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#05

9月25日になり約 1ヶ月殆ど採取も狩もせずにひたすら魔導工学を習熟。上級まで何度も読み返し寝食忘れるくらい没頭。ナビがいなかったらヤバかった。


途中作成した圧縮魔法陣を修正するために魔法陣展開を習得。残りSP22


さてさて色々検証してヌフフっ・・。あれが作れそうですよ。構想は出来ています。


Dランク魔核を一つ用意して、これを分解で4分の1切り取る。通常Dランク魔核には圧縮3次元魔法陣を最大4つ配置できる。そのため圧縮3次元魔法陣1つのみなら4分の1で済むという事。


魔導懐中電灯に入るサイズの円柱に変形。3次元魔法陣は6面体なため制御用魔法陣1つと機能・スキル魔法陣を5つまで組むことができる。


1つ目魔法陣。機能魔法陣。魔力波紋を読み取りと記憶、初めに流した魔力の魔力波紋を記憶して識別する魔法陣。


2つ目魔法陣。スキル魔法陣。属性の無い魔力での結界の生成。形状の指定と記憶。


3つ目魔法陣。スキル魔法陣。風属性・斬属性付与する魔法陣


4つ目魔法陣。スキル魔法陣。火属性・火属性付与する魔法陣


5つ目魔法陣。スキル魔法陣。雷属性・麻痺を付与する魔法陣


6つ目魔法陣。 1〜5までの魔法陣を制御。使用魔力量を演算し過魔力が流れてオーバーロードを防ぐ。

起動時1魔法陣で記憶魔力波紋か確認。了なら起動。否なら停止。

起動したら2〜4までをデフォルトで起動。2魔法陣で長さ70㎝、太さ魔導懐中電灯に準拠した中身の詰まった高密度の結界発生。3魔法陣で斬属性付与。4魔法陣で火属性を付与。

任意の思考操作で3〜5のスキル魔法陣が組み合わせることができる。4・5の同時付与は不可。


簡単に書くとこんな感じな3次元魔法陣を作成。圧縮、見た目は1つの平面魔法陣になる。

これを4分の1になった円柱魔核に合成。円柱の中で魔法陣が光回転してしばらくすると光が消え回転も止まる。薄らと淡く光が揺らめいている。


円柱魔核の直径に合わせて0.2㎜に分解・変形したミスリル板を円柱魔核下部に合成。魔導懐中電灯の中から取り出した圧縮合成魔石をミスリル板へ合成。魔導懐中電灯の中へ入れて固定。


右手で持ち魔力を込める。魔力波紋が記憶され起動する。


ブンっ!という音と共に濃い黄色に輝く光が伸びる・・・


「may the magic be with you!(魔導と共にあらんことを!)」とか言ってみる。

ふふふっ!「魔導セイバー誕生」気分はもうジェ○イ。


森に入り直径40㎝程の木を切ってみる。


ブンっ!という音と共に振られると何の抵抗もなく木を切断!倒れてくるのを避けてその場で何回かブンブン振って気分を味わう。


魔導セイバー停止させて、眺めると懐中電灯な見た目・・。


それっぽいガワ作るかな。


隠れ家に戻り、ナビに自分の記憶を検索させてライト○イバー各種の画像を視界に表示してもらい、デザインを決めていく。スライム素材でモデリングして魔力抽出固化、外側は銀貨から抽出した銀を極薄に貼り付け合成。全体に透明スライム材でコーティング。掴むところを黒いスライム材で滑り留めとして合成。


メイン武器完成。革で作成したホルダーを左腰のベルトに留めて魔導セイバーを挿す。ホルダーごとポンチョで隠してクルリと一回転しながら魔導セイバーを抜き、ブンっと起動。一閃して停止。ホルダーに戻す。


俺カッケーとふふふと笑っていると、


『厨二病患者1人発見。完治見込み無し』と毒を吐かれる。まぁ7歳児だから見逃して・・。


こんなに楽しめるなんて転生させてくれた神様に感謝!

