#04
朝早くから【アルイド】に向かう。
採取しながらウロウロと向かい川をボートで渡って城壁前に着いたのは昼前。
「アルイドよ私は戻ってきた!」・・・・。
『・・・・』
ナビからのツッコミもなく隠密、迷彩を掛けて城壁を潜る。マップで周囲を確認しながらスラムを抜ける。
路地に出ると隠密・迷彩を解除。マップを確認しつつ雑貨屋に向かう。
「こんにちはー!」と元気よく挨拶。
「おう!久しぶりだな元気だったか?」とテンション高めだ。
その後、前回来た後の話になり、どうやらスラムの子が夜に酔っ払いを襲撃したらしく、その2日後衛兵によってスラムをシラミ潰しに捜索され子供15人位捕縛されたらしい。
危なかったー。
「最近来ないからスラムの連中に襲われたと思ったぞ」と心配していてくれたようだ。
その後はいつも通りにヒール草と角ウサギの角を買取してもらい。少し話した後店を出る。
いくつかの野菜を買い。先ほど話に出た捕縛されたスラムの子供達が強制労働させられている城壁西の南よりの城壁内で城壁の補修工事を行なっているらしい。
工事現場に近づくと現場周辺を木の柵で囲われていた。まあ人が通れないだけで中は丸見えだ。マップで確認しつつ現場を見ると、マルクと思われる子供が足を鎖に繋がれ首に鉄の重そうな首輪をつけていた。マップを鑑定で見るとやはりマルクのようだ。
ジッと見つめているとマルクもこちらに気づいたらしく、何か喚き散らしながこちらに来ようとしたが、監視していた衛兵に押し倒されボコボコにされていた。
すぐにその場を後にして隠密、迷彩を掛けて街から出る。
ふーっもうこれでマルク達とも二度と会うことはないだろう。
さて隠れ家に帰りますか!
なんとか暗くなる前に隠れ家に到着。
クリーンを掛け、作り置きの夕食を食べる。
食後にハーブ茶を飲みながら今日の出来事を考える。
あのまま寝ぐらにいたらやばかった。衛兵に捕まっていたかも。運が良かった。
マルクには悪いが自業自得だ。名前を知っている2人の内1人にはもう会えないとか、更にボッチ道を突き進む。・・・。
確かフォルクさんは他の事も話していた。南の渓谷に住み着いたワイバーンの群れを騎士団と冒険者の合同討伐隊が10日前に多少の被害を出しつつも撃退殲滅したと。その際、崩れた斜面から古代遺跡の入り口が見つかり、直ぐに調査されたが10m位の通路 1本。進んだ先に扉があったがなんとか開け中を確認するも何もなかったらしい。遺跡自体は何の素材で出来ているかわからない物で、何箇所かに古代語と思われる表記はあったが特に特筆すべきモノは何もなかったらしい。王都に報告して今後更に調査するか検討中らしい。
何かこの話を聞いて凄く気になった。明日一日用意して明後日にその遺跡に行ってみたい。
※※※※※※※※※※※※※
当日、昨日用意した食事や荷物をアイテムボックスに収納して一旦【アルイド】へ採取などせずに足速に向かう。
2時間程で川につきボートで渡り隠密・迷彩を掛けてマップを確認しながら城壁沿いを南へと歩く、城壁が切れた辺りでナビから警告。冒険者と見られる集団が東南方面へ向かうところだ。物陰に隠れつつやり過ごすと、やや西よりの南へ進み森へ入って行く。
1時間程進んでマップを確認すると角ウサギやラッシュボア、他にも名前が表示できない魔物・魔獣が表示される。出会わないように避けて移動。途中、狼らしい魔物を発見。鑑定するとフォレストウルフと出た。Fランク魔物。群れないようだが今の自分では勝てるか怪しいので避けて進む。
暗くなり暗視を使いひたすら歩く、ステータスを確認すると隠密と迷彩と暗視のレベルが上がっている。更にマップで魔物を避けて歩く。
