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報酬

「アカ様、依頼書ができました」


「そうか」



興奮(こうふん)していることをさとられないように、静かに応える。


いくらになるのだろうか。緊急というぐらいなのだがら、それは沢山いただけるのだろう。



 依頼名 ハンターギルド緊急※※回復薬の納品依頼※※

 依頼者 ギルドマスター

 期間 緊急

 報酬 金貨35

 内容 緑のクチバシのゴザー負傷により、回復薬を出来うる限り納品。また、ギルドメンバーへの作成依頼



さ、35枚の金貨だと?


いきなり大金持ちになったぞ。



「それで、アカ様への報酬(ほうしゅう)はこちらになります」



硬貨(こうか)をユーリが並べていく。いや並べるまでもない。どう見ても金色が1枚しかない。


い、いちまい?


戸惑っているとユーリが口を開いた。



「アカ様の報酬(ほうしゅう)が金貨2枚と計算させていただきました。そこからギルド手数料を引いた額(がく)ですね」


「なるほど」



そうか、あの依頼書はギルドへの依頼書だな。ギルドも回復薬を全て出したって言ってたから金額を俺とギルドで割った形か。


考えてみれば、あんなショボイ素材で適当に作った回復薬が金貨1枚に変わったのだから全然いいだろう。これこそ本当に錬金術だ。


金貨を1枚手に取る。


この世界で、初めて手に入れた金貨だ。


使い古された金貨はところどころ傷がついていてあまりキレイではない。


本物の金がいくらか使われているのか銀貨に比べて明らかに重い。


あまり見つめていても変に思われるだろうからアイテムバッグにしまう。



「今回はありがとうございました。他の方々は昨日から別の街へ行かれていて、アカ様しか街にいなかったので助かりました」



他のメンバーいなかったのか。


それは大変だったな。本当は俺になんか、声がかかる予定ではなかったのかもしれない。


なら、ラッキーだったな。



「処理しますのでギルドコインを」



そういえばまだ渡してなかったな。


ギルドコインに依頼達成のデータを打ち込んでもらって、ギルドを後にした。

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