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岩手 昴
彼の目はどこか据わっていた。
岩手 昴は全ての身内を地震で失った。
元来素直になれない性質だった彼は、両親への感謝も、兄弟への思いやりも口にしたことがなかった。
彼は地震の直後悲嘆に暮れ、口にできなかった言葉を次々と宙に吐いた。
そんな折世間の情勢を知った彼のやり場のなかった感情は一点を向くこととなる。
彼の家族を奪った存在があるのだとしたらそれを必ず殺す。
復讐の炎は日増しに強く、調査隊に当選した事でより煽られるのだった。
そして今調査隊詰所の前に立ち看板に一瞥くれ、門をくぐるのだった。




