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緊急依頼

「緊急! グレストルで新種の魔物の救援要請。緊急度は2級以上!」



グレストルから離れた場所、タワンのハンターギルドで緊急の救援要請が入る。


緊急度はその等級のハンター相当と判断されたものだ。


ギルド職員の大きな声は何かの拡声魔道具を使い、グレストルのギルドよりかなり大きなギルドでも全体に響き渡った。



「2級か、俺は関係ないな」


「グレストル? なんでそんな離れた場所の救援がタワンに?」


「離れすぎて誰も行かんだろ。行ってる間に他に討伐されるわ」



ハンター達は口々に疑問や思った事を口にしながら興味を失ったようだ。


緊急依頼自体が珍しいものではないのだろう。


ギルドの奥から体の大きな男が現れる。


顔の周りの茶色のたてがみを揺らしながら、傷で片目に傷を負ったライオン男が口を開いた。



「等級は2級以上だが、不明な点が多く亜種でもない完全な新種ということだ。危険度は高い。そして……今回の報酬ほうしゅうは金貨で500枚だ!!」



ギルドが一気にざわついた。


等級2で金貨500枚の依頼なんかほとんどない。


等級1のドラゴンの緊急討伐で金貨1000枚ほどなのでかなりの報酬ほうしゅうだろう。


討伐依頼に参加した者で分割されるので実際手元に来るのは金貨20枚から30枚程度になるが、ハンターでそれだけかせげるのなら美味しい話だろう。



「行くやつは俺のとこに来い。詳細を話してやる。と言ってもあまりにも情報がないから言えることは外見と一部の攻撃程度だが」



たてがみをガリガリ書きながらライオン男がギルドの奥へと消えていく。


その後ろを報酬ほうしゅうに釣られた強者達が数人消えていった。

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