夢じゃなかった?
あの人はいつも通り、同じ場所に座って
そして、私はお茶を出す。
「ありがとうございます。」
いつもと同じ。
神崎葵は見向きもしない、この間はきゃるるん全開だったのに、どうしたんだろう…
社長と談笑。
ああ、あの人、ちゃんと笑えるんだ。
ちょっと安心した。
大丈夫だね、あんなに優しい笑顔ができるんだもの、、
何、心配してるんだろう、私。
私の心配をしなくちゃ…
あ、なんだろう、勝手に涙が…
思わず、給湯室に駆け込んだ。
すかさず、神崎葵がやってきた。
「椎葉さん…やっぱり、正木さんが好きなんだー」
神崎葵がクスクスと笑いながら言ってきた。
こんな時に!
嫌な子っ
「今どき、年下男もいーんじゃないですかぁ?今日の椎葉さん、ちょっぴりイケてるし、食事に誘ってみたら?」
「え…?神崎さん、正木さんが良かったんじゃないの?」
「まさか!ちょっと、気を揉ませたかっただけですよ!私が狙ってるのは…しゃ・ちょ・う♥」
う、うそーん!
ほんとに!?
ま、まじで!!
「あー、また面白い顔したー、もう、社長の男前さを知らないから!かなりの掘り出し物ですよ!私の男だから手、出さないでくださいね〜」
あ、あなたのパパにもなれる年なのよ、
そうなのよね…
生きてきた強さや、今まで見てきたもの全て、年が多い分だけある。
良いことも悪いことも全部含めて経験は宝よ…
当たって砕けたら…
もう、再生するのは難しいかもだけど、、
別にどうってことないわよ、
会社なんて、辞めちゃえばいい!
時代はフリーランスよ!
今は、AIもあるんだし…
どこかの国では、小さい子がAIに仕事をさせて起業した、とか言ってるくらいだし、
何とかなるわよ、
そうよ…頑張れ私!