夜通し歩き続け辺りが少し明るくなってきた。朝だ。
完全に日が昇り昼になろうかと言う位に渓谷に到着。昼休憩、昼食を取る。
休憩を終えて、ここから更に渓谷に踏み込む。遺跡の入り口探しだ。
この辺から30分位らしいがよくわからない。ここが教えてもらった場所かも定かではない。
が、進む。 1時間程フラフラ探し歩くとそれらしい場所が見えてきた。何とか登り、入り口らしき場所にたどりつく。
ふー少し休憩。念の為マップで周囲と入り口の中を確認。特に何もいない。
慎重に中に入って少し進みライトを灯す。明るくなると周囲の様子がわかるようになる。
壁に触り素材を確かめるが何の素材か分からないツルツルしているが石ではないし金属でもない。鑑定してみたが表示が文字化けした。何だろうか?更に進み突き当たりに到着。
縦2m、横 1.5m位の四角い枠の中、20㎝程奥にスライドが左右に開き真ん中30㎝程開いている。
枠周囲を確認すると左側高さ 1m位の所に▽マークを見つける。
更に開いている隙間から中に入り周囲を確認。振り返り、入り口枠周囲を確認。右側高さ1m位に上に△、直ぐ下に▽のマークがある。
何か凄く似たものを想像できた。“エレベーター“だ。
これはエレベーターなのではないか?調査した人たちは宝物庫のようなモノと思ったかもしれないが前世の記憶がある自分にはエレベーターに見える。
『ナビ、俺の記憶からエレベーターを検索』
『了。エレベーターを検索・・・。終了しました』
『ナビ、この周囲を見てエレベーターに思えないか?』
『マスター、思えるか思えないかで考えれば、思えます』
『そう見えるよな』
外の枠の下向き三角とすると下に動くと推測すると・・・
▽を触ってみるが何も変化はない。
『マスター、魔力操作を使い魔力を流してみてはいかがでしょうか』
『そうだな。やってみよう』
▽を触り魔力を少しの間流してみるが反応はない。
今度はステータスを見つつ魔力を流してみる。1・・2・・3・・4・・5と魔力を流した所で天井が光、▽も光って点滅した。更に魔力を流すと点滅は止まり。ドアが閉まる。
軽い振動と共に下に降りていく感覚が1分程続き、停止した感覚と共に▽が点滅するとドアが左右に開く。
エレベーターから出るとそこは6畳位の部屋で目の前にかなり分厚い大きなドアが20㎝程開いていた。
ライトを灯し周囲を確認する。すると大きな扉の枠左側に開いている側の1m位の高さに10個○が並んでいる。横三列縦三列で真ん中の列のみ4列。○の直径は2㎝程度で何か記号が書いてあるが読めない。配列からするとテンキー?
『ナビ、この丸の中の記号は読めるか?』
『否。古代文字と思われますが解読することができません』
○には触らずに何とか扉をもう少し開けて中に入る。
中を観察すると部屋の大きさは10畳位。左奥にベッドらしきもの、ベッドの手前に机と椅子。
机の右隣には本棚がある。本棚には本が数冊と色々な道具らしきものや箱がいくつかある。
右奥にはキッチン?キッチンの手前の右壁に扉が一つ。奥の壁中央に扉二つ。
部屋の真ん中にダイニングテーブル?と椅子4脚。
振り返り扉枠を確認。開いている方側の枠 1m位の高さに外側と同じ○10個。もちろん○の中の記号は読めない。
振り返り、まずキッチンに行き触ってみるが反応はない。
次にキッチン右壁にある扉を開け中を確認する。中は棚が並び箱が棚の三分の一程度置いてある。箱の中をいくつか見てみるがどうやら朽ちた食料らしい。時間停止のマジックバッグ類はなかったのだろうか?
