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366話 【魔神】討伐の先

〈※:過去〜『神々の戦い』〜〉


「離せバルケスティッ!」

「……私とイブナス。

 二人ぼっちの世界を何とかしようと思い、生命を創造したことが……間違いだったのでしょうか………?

 二人が人間になりそして、命の間で生きてゆく。

 この小さな願いは決して高望みではないと思いたい………」


「うぉおおおおおおお! はな゛ぜぇえええええええ~~~!!!!」


ドポン。


……

………。




【魔神】が【闇】へと封印される姿を見届けた二柱の神。

 ウルゼと、カルナティオが安心のため息をついた。


「堕ちた創造神と神が戦う『神々の戦い』は、なんとか僕たちの勝利で終わったようだ」

「しかし、ウルゼ………。コレが勝利とよべるのでしょうか?

 創造神様が一柱欠け、バルケスティ様もいまや、あの状態なんです。

 イブナス様………。

…魔神は封印されても憎悪を燃やし続けている。【闇】の中で【魔神】の分身(魔王イフマイータ)が生まれたことに氣づいてますね!?」


 カルナティオの額に冷や汗が浮かぶ。

 恐怖によるものであることは、あきらかだ。


「バルケスティ様、封印処置で本当に良かったでしょうか?

 私は次に【魔神】と戦ったとしても、あの方に勝てる氣がしないのです」

「私ではイブナスに勝つことはかないません。私に出来ることは貴方たちの力を借り、

 命の攻火で相討ちに持っていくことぐらいです。

 そこが限界といえます。

 しかし、希望はある。

 今から氣が遠くなるほど……年月が流れた先にひとりの勇者がうまれます…………。

 その者を含めた『なないろ』の。…虹の闘氣をもった【七勇者】が揃うとき………。

【魔神】は必ず倒せるでしょう。

 私には確信があるのです」




 バルケスティは心の中であの光景を見たからこそ、封印の選択をしたのだと思った。


 みたものとは小さな少女が巨大な【魔神】と戦う光景である───。


 あくまで戦闘であり勝利した姿ではなかった。


 だが、バルケスティの胸には少女が勝つのだと。確信があったのだ。




 バルケスティは……。

 力のほとんどを『神々の戦い』で失い

、天人の姿となったサンは、小さな勇者が現われる。

 そのときがくるまで待つ決意を固めるのだった。


─────────────────────


〈※:現在、アベル視点〉


 珍しいこともあるものだと、俺はそんな風に思っている。


 天界におわす神の一柱。

 トウ・ダーラへはたまにしか来ない、レイン・ボゥがずっとトウ・ダーラで、寝泊まりしているからである。


 彼は別宅がないのでオージに預けているのだ。

 オージによると居候のレインと仲良くやってるようだ。




 俺が「何の用事で来たの?」と聞いても、


「十二神筆頭のヨルゼン神から守秘義務だといわれる内容です。

 我々の行動理由はアベル殿といえど教えられない。申し訳ありません!」


 ほお。『いい加減ジロウ』が関係してるのかい。

 想像はいくつか、つくけど。そのときがくればわかることだ。

 焦らず、ここは待つことにしよう。




 そんな風に思い待つ日々の中。




 俺は夜中に散歩している。


 なんとなしに予感がしたからだが。

 どうやら、予感が的中したようである。


 ジロウが神を連れ俺の前に立っていた。

 悩んだのかは知らない。


 だが強い決意を秘めた、表情をしている。


「やぁ。そろそろじゃないかと思ってたんだよ。俺に用があるんでしょ?

 俺をマルヴァがいる平行世界へ送るときも今みたく、大勢で来訪した過去があるからね。

 くる大体のタイミングは読めてたぜ」

「……………」


 ジロウは答えない。

 絶えず殺氣が出ており、こいつが雄弁に"お前を殺す"と語っている。


「やれそうか?」

「こちらの殺意は感知されている。アベル相手にかなうはずもないが………。

 やるしかない!!」


 ジロウが連れてる、この神がいう発言が合図になった。


 ジロウたちは"アベル抹殺"へと動き出したのだ。




 しかし、俺が敵を前にして、なにもせずにいるわけないだろう?

 俺は話を聞こうと思っていたのだが。同時に戦闘に勝つための準備を終らせている。


 こいつらは殺氣を出してから、行動に移すまで時間をかけすぎだい!!


 マリオネット・ウェブ。

 技を掛けた対象を意のままに操ることができる技である。


 この技にかかったジロウたちは指一本動かすことすらできず、立ったままになっている。


「うっ、うごけぬ」


 兄者こうなっては致し方ないぞ。わしは動くとしゃべった二代目火影。

 扉〇のセリフをどうもありがとうね。



 

 ジロウを怪しいと思えたのはレインのおかげなのだ。


 彼は守秘義務をかけられてはいたが普段しない行動を見せることで。俺に言わずとも"警戒しろ"、"とことんあやしめ"。

"異常事態が起きているぞ"。そう、教えてくれていたのである。


 持つべきものは信用のおける仲間だね。


 とはいえ、俺の命を何故ジロウがねらったのか?

 このことは、わからないため、やつに直接聞くことにする。


「ジロウ、あんたを含む。

【七勇者】の味方である万象の神々がどうして俺の命をねらったんだい?

 このマリオネット・ウェブの拘束は、いつでも強力な痛みを与えるマリオネット・マスターへと切り替えられるんだぜ。

 答えたほうが身のためだ!!」

「「ヨルゼン、いってはなりません!!」」


 お供たちが叫ぶ。


 だが、ジロウの顔は観念したのか。さっぱりとしていた。


「聡い君のことです。想像がついてるんでしょう?

『万象の神々』がたてる【魔神】を葬る計画はね。

 イブナスを倒して終わりではないんですよ。

 その本当の狙いは……。その先にある最終目的は、イブナスを倒した"勇者アベルの抹殺"にあるのです…………」


 予想はできてたさ。

 そうだよね。

 神々の立場だとそうせざるを得ないはずだ。

今回から天界編になります。


ジロウたち大神は、アベルを軽くみていません。【魔神】を倒すためむしろ、すがるしかない。

すまないと考えています。


では、何故アベルは大神に命を狙われたのか!?

小神ども〈※:こいつ〉が悪いです!


  面白かった次も読みたいと思われた読者さま


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