そうだ明日は【アルイド】行って教会で感謝のお祈りでもするかな?そうしよう、ついでにおっちゃんのところも行こう。



※※※※※※※※※※



翌日、城壁を潜りスラムを抜け教会へと歩く。


教会に着くと入り口にいる若いシスターにお布施銀貨 1枚渡してお祈りしたいと告げる。


「あら、僕偉いのね」と奥へ案内され、


跪き神様へお祈りを捧げる。


『神様、転生してくれてありがとう。これからも楽しみます』と心の中で呟くと体が薄く光って、ほんわかと体が温まるような感覚を感じる。


何か神様が返事をしてくれたように感じた。



お祈りも済み、雑貨屋へ向かう。


雑貨屋に近づくと、


『マスター、雑貨屋内に準敵対表示が3つ確認されました。マップを表示します』


表示されたマップを見ると青表示の横に3つオレンジ色の光点があった。


『ナビ、準敵対表示がどういう物か説明頼む』


『了。完全に敵対していないが友好表示者に対して敵対または敵意を持っている。まだ敵対意思は示していないがエンカウントすると敵対行動をとる対象になります』


『分かった。ありがとうナビ』


慎重に近づき中に入り、


「おっちゃん、こんちわー!」元気よく挨拶する。


一斉におっちゃんと他3人が振り向く。するとおっちゃんが苦笑いを浮かべながら、


「今立て込んでるんだ。また今度来てくれるか?坊主」と行ってきた。


「分かったよ。おっちゃん」出口へ向こうとした時、


『マスター、簡易鑑定の使用を確認。使用したのは準敵対者3人の真ん中の人物です。』


「スライム素材だとぉ・・。待て小僧。お前が着ている服、何処で手に入れた?」


声を掛けてきた男を鑑定“人族:名称 モーリス:職業 商人:モーリス商会会長“と確認。


小首を傾げながら子供っぽく「父ちゃんからだよ。じゃあね!おっちゃん、また来る」

と言い駆け足で外へ出る。


『マスター、準敵対から敵対対象へと変化を確認しました。1人つけてきます』


マップを確認すると敵対表示が 1つ一定の距離を保ちつつ付けて来ているのを確認。


人気のない路地へ曲がり隠密・迷彩・認識阻害を掛けて壁際で相手が来るのを待つ。相手が路地に入る。自分がいない事がわかると周りを確認しつつ路地の奥へ駆け出す。


「ダリルさん、僕はここだよ」隠密・迷彩・認識阻害を切る。


ダリルは振り返り目を剥くと、


「小僧!何故俺の名前を知っている」


「ふふふっ、何でも知ってるよ。ダリルさんは30歳、職業は斥候、隣領フェルエド出身、15歳の成人を迎えると幼馴染たちと4人パーティーを組み冒険者に、数年は順調だったが調子に乗り、18歳の時、ここ【アルイド】に活動拠点を移す。まだその頃の【アルイド】は周辺に中級魔物がうじゃうじゃいて無理をした結果パーティーは壊滅。1人生き残ったが怪我をして武器防具を失い、それを補うために借金をして挑むも失敗。犯罪奴隷に落とされる直前にモーリス商会のモーリスに借金を肩代わりしてもらい子飼いの冒険者となる。更にモーリスの指示の元、悪事を重ね今に至るかな?」


「貴様!生かしてはおけねぇな!」と右手にナイフを持ち切り掛かってくる。

ナイフの持ち手側に体を傾け、そちらに意識を向けさすと隠密・迷彩・認識阻害を発動。反対へステップして相手を躱す。背後に周り、軽くジャンプしてダリルの頭を掴み全力で捻る。


ゴキッ!と骨が折れる音と共に崩れ落ち、少しの間痙攣後動かなくなる。

周囲をマップで問題がない事を確認すると死体をアイテムボックスに入れ痕跡を消す。


来た道を戻り雑貨屋を目指す。


よくラノベだと初めて人を殺すと吐き気がとかありがちだけど、物心付いた時にはスラムでちょっとした事で人が殺されるのを見慣れた自分としては吐き気がしたり嫌悪感を抱いたりはしない。ヤるかヤられるか。弱者が虐げれる世界では地球の日本という甘ったれた倫理観では生き残れない。殺される前に殺す。これしか無い。このクソッタレな世界では強くならなければ生き残れない。殺ってやる。