部屋に戻り奥の二つの扉右を開けてみる。一畳程の広さで洋式便器のようなものが一つ。便所便所。多分。
部屋に戻り左のドアを開けると一畳程のスペースがあり奥に扉。扉を開けると正面高さ2m程の高さの所にシャワーと思われる突起物。その下 1mの高さに何か○がいくつかある。シャワールームかな?
部屋に戻りベッドらしきものを確認。まぁベッド。特に何もない。
勉強机ぽい机を確認するが引き出しもなく何もない。
左にある本棚?棚?にある本を慎重に触る。どうやら状態保存魔法が強力に掛けられているらしく新品同様だ。6冊ある本全部状態は良い。内5冊は装丁が豪華。 1冊は薄く装丁もシンプル。アイテムボックスに収納。
他には道具・機器類8個と箱が3つ。
ランタンぽいのが2つ、懐中電灯ぽいのが3つ、腕時計ぽいのがゴツイのが一つ、シンプルなのが2つ。これらも状態保存が掛けられている。
箱は長方形で5㎝位のもの。30㎝角で真四角な箱。15㎝角で真四角な箱。
全て収納して部屋出てエレベーターと部屋の間の部屋で今日は休む。現在は時計を確認すると夕方17:30。
グランドシートを引きマットも敷く。マットに座り、折り畳みの机を出して夕食。食べ終わるとハーブ茶を飲みながら思案。
まずは中の部屋はシェルターかな?中にいた人は避難後外に出た?
食料倉庫ぽい所の残り具合からかなりの時間避難していた?それか出るときにマジックバッグのような物に入れて出た?まぁ、分からん。
収納した物の確認は隠れ家に帰還後だな。
『ナビ、明日朝7:00に起こしてくれ。警戒は頼む何かあったら起こしてくれ。おやすみ』
『了。おやすみなさいマスター』
※※※※※※※※
『マスター、おはようございます。朝7:00です』
「う、う〜ん・・。おはよう」上半身を起こし周囲を確認するとどこにいるか思い出す。
簡単な朝食を取り片付けをして身体にクリーンを掛けてエレベーターに乗る。降りてきた時のようにエレベーターで上へ。
マップで周囲を確認後、エレベーターから出て通路を急ぎでる。少しの間入り口周りを調べると、この入り口だが通路の形は保っているが周囲との境目はぐちゃぐちゃだ。どうやらもっと長く通路があったか他の施設があり、なんらかによって破壊されて埋もれた可能性がある。入り口周辺を掘り起こせば何らかの痕跡が見つかるかもしれない。
今回はこれで撤収。また夜通し【アルイド】に向け歩きます。迷彩・隠密を掛けて森に入っていく、
採取は行わずに歩き続けて翌日朝暗い内に城壁に到達。更に川を渡り朝9:00頃に隠れ家に到着。
とりあえず寝る。途中トイレに起きた以外は翌日まで寝て過ごした。
※※※※※※
『マスター、おはようございます。朝7:00になりました』
「お、おはよう。起こすの頼んでねぇし・・」
『・・・・・・・』
まぁ起きるか。
朝食を食べハーブ茶を飲みながら今日の予定を考える。
まずは遺跡での拾得物の確認か・・。
本6冊だす。開いてみるが勿論読めない。ここでスキル言語理解を取る。残りSPは25。
言語理解を取った後、読んでみたが何か引っかかりのような感覚があるが読めない。
とりあえず 1冊 1ページづつめくり、ナビに暗記してもらう。あとはナビが何度も言語理解を使い解読すればいずれわかるだろう。
他の拾得物をだす。時計3つにランタン?2つ、懐中電灯?3つ、大小箱2つ。
時計を鑑定。2つは機械式腕時計。もう一つは魔導式腕時計。
ランタン?二つは魔導ランタン。懐中電灯?は魔導懐中電灯。
機械式腕時計はネジを巻いてみるがどうやら二つとも動かない。
魔導式腕時計は使いかたが分からん。とりあえず魔力を流してみると・・
