという間だった。
お母さんが「緊張してる?」と聞いた。
「うん。でも、楽しみの方が大きい」
本当だった。
不安より期待の方が強い。
「明日、見に行くのを楽しみにしてるわ」
家族が来てくれることも、力になる。
「頑張るね」
今日は最後の準備の日。
気を抜かずに、でも力みすぎずに。
**午前**
学校に着くと、文化祭の準備で校内が賑やか。
各クラス、各部活が最後の仕上げをしている。
「いよいよだね」
咲希ちゃんも、いつもより興奮気味。
「照明のリハーサル、完璧だった?」
「うん。もう準備万端」
頼もしい返事だった。
部室に入ると、先輩たちが最終チェックをしていた。
「田中さん、おはよう」
山口先輩の表情も、落ち着いている。
みんな、準備を終えた安堵感がある。
「今日は軽いリハーサルだけ」
川田先生が言った。
「本番に向けて、体調管理を優先しましょう」
ありがたい配慮だった。
最後の通し稽古。
でも、緊張感は適度。
みんな、余裕を持って臨んでいる。
**昼**
最後の通し稽古が終わった。
「完璧でした」
川田先生が満足そうに頷いた。
「みなさん、本当によく頑張りました」
拍手が起きた。
私も、心から拍手した。
みんなの努力が、形になった瞬間。
「明日が楽しみです」
佐藤先輩が言った。
「お客さんに、見てもらいたい」
私も同じ気持ちだった。
お昼は、演劇部のみんなで食べた。
「田中さんの脚本に出会えて良かった」
田中先輩が言ってくれた。
「私こそ、みなさんのおかげです」
本心だった。
一人では、絶対に作れなかった。
みんながいてこその作品。
「明日、頑張りましょうね」
「はい」
**午後**
午後は、各係の最終確認。
私は脚本家として、全体を見回る役割。
照明、音響、舞台装置。
すべてが完成されている。
「咲希ちゃんの照明、本当に素晴らしい」
「ありがとう。リナの脚本があったから」
お互いを褒め合った。
でも、それは社交辞令じゃない。
本当に、みんなが素晴らしい仕事をした。
最後に、明日のスケジュール確認。
「開演は午後2時です」
「集合は12時半」
「みなさん、遅刻しないように」
山口先輩の言葉に、みんなが頷く。
「それでは、今日はここまで」
「お疲れ様でした」
解散の時、なんだか寂しい気持ちになった。
長い準備期間が、終わったんだと実感。
**夕方**
咲希ちゃんと一緒に帰った。
「リナ、どんな気持ち?」
「不思議な気持ち」
「どんな?」
「終わってしまう寂しさと、始まる楽しみと」
「分かる」
二人とも、複雑な心境だった。
駅で別れる前に、咲希ちゃんが言った。
「リナと一緒に頑張れて良かった」
「私も。咲希ちゃんがいなかったら、ここまでこれなかった」
「明日、最高の舞台にしようね」
「うん」
約束した。
電車の中で、これまでのことを振り返った。
脚本の失敗、書き直し、疲労困憊、休息の大切さ。
たくさんのことを学んだ3ヶ月だった。
**夜**
家に帰ると、家族が待っていた。
「お疲れ様」
「明日、楽しみね」
「リナの脚本、どんなお話?」
太一が興味深そうに聞いた。
「高校生が進路に悩む話」
「僕にも分かるかな」
「大丈夫。分かりやすく書いたから」
家族との会話が、緊張をほぐしてくれる。
夕食の時、お父さんが「何時に見に行けばいい?」と聞いた。
「午後2時開演だから、1時半頃に来てください」
「分かった。楽しみにしてる」
夜、お風呂にゆっくり浸かった。
「明日は、きっと大丈夫」
そんな確信があった。
みんなで作り上げた作品。
自信を持って、お客さんに見てもらえる。
部屋に戻って、台本を最後に読み返した。
でも、もう暗記している。
「頑張ったな、私」
素直に、自分を褒めてあげたい気持ち。
明日は、きっと素晴らしい日になる。
そう信じて、早めに就寝した。
本番に向けて、体調万全で臨みたい。
「おやすみ」
明日への期待を込めて。
## 後書き
**日記**
**20xx年8月26日(月曜日) 高校1年生 田中里奈**
ついに明日が文化祭。
3ヶ月間の準備が、ついに実を結ぶ日。
今日は最後のリハーサルと最終確認だった。
みんなの準備は完璧。
川田先生も「完璧でした」と満足そうだった。
不安より期待の方が大きい。
お客さんに見てもらうのが楽しみ。
家族も楽しみにしてくれている。
この3ヶ月間、本当にいろいろなことがあった。
脚本の書き直し、疲労困憊、休息の大切さ。
チームワークの重要性も学んだ。
一人では絶対に作れなかった作品。
みんながいてこその舞台。
咲希ちゃんが「一緒に頑張れて良かった」と言ってくれた。
私も同じ気持ち。
友達がいて、家族がいて、先輩たちがいて。
たくさんの人に支えられて、ここまでこれた。
明日は、その感謝の気持ちも込めて頑張りたい。
最高の舞台にして、みんなに喜んでもらいたい。
どんな時でも笑顔で。
明日は、心から笑顔でいられそう。
楽しみで仕方がない。
頑張ろう、明日!




