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東京ダンジョン  作者: ルーデル
序章
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尖兵の報告


尖兵の話だとダンジョンに入った瞬間から自分の中に沸き立つ力に震えたという。


そしてその力はまるで帯電するように自分を覆った。


試行錯誤した結果、その〝電気〟を操り、手を介してを体の外に放出する事ができた。


放出するもの人により様々で

あるものは火を

あるものは水を

あるものは土を


そして体を纏う〝電気〟が放出できる許容量というわけで、時間の経過とともに纏う電気は緩やかだが回復した。



尖兵の報告に大きいものがもう二つある。


一つは運動能力の向上。

尖兵達は元より肉体には自信があるものが選出されていたが識者として女性も同行していた。

その識者の女性は華奢でおおよそ運動が出来るようには見えなかったが、この洞窟に入ると体は軽く、力は強く、肉体自慢の男にも負けない勢いでモンスターを切り捨てた。



そしてもう一つが能力の成長だ。

洞窟の探索を続けるうちに数多のモンスターと交戦した尖兵達だったが、途中から異変に気付く。

モンスターを倒す事に苦労しなくなってきていることを。

足は早くなり、力は強くなり、放出する魔法の力も強くなっていた。

これらの変化は尖兵達の倒したモンスターの数に左右されている事が分かった。

筋トレのように倒したら倒しただけ強くなるという事だ。


これらの有益な情報を携えて帰還した尖兵達だったが、洞窟を出て地上へ帰還した途端落胆した。


魔法を始めとする力は地上では発揮されなかったのだ。


異界の力は現界では使えないらしく、それは悪いことばかりではなく、少なくとも当面はあのモンスター達も穴付近から離れて行動することは出来ないことを意味していた。


これら武器を駆使し本格的な深部へ向けた調査が始まることとなる。

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