ピッピッ!と音声がなり何か表示して点滅しているが表示が読めないので放置。
魔導ランタンにも魔力を注入。しばらくすると一回光る。
さらにランタン上部を触ると点灯した。もう一度触ると明るくなり、もう一度触ると更に明るくなり、また触ると消えた。明るさを調節できるらしい。もう一つも同様だ。
魔導懐中電灯にも魔力を注入。しばらくすると一度点滅。
懐中電灯側面○ポッチを触ると点灯。もう一度触ると消灯。他の二つも同様。
点灯していたライトを消して机の上に置いたランタンの灯りを点灯。明るい。
机とは反対側の壁高さ130㎝位の所に石を変形させてランタンがおける棚を作る。
ランタンを点灯し棚に置く。部屋が柔らかい光で心地よい。
少し快適になった。時計と懐中電灯は収納。
次は大きい箱の中を確認。拳程の黒い少し透き通った石が4つと拳より一回り小さい銀色の鉱石?が一つ。
黒い方から鑑定、“魔核:等級 D“と出た。
銀の方も鑑定、“ミスリル:等級 B“と出た。
ミスリルは魔法銀とも言うから銀の一種なのだろうか?再度詳細に鑑定、
“ミスリル:等級 B ※地中の中の銀鉱石が魔力の濃い地中で長い年月掛けて浸透魔力が定着したもの。このミスリルは魔力濃度も濃く、等級の高いミスリルとなっている。
う〜ん、これって銀に魔力があるってだけな感じかな?
銀貨1枚取り出して銀を抽出。銀に魔力合成して状態保存。
鑑定してみると・・・“ミスリル:等級 D“
貴重なミスリルが出来た。まぁ現状は売ることも、使うあてもない。うん、収納。
見なかった事にして最後の箱を開けると布に包まれた拳程の物が出てきた。
布を取ると中から先程の魔核より色の濃い物が出てきた。鑑定してみる・・
“圧縮合成魔核:等級 SS“
何か凄いの出てきた・・。まぁ現状よく分からないから収納。
※※※※※※※
それから 1ヶ月程経った。カレンダーを確認すると8月20日。昼間は少し暑いかな程度。
相変わらず周辺には角ウサギとスライムしかいない。レベルはなんと3上がり25になった。
ステータスはこちら・・・
[ステータス]
名前:レオン 7歳
種族:人族
職業1:錬金術師
職業2:斥候
職業3:弓術士
職業4:選択不可
職業5:選択不可
賞罰:無し
レベル:22→25
筋力(2+5):60→81
魔力(8):278→322
体力(6+4):124→154
耐久(2):44→50
俊敏(8):154→178
器用(8+6+2):292→340
知能(8):198→222
運:40
スキル:生活魔法(火種、クリーン、ウォータ、乾燥、ライト、穴掘り)、鑑定、取得経験値10倍、取得スキル熟練度10倍、アイテムボックス、抽出Lv16→20、合成Lv16→20、変形Lv16→20、採取Lv16→20、木工Lv9→11、料理Lv14→17、魔力感知Lv19→24、魔力操作Lv14→17、状態保存Lv11→14、隠密Lv16→22、気配探知Lv17→23、投擲Lv7→8、暗視Lv6→10、罠作成Lv7→9、SP取得倍増、危機感知Lv10、マップ、解体Lv5→7、ナビゲーター、時計&カレンダー、複製Lv7→11、迷彩Lv8→14、弓術Lv3→7、遠見Lv3→7、集中Lv4→8、発見Lv3→5、分解Lv 3→6、言語理解Lv1→8new!
称号:〈異世界転生者〉
SP:25→43
取得可能スキルもレベル25になり増えた。
〈取得可能スキル一覧〉
・採掘(1p)
・伐採(1p)
・細工(1p)
・裁縫(1p)
・解錠(1p)
・転写(1p)
・温度測定(1p)
・計量(1p)
・連携(1p)
・距離測定(1p)
・命中率上昇小(2p)new!
