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362話 【ななつのくに】の特別な祭②

 俺の頼みはレムにいとも簡単に断られる。


 だが、【魔神】討伐を目的としている【七勇者】の一員として。ここは、絶対にあきらめるわけにはいかないのである。


 俺が白装束を引っ込めないので、レムのやつもおかしいと氣づいたようだった。


 彼女がしるアベルとは。

 他人が本氣で嫌がることを無理強いする人物ではないのだ。


 なにか理由があると、聡明な彼女は理解したのである。


「僕の態度を見ても……。

 アベルさんが強行するならそれ相応の理由があるんですよね!?

 はなしてくれませんか? 僕だって理由が納得できるものなら、意地をはりません」

「すぐに氣づいてくれて嬉しいよ。白装束をきて欲しい件なんだが……」


 俺は考えを隠さずにはなす。



・レムは【神越え】の鍛練において一度も『奥の手』を使用したことがない。


・アーガシアから、レムの『奥の手』の詳細を聞くと使わない理由は、彼女が恥ずかしいからだときいた。


・ミラルカがいうには、ニャハルを封印した竜・魔VS獣・靈の封印戦争においても。

 レムのやつは、恥ずかしさから『奥の手』を使用しなかった。いや、使()()()()()()()()らしい。

 封印されたニャハル涙目である。


・【魔神】討伐の最終決戦において【神越えの七帝】は大きな戦力となる。

 だが大事な局面で『奥の手』が使用できないとなれば、大幅な戦力ダウンがみこまれるることは間違いない。

 なら、羞恥心をいっそ克服してしまえばいい。

 そうすれば【魔神】討伐の最終決戦で戦力が下がるという、困った事態は起きないだろう。



 レムはうつむいて、ふるえていた。

…俺、ちょっぴりいい過ぎたかな………!?


「【七帝の長】がっ………!! アベルさんがそこまで考えているのに、僕は恥ずかしいです。

 僕も最終決戦でみんなの役に立てるよう恥ずかしさを克服してみせます!!」




 なんかしらんが思い通りにことがはこんだようだ。


 この子は俺のこと、信用しすぎなんじゃないか!? とも思わなくないぜ。


「レムありがとう。あんただけに恥ずかしい思いはさせないと。……俺も濡れた白装束をきるつもりだったけど…………。

 もうコレは、必要ないね」


 俺が手に持つ白装束をアーガシアが何故か奪い取り、ミラルカへ渡す。


 その後、なんと!? 

 目の前で土下座される。


「ぬし様()して()(ねが)(たてまつ)る。

 どうか、白装束をきてくださりませなのじゃ」


 俺はあっけにとられ固まるのだが。




 アーガシアのやつは思考停止する、アベルの姿を見て、どうも勘違いしたらしい。


「わしとしたことが、うっかりしてたのじゃ。

 ぬし様は『お願いする立場なのに偉そうだね』と、いいたいのじゃな」


 そういうと、彼女はおもむろに服を脱ぎだし全裸!?

 ではなく、下着だけの姿になり土下座をする。


 はあっ!!?

 やめさせようとも思ったのだが。

 ニャハル、ナハト、サタナまでがアーガシアと同じ姿になって土下座をしていた。




 一般人なら千回生まれ変わってもおそらく見ることができないこの光景に。

 俺の頭はどうかなりそうだった。


【七帝】の竜・獣の二帝と魔王。

 そして冥界王までがパンツ一枚の姿になり、土下座しているのだ。


 対価は勇者アベルの濡れた白装束姿である。

……俺のチンチクリンボディーに、そこまでの価値はないと思うのだが…………。


「シャーリーはパンツ一枚にならなくていいから! やめときなさい!!」


 彼女だけどうやら遅れた様子だ。

 だが、シャーリーのやつはスカートに手を掛け、止まりながらも意見をいう。


「私もアベル君が白装束をきる姿がみたい!」


 凄くキラキラした顔でいわれるので、もう駄目だと思った。


 あんた…普段はテンション低いダウナーキャラじゃん!


