表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東京ダンジョン  作者: ルーデル
2章
PR
46/46

密猟の背景


地上に帰還した一行は報告を済ませ、京谷統合幕僚長と共に聴取にあたった。


その結果、彼らは皆いわゆる〝密猟者〟であることがわかった。



今の世の中、需要と供給のバランスが取れておらず、物価は上がりお金の価値は著しく低いものとなっていた。

失業者は増え、元々貧しい人は更に貧しくなり、貧富の差は激しく、それを助ける政府も機能しておらず国民は喘いでいた。


そんな中ダンジョンの話が広がった。

情報統制していたとはいえ、噂が噂を呼び

〝魔法のアイテムがあるらしい〟

〝異世界への門があるらしい〟

など様々な憶測が立った。

しかしダンジョンへの入り口付近はモンスターが蔓延り、それをようやく掃討したかと思うと今度はそこは自衛隊の管理下に置かれることとなり内部の様子を伺い知ることは出来なかった。


その謎が却って一部の人間には縋り付く希望となって写って見えたのだ。



調査隊の参考に漏れ、密猟を試みたもの達は今回の3人の他にもいたが、ある物は自衛隊の見張りに見つかったり、上手く潜り抜けたり見張りを買収したりしたものもダンジョンのモンスターの餌食になったりもしたようだ。



1人ずつ聴取を行い金髪の女性の番になると、彼女は概ねの動機を他の男2人同様と語ると1つ提案をしてきた。



「私をこの調査隊に入れていただけませんか?」


京谷はうーんと困った顔をしながら

「流石に密猟を行なったものをおいそれと公的機関の人間として迎えるのは難しいよ。」



「私は魔法を使えます。」



「!?」

京谷を始め、顕人達も驚いた。


「自力で使用に至ったのか。」


(それはちょっとマズイな。)


京谷は苦々しく思った。

魔法を使うこと自体は恐らくダンジョン内で生活していれば使うこと自体はそう難しい事ではない。

しかし、魔法の存在を知ったまま解放してしまうと外部に魔法の情報が漏れ、更なる密猟者を招いてしまう可能性が高い。


京谷は暫く考えた後顕人に尋ねた。


「山縣君はどう思う?

仮に彼女を迎えるとしたら欠員が出ている君達のチームに組み込む事になるが。」


「…彼女はこちらに対して敵対行動を取っていませんし、永崎と他の密猟者の衝突も事前に止めてくれたと聞いています。

魔法の存在を知る彼女を解放するリスクもありますし、ならばいっそのこと少しでもダンジョンに慣れている彼女に協力してもらうほうがお互いに益になるかと。」



「そう…だな。」

やむなしといった表情を浮かべ京谷の決定がくだり彼女ノース・アクアが顕人達のチームに合流することとなった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