・醸造・発酵(2p)
・罠解除(2p)
・魔法陣作成(2p)
・圧縮(3p)new!
・付与魔法(3p)
・魔法陣記憶(3p)
・マッピング(3p)
・偽装(3p)
・認識阻害(5p)new!
・命中率上昇中(5p)new!
・3次元魔法陣作成(5p)
・魔法陣展開(5p)
・魔法陣暗号化(5p)new!
・冷凍(5p)new!
・簡易鑑定(5p)
・看破(5p)
・ゴーレム作成(5p)
・騎乗(5p)
・射撃(5p)※転生者特典
・命中率上昇大(10p)new!
・錬金鍛治(10p)
・魔法陣魔法(10p)
・魔道具作成(20p)
・銃器作成(20p)※転生者特典
・異世界通販(100p)new!※転生者特典
・魔核作成(100p)
・異次元住居(300p)※転生者特典
色々増えたね。転生・転移物によくある異世界通販!認識阻害だけ取得して異世界通販取得を目指す!!
とりま認識阻害をポチッとな。残りSP38。これでますます影が薄くボッチ道まっしぐらだね。
『マスター、少しよろしいですか?』
『大丈夫だナビ。なんだ?』
『本の言語解析終了しました。』
『ん!それは凄いな!それでどんな内容なんだ簡単で良いから教えてくれ』
『了。装丁のシンプルな本は日記でした。他の5冊は〈古代魔法文字辞典〉、〈誰でも分かる魔導工学 初級上〉、〈誰でも分かる魔導工学 初級下〉、〈誰でも分かる魔導工学 中級〉、〈誰でも分かる魔導工学 上級〉になります』
『それぞれの内容も簡単に教えてくれ』
『了。日記は何かの事態でシェルターに避難してから 1ヶ月程度の記録になります。初級上下は魔導工学の基礎を中級では実践、上級では応用となっています。』
『日記をもう少し詳しくお願い』
『了。シェルターに避難してから1人で不安になり家族や知り合いの安否を案じたり、いつ出るかと少しづつ1人でいることで不安が募りだんだん精神的に追い詰められていくような内容が書かれていました。最後は明日シェルターを出て確認するとだけ書かれて終わっています。具体的な年号や日付もハッキリしませんし具体的な内容も少なくあまり役に立ちそうにありません』
『分かった。他の本はちょっと待ってくれ。少し考えがある』
取得可能スキル一覧を表示すると転写を取得。残りSP37。
外に出て木を集める。倒木や枝など大量に集めて岩山前へ。そこで全ての木材を出して水分抽出。
乾燥した木材から繊維を思い浮かべて分解。それを合成。そのまま変形でコピー紙の厚さにしながらA4サイズで分解していく。約3000枚程出来たところで
『ナビ。それぞれの日記以外の本を日本語で翻訳して、この紙へ転写してくれ。そうだな、アイテムボックス内でできるか?』
『了。可能です』
『分かった頼む』
全ての紙を収納。3時間程待つと・・・
『マスター完了しました』
『ナビありがとう。見開きと反対をバラけないように合成。残りの紙を使って厚紙に合成装丁してくれ。ある染料で適当に合成で色をつけて、それぞれの表紙に題名転写。表面をスライム素材でコーティング。最後に状態保存を掛けてくれ。』
『了。作業を開始します』
隠れ家に戻り完了を待つと・・10分もしない内に・・
『マスター、作業完了しました。本を机に出しますか?』
『頼む』
と机の上に5冊の本が積まれて現れる。一番上の紫色の本を手に取ると古代魔法文字辞典とある。無造作に開くと見慣れない文字のあとに日本語で翻訳された文字が並ぶ。
2冊目は緑色、誰でも分かる魔導工学 初級上とある。これも無造作に開き日本語で書かれているのを確認する。3冊目も緑で初級下、4冊目は青で中級、5冊目は赤で上級。
