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東京ダンジョン  作者: ルーデル
1章
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殺しの経験


4人全員肩で息をしていた。



豹悟が少し困ったように笑いながら口を開いた。


「岩手ー、次からは突っ込む前に相談してくれ」



「ああ、ごめん」

興奮が冷めた昴も素直に応じた。



「まぁ、でも岩手が突っ込んでくれて吹っ切れたよ、正直助かった。」



豹悟には心配していたことがあった。


もし仮に敵が現れたとして、自分たちはその敵を殺さなければならない。


果たして自分を含め、戦うことができるのか。


そう逡巡していた矢先の昴の特攻。


無我夢中だった戦闘を終え、この最初の一戦を戦えた意味は大きかった。


「山縣の魔法は相変わらず凄いな、あんな芸当も出来るんだな。」



「岩手に当たらないか怖かったから少し出力は抑えたがな。

成功して良かったよ。」

顕人が胸をなでおろす。



「あのさ…」


楓が少し戸惑いがちに話し始めた。



「魔法を上手く使えない僕が言うのもなんだけど、みんなの魔法に名前をつけない?

連携して戦っていく上でその方がうまく動けると思うんだけど。」



「なるほど、一理ある。」


顕人の衝撃波が髪をかすめた昴も同調した。



「名前かぁ、言ってることは最もだけどそういうの苦手なんだよなぁ。」

そう言いながら顕人は頭をかいた。



「せいぜいカッコいい名前でもつけようぜ」



豹悟の中の忘れてた思春期がうずくのだった。




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