雑貨屋近くに着くと丁度モーリス達2人が出てきた。咄嗟に物影に隠れて隠密・迷彩・認識阻害をかける。


後をつけると2人はあまり派手さはないが、かなり大きな屋敷に入って行く。

屋敷に近づきマップで確認するとモーリスの他に6人いる。


屋敷裏側に周り塀を乗り越え侵入。すると目の前の扉が開くと雑貨屋にモーリスといた護衛?が出てきた。


「何者だ!」とこちらを漠然と見ながら言ってくる。


くそっ!探知系スキル持ってやがる。隠密・迷彩・認識阻害を解いて姿を晒す。


「!。小僧。ダリルが追ってたはずだ。どうしてお前がここにいる?」

「ダリルおじさんから言付けがあるよ。地獄で待っているってさ。ガイムさん」


「!ッ」


ガイムは瞬時に抜剣し両手を振り上げ切り掛かってくる。右手を魔導セイバーに掛けて全力で前へ、集中を使用、景色がスローになる中、姿勢を低く剣下を潜り抜刀!


ブンッ!と黄色い光が頭上を薙ぐ。両腕の肘を切断。集中を切り時間の流れが戻ると切断された腕と剣は慣性に従い後方へズドッ!と落下、ザザッ!と滑り止まる。


両手の肘から先を失ったガイムは目を剥き硬直。魔導セイバーを停止させて、その隙に相手の心臓部に魔導セイバーを当てる。


「見事だな!しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ。その武器の性能のおかげだというのを忘れるな!とか言わないよね?」と言って魔導セイバーを起動。心臓を穿ち絶命させる。


周囲をマップで確認して他に気づかれて無かった事に安堵して息を吐く。

死体をアイテムボックスに入れ痕跡を消す。


相手も探知系を持っている可能性があるのを失念していた。これからは注意しよう。

しかし魔導セイバーはぶっつけ本番だったけど切ったところが火属性で焼けて血が出ないのは計算外だが良かった。それに相手には剣類を持っているようには見えないのはアドバンテージだな。


隠密・迷彩・認識阻害を掛けてガイムが出てきた扉に近づく。マップで中を確認し扉を開けて侵入。マップを再度確認。ここは建物中央付近、多分用心棒の待機部屋かな。前にある扉を抜けると廊下。左右に続く。前は玄関。


マップを確認すると2階建ての建物だがモーリスは出て右奥の部屋にいる。モーリスの他に黄色表示が1つ。使用人か?


部屋を出てモーリスがいる部屋へと近づいて行く。扉前でマップを確認。黄色表示が扉に近づいてくる。扉が開き、


「それでは失礼します。モーリス様」とお盆を小脇に抱えた使用人が出てくる。


扉が閉まる前に中に忍び込む。部屋中央奥にある豪華な机で何か書類を確認しつつカップで何か飲んでいるモーリスを見つける。こちらには気づいていないようだ。


音を立てないように後ろに回り込み魔道セイバーを後頭部へ向ける。


魔導セイバーがブンッと起動し黄色の光がモーリスの頭を貫く。モーリスが絶命しカップが転がる。魔導セイバーを停止して腰に戻す。周囲を確認問題無し。カップを拾い机に置く。

死体をアイテムボックスにしまい痕跡をなるべく消す。周囲を見渡すと発見スキルが背後の本棚に反応。調べると本棚は扉になっているようだ。


何とか開け中に入ると美術品や魔道具に豪華な武具。各種硬貨に貴重な鉱石類。そしていくつかの箱。全ての箱を開け確認するとどうやら書類のようだ。軽く斜め読みすると、どこぞの貴族と違法な物の取引とか違法奴隷の売買記録とか色々出てきた。見なかったことにして元に戻して他の物や大金貨以上には手を出さず、銅貨、銀貨、金貨と拳大のミスリル鉱石を頂き屋敷を後にする。もう疲れたのでこのまま隠れ家に帰ります。疲れたよー・・。


お読みいただきありがとうございます。


少しでもおもしろいと思っていただけましたら、ブクマ、評価をお願いいたします!

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