ちょっとテンションが上がり木材を取り出して本棚作成して飾ってみる。
背表紙に題名が無いことに気付きナビにお願いして転写。また出して並べて辞典と初級上を手に持ち椅子に座ると読み耽る。
『マスター、夜23:00です。おやすみになられては?』
『もうそんな時間かぁ。ありがとうナビ。明日朝7:00に起こしてくれ』
『了。おやすみなさいマスター』
『おやすみナビ』
※※※※※※※※※※※
それから5日程掛けて辞書を片手に〈誰でも分かる魔導工学 初級上・下〉2冊を読み切る。
色々と分かった、辞書には魔法文字単語の発音の解説も載っているなど先史文明では古代魔法文字を唱えスキルを使わずに魔法や現在でいうスキル効果を発動させていた。更に魔法やスキル効果などの詠唱を魔法陣に起こし魔力を流すだけで発動し、それが魔導機器具。
簡単な物は魔石に魔法陣を組み込み、複雑で大規模な物は魔核を利用していた。
更に魔法陣を三次元化してそれを圧縮することで読み取り防止と簡略化に成功していた。現在、取得可能スキル一覧にスキルとして圧縮や三次元魔法陣作成などがあるが、そういった物全て魔法文字詠唱で操作していた。
魔石も合成して圧縮し魔力容量を増やし、魔核も合成圧縮して高性能なコアを作り出していた。要は複数コアのあるCPUみたいな物だ。また、その時代では属性竜も数多く生息(飼育されていた?)しており、等級が高い魔核の入手も容易だったようだ。
初級の後半には一般的な制御魔法陣やスキル魔法陣など数多く載っていた。大学時代に戻ったようで楽しい。ロボコンにゼミで参加したり、ソーラーカーで走行距離を競うレースを手伝ったり、2年時には鳥人間コンテストに応援として駆り出されたり充実してたなぁ。まぁ今は7歳児だけれども。
制御魔法陣の記述を見るとほぼプログラム。上級まで読破して検証すれば地球での生活環境を再現できる可能性や地球では空想やアニメ・漫画・S F小説に描かれていた物も制作可能かもしれない。
現在のこの世界では古代文明が滅亡し、魔法文字や魔導工学もロストしてかなり文明が後退したようだ。多分、神様辺りが介入して洗礼として職業を与えてスキルで文明を復興しようとしたが、教会による洗礼の独占やステータスを自分で確認してSP消費でスキル取得するなどといった事も失伝したのだろう。もしかしたら教会や支配層が秘匿している可能性すらある。レベルすら確認できないのは、このシステムでは不便でしょうがない。かと言って自分から情報を公開することはしない。神様は自分に何を期待して転生させたのだろうか?その思惑とは関係なく、今はゆっくりと負けない力を蓄える時だろう。
他に興味深かったのは魔力について、まず体外大気中や地中にあるのが魔素。それが体内に吸収されて魔力に変換される、この時の魔力は波があり、個人個人違う波であり同じ波形の魔力は存在しないそうだ。これを魔力波紋という。魔素は地中奥深くで生成され各地にある地脈を流れ拡散し大気中に拡散する。地脈が濃いところでは魔物・魔獣が発生しやすくなるという。
魔物・魔獣が発生しやすい場所に大規模な魔力供給ジェネレーターを作り各地に送って魔力を分散して魔物・魔獣の発生を抑制していたともある。
地上で物や人を運んだり、飛ぶ魔導機がありかなり進んだ文明だったと考えられる。
まぁ、遺跡での謎の素材やエレベーターを考えれば疑いの余地は無いね。
とりま検証するためにスキル取得、前提となる魔法陣作成、3次元魔法陣作成、圧縮。残りSP27。
お読みいただきありがとうございます。
少しでもおもしろいと思っていただけましたら、ブクマ、評価をお願いいたします!




