表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東京ダンジョン  作者: ルーデル
1章
PR
30/46

破壊の主


〝ギィン〟と鈍い音が響き、楓が豹悟の前に立ち塞がって爪を受け止める。


「永崎!」



楓は歯を食いしばって踏ん張った。

爪がある腕を一本失っていてもスレイヤーの攻撃は苛烈を極め、楓は受けるだけで精一杯だったが近接戦闘においてスレイヤーの相手を出来るのは楓だけだった。


(なんてスピードとパワーだ…!)



「永崎!飛べ!」


顕人が叫ぶと楓は反応し上へ飛び天井に剣を刺し退避した。

スレイヤーが空に舞った楓に一瞬気を取られた隙に楓の後方に待機していた3人が魔法を放った。



「カデーレ!」

顕人の才能はとどまる事を知らずスレイヤーの左右及び後方の三方からまるで閉じ込めるかのように衝撃波を放った。


スレイヤーは自身を包む衝撃に翻弄され身を崩した。



「ヴェティーロ!」

昴は恐らくもうコイツにヴェレーノのスピードは当たらないと踏み、ありったけのヴェティーロを連射した。


「グレール!」

豹悟も同じく砕かれて出力の多いグラセを無駄にされるくらいなら少しでも多くを当てていきたい構えだった。



そしてその全てが体勢を崩していたスレイヤーに炸裂した。



昴のヴェティーロがグレールの当たった箇所を僅かに貫きスレイヤーは腹部に甚大に思える傷を負った。

更にはヴェティーロが持つ毒の作用によりよろめき「グォオオオ…」と低い唸り声をあげた。



「畳み掛けるぞ!」

昴と顕人の魔力はほぼない。

豹悟の掛け声のもと3人は剣を持ち追撃の一撃を放った。



3人の剣が当たるや否や、膝から崩れ落ちたスレイヤーは怒りを込めた左腕で地面を目一杯の力で殴りつけた。


まるで爆発でも起こったかのような激しい音がダンジョンに響き渡り、その瞬間巨大な亀裂が入り地面は隆起し、その地面に立っていた3人もその衝撃で空に弾き飛ばされてしまった。



「コイツまだ!」

顕人は驚愕の表情を浮かべた。



「山縣君!危ない!」

空中に飛び上がり天井に剣を刺し構えていた楓が声を上げる。


「!」


スレイヤーが弾き飛ばされた山縣の前へ跳躍し、破壊を生む左腕を振るった。




天井から叫んだ楓が見たものは、その鋭い爪に身を貫かれた顕人の姿だった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