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1931/1944

改造者VS悪意の改良者4

※前話のあらすじ:牛の群れに踏みつぶされ、気が付くと全身拘束されて監禁されていた。

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 何も起こらない。

 手足を動かそうとしても相変わらず拘束は解けない。

 拘束から逃れようとする自分の音以外には聞こえない。相変わらず扉の向こうから何も気配が無い。何もない。

 背中側からの光は弱く、けれど揺れる様子も弱まる様子も無い。

 壁は平面で凹凸一つ無い。

 首も手足もほとんど動かない。

 口も猿轡で喋れない。

 それがどれだけ続いている?

 変わらない。何も変わらない。終わらない。

 誰も殺しに来ない。何も殺してこない。

 何を考えている?何をしたい?


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 いつまで続くんだ?いつ終わるんだ?

 変わらない光景、響かない音、終わらない、何も無い。

 全身の拘束が解ける気配は無い。何かが自分を殺そうとする気配も無い。

 暴れて逃げ出そうとするが、前より力が入らない。


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 相変わらず変わらない光景、響かない音。

 終わらない、殺されない。

 力が入らない、体の奥で何かの衝動が()(むし)る。

 一時間か、一日か、一月か、一年か、それとも一世紀か……どれだけ時間が経ったか解らない。

 けれど、虚ろになっていく頭の中でやっとこの世界の狙いが、何をされているのかが解った。

 何もする気が無い。

 手を下す気は無い。

 そんなことをしなくても身動き一つ取れない中、何もしなければ体は渇き、餓える。

 何もしなくても、何もしないからこそ殺される。

 それが狙いだ。このまま渇死か餓死か、死ぬまでこのままだ。


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 なにもかわらない。おわらない。しなない。

 からだがかわき、うえる。ちからがはいらない。いしきがもうろうとしてかんがえがまとまらない。それなのにいしきがうしなわれることはない。

 なんでしなない?

 なんでおわらない?

 もうしんでもいいはずなのに。

 しねない。


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これ、良いですよね。趣があります。


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