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農業ギルド

回復薬一つで金貨2枚。10個納品したので20枚の報酬。


手数料を半分とられて10枚が手元に残った。


仲介料も含む手数料の大きさにやる気が無くなるな。


錬金術ギルドに加入するメリットが少ない気がしてきた。



「いっぱいお金、手に入ったな!」



まあ、コロンが嬉しそうにしているので良しとしよう。


早速農業ギルドへと向かおう。


ユーリに場所を聞いていたから迷うことはない。


道すがらコロンに農業ギルドについて聞いておく。


農業ギルドは登録することで作った野菜の買い取りをしてくれるようになる。野菜の種や苗、農具を買うことができるようになる。


等級が存在し、等級の高い者ほど割安で購入できて、割高で買い取ってくれる。


話を聞いていると、すぐにギルドに到着した。中の作りはハンターギルドに似ている。


買い取りスペースが1階にデカデカととられている。


中にいる人は農民という感じではない。旅商人のような格好をしたものばかりだ。コロンに聞いて見るか。



「なんか、みんな農業してる感じじゃないな」


「ここに来てる人は商人だからな。村から直接持ってくる人は距離もあるしいないよ」



そうか。そういえばコロンもグレストルは初めてって言ってたな。


ん? じゃあどうやって農業ギルドに登録したのだろうか。


そういえば、あの村で生まれ育った感じじゃなかったし、別の街で登録したのか。


農民じゃないってことは村からここまでの距離を運んでくれるんだから、運搬料が発生するはずだ。時間はかかる、魔物もいる道に荷台も消耗品だろうし、安くないだろう。


こう聞けば村の人々の暮らしがあまり良くないのもわかるな。


受付の純人族のお姉さんに声をかけた。



「ギルドに登録したいんだが」


「お兄さん、ここのギルドは初めて?」



人気のありそうなお姉さんだ。後ろから野郎の視線を沢山感じる。


一通りの説明を受けた。大体コロンに聞いていたので受け流す。


ハンターギルドのコインを渡して農業ギルドのコインをゲットした。


さっさと離れよう。お近づきになりたくてお姉さんに話しかけたわけではない。無駄に恨みを買う必要はないだろう。



「それで、作る場所は決まってるの? 村はどこ?」


「まだ決まってない」


「わかったわ。決まったらギルドに来てね。登録しなくちゃいけないから」


「村じゃないといけないのか?」


「村じゃなくてもいいけど……一応共同での評価という事になってて、ちょっと難しい話になるんだけど」



そう前置きして説明してくれた。


旅商人を使った納品になるため〇〇村からこれだけの量を納品されました、という勘定かんじょうになる。個人で換算かんざんされない。


村から納品された数を村の登録人数で割った評価になる。


だから登録しないとそもそも評価されない、ということになる。


やらない人は得をして、やる人は損をするシステムだな。


コロンとも相談しなくてはいけないし、村の登録は保留にしてギルドを後にした。

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