表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東京ダンジョン  作者: ルーデル
2章
38/46

備え


顕人達が地上に戻った次の日、入院中の顕人を除いた調査隊一同による報告、共有の会が開かれた。


席に着いた昴と楓はやや納まりの悪さを感じていた。


地上に帰還して程なく昴は目を覚ましたが、昴自身の負傷も軽くなく即病院。

楓も疲労困憊のため程なく意識を失った。


その後も楓が昴や顕人を見舞ったが、検査で時間が合わず2人が顔を合わせたのはついさっきなのだ。


楓も昴も何から話せばいいのかわからず、お互いのみを案じるに留まった。




そして会は始まり京谷統合幕僚長による挨拶の後、被害報告が淡々となされた。



重傷者3名。

死者8名。



会場は静まり返り、沈痛な雰囲気をひきずったまま戦果の報告に移った。



京谷が調査隊の持ち帰ったサンプルに対する研究結果を読み上げる。

「まず、小野チームが持ち帰った植物だが、あれはいわゆる薬草であることがわかった。

例によってダンジョンの外での効能は下がるものと思われるが、それでも多少の切り傷程度ならたちどころに治してしまうほどの強力な治癒力が確認されている。

サンプルを配るので各自ダンジョン内で発見した場合には有効活用してほしい。」



(あれは薬草だったんだ…もし知ってたら小野くんを…)


そこまで考えて楓は首を横に振り後悔を振り払った。



それを見つめる昴も同じ事を思ったが、実際に豹悟を看取った楓の後悔を思って、それに倣い考える事をやめた。




「そして次に石川チームの水だが、これに関しては本人により直接説明してもらった方が話は早い。」


京谷はある青年に合図を送ると彼は席を立ち話し始めた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