……とも思うのだが。あの顔をみてるとそんなこといえないよ…………。




 氣をとりなおし【神越えの七帝】と、『魔王の両碗』も衣装をきてコスプレ祭に参加するぜ!


────────────────────


 俺のところに人がドンドン集まってきてる氣がする。


 アメシスと、ケシ太郎は俺の姿を見るなり絶叫して動かなくなった。


 氣絶するその顔は安らかなもので。

 ときどき体がビクンとはねており、みていて大変氣持ちが悪い。


 いったい、なんなんだ!?


 この格好が変なのかなぁ!? 俺は自分の衣装をみる。

 ただのコスプレだぜ。



・アベル【濡れた白装束】


・アーガシア【ビキニアーマー】


・ニャハル【ポリスメン】


・レム【濡れた白装束】


・ミラルカ【ランドセル】


・ニンフェディーネ【葉っぱ水着】


・シャーリー【キョンシー】


・サタナ【園児服】


・ナハト【猫耳マイクロビキニ】



 まぁ、現在の格好がコレなだけで〈早着替え〉で、いつでも衣装は変えられるので。氣にしなくてもいいだろう。


 レムが恥ずかしさを克服し『奥の手』を使えるようになるまでは、つきあってあげるとも。


 サタナのやつは自分がきる衣装に疑問があるらしい。


「僕の体型にこの衣装は、ミスマッチだろう!? 園児服はアーガシアや、ナハトのような体型があうんじゃないのか!?」

「ハジメの記憶によると、()()()()()()がいいみたいだよ」

 

 サタナは「…そういうものか………」と、しぶしぶ納得した様子をみせる。


 チョロいぜ。




 俺を見ながらドリマスがブツブツなんか、いってる。正直怖い。


アベル(女神)様のおっしゃる通りにいたします。

 私はこの信仰を絶やすことなく、子羊たちへ広めていくつもりです!!」


 俺は彼がする祈りの仕草をみて、出会ったばかりのヴォルフを思い出すのだった。

 それとドリマス…。俺はなにも、おっしゃっていないぞ………。


 手をキュッと握られるので顔を向けると、レムがすまなそうな。でも、嬉しそうな顔をして笑ってる。




「アベルさん、僕の為にお祭りを開いてくれてありがとうございます。

 白装束の格好までしてくれて感激です」


 白装束は本当はきないつもりだったんだけどね。

 アーガシア達に頭まで下げられたので、仕方がないという感じだ。


「理由の一番目はレムの『奥の手』の件なんだけど。

 俺がみんなと楽しみたかったのが、実をいうと本当の理由だからね。

 氣にしなくていいぜ」


 耳元でこっそり理由を話してあげる。


 ミギ◯と同じように「その、いいかたは正確ではないな。私のためでもある」と、補足したのだ。


 レムはちょっと驚いた後「はい」と、嬉しそうに返事をするのだった。

アベルの仲間⑥


ニンフェディーネ/妖六郎→存在がなかった七帝のひとりです。

テンプレを勉強していた頃でとにかく、女キャラを出さないと! と考え生まれました。

アベルと同じでネーミングセンスがなく。妖六郎の名前をかっこいいと考えています。


シャーリー・ドオ・タン→実はペリルの後に生まれた人帝です。つまり元々の人帝はペリルの方でした。

テンプレ勉強後、ペリル〈※:男〉→シャーリー〈※:女〉に切り替わったため。ペリルはオリジナルなのに偽物にされる、アミ◯現象が起こったキャラになります。トキぇ


レム・レースユリン・ゲシュペンスト→存在がなかった七帝のひとりです。テンプレ勉強後なので性別はしっかり女の子です。

丁寧キャラにしてタン大王に尽くす。作者とタン大王にとても都合がいい………ゴホゴホ。とても優しい女神のようなキャラになりました。

最初に考えていた神越えの三帝は竜・魔・人です。ダ◯の大冒険なのであります。


  面白かった次も読みたいと思われた読者さま


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作者の彦馬の作品投稿と創作のモチベーション維持に繋がります。お願いです。

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