ハンターギルド
ないものは露店だけではない。そもそも売るものもない。
わくわくしただけで行動してしまった。まあ、ギルドコインが手に入っただけでよしとしよう。
毎日のルーティン、金を数えよう。
銀貨1枚、小銀貨1枚、銅貨1枚、小銅貨4枚、鉄貨3枚
昨日の飯代は突発出費だしまあいい。だが宿代で小銀貨4枚は痛い。新しい安宿でも後で探すか。
まずは仕事だ。
商業ギルドから近いのはハンターギルドだ。
数分でギルドに着く、朝ではないので既にハンター達はまばらになっていた。ラッキー。
真っ直ぐに掲示板に向かい確認する。
○私の相棒討伐【討伐】
○※※緊急※※ギルド発行※※黒の魔物※※【討伐】
○カバロウ山の亀フクロウの尻尾【討伐/採取】
○うちの爺さん探してます【その他】
○ぷちぷちの生け捕り【その他】
○盗まれた物の追跡依頼【その他】
表面をチラッと見ただけだが新しく張り出された物も多くあるようだ。
全部興味はあるが、全て等級が足りないため受けることはできない。
その他はもしかしたらなんとかなるかもしれないが……やめておこう。
探すのは無難に採取だ。
貼り重なった依頼表をガサガサとめくって探す。
○サーフ森の食べられる草【採取】
○サーフ森の食べられる果物【採取】
○サーフ森の食べられるきのこ【採取】
まさに、これだ!
これこそ探し求めていた依頼じゃないか!
3枚の依頼書を剥がして内容を確認する。
〜〜〜
○サーフ森の食べられる草
依頼主 ゲルゾソトルフル商店
期限 依頼受付より2日以内 ※期日が短いので注意
報酬 ギルド職員の査定による
内容 食用の草の納品依頼。食用に向かない物の納品は認められない。その他、欠損した物や変色した物、規格外も納品可能。不良ではあるが食用可能と判断した場合、ギルド職員の査定による減額とする。
〜〜〜
他2枚も同じよくわからない名前の商店で同じ内容のようだ。
これ全部にしよう。
サーフ森は俺が最初にいた森だったな。近いし余裕だ。
「依頼を受けたい」
そう言ってギルドコインと依頼書を受付へ渡す。
今日の受付は巨人族かと思うほど大きな、最初に受付していた爺さんだ。
「3枚ともやるんか? 悪いことは言わん。やめとけ」
「確かに。依頼量が全く書かれていないのは気になったんだが、どの程度納品すればいいんだ?」
いきなり3枚は何か小言を言われるだろうとは思っていた。
だから依頼書で気になった事を聞いた上で面倒そうならやめよう。
「ん? ああ、店の依頼書か。依頼量はいくらでも構わんよ。1つからだな」
「1つから? 1つ持ってきただけで依頼達成なのか?」
「そうじゃな。まあ、1つ持ってきて達成する意味はあんまりないがな。金にはならんぞ」
「なら達成できそうだ。3つとも受けることにしよう」
「そうか? あまり無理はするなよ。ほれ、コインを返しておこう。未達成になるとマイナスな事もあるから気をつけろよ」
期限が短いから、それだけは気をつけよう。
1つから達成可能な依頼か。かなりの安値で納品になりそうだな。
さあ! まだ見ぬアイテムを獲得しにいきますか!




