第9話:けっこうシリアスな話し
レイプや痴漢は犯罪です。やめましょう。こう言ったとしてもやる奴はやるんですよね。こう言う事する奴大嫌いなんですよね。殺されたとしても、やった−って喜んじゃいますよ。喜んじゃいけないと思うけど
3月14日ホワイトデー
シフォンケ−キのお返しに亜紀の家に行く事になった
「はぁ−、めんどくさいなぁ」
亜紀の家の前にいる俺
いつもお返しは相手に何がいいか聞くんだけど、一日買い物に付き合ってとかならまだいいんだけど、ブランド物のバッグ買ってとか、明らかにチョコの20倍以上のを言ってくるのは困る
更に亜紀の家はもっと嫌だ
小夜ちゃんと亜紀と言う鬼がいるからな
「しょうがねぇ−」
俺は呼び鈴を押した
「は−い」
出て来たのは小夜ちゃん
「あ、おはよう
達也
今日もちっちゃいね」
小夜ちゃんは笑顔で言ってきた
「相変わらずの毒舌だね」
「へへっ、ありがとう」
褒めてないんだけどなぁ
「入りなよ」
「うん、ありがとう
おじゃましま−す」
そう言って中に入った
「あれ?
亜紀は?」
「お姉ちゃんは部屋で着替え中だよ
もう少しで降りてくるよ」
「そっか
なぁ、小夜ちゃん
何で俺は今日呼び出されたの?」
「え?うん
あの、大事な話しがあるんだ」
小夜ちゃんは深刻そうな顔だった
「もしかして、二人は実の姉妹ではなくて、片方が堤防の下に置かれていたとか?」
「そんな訳ないでしょ
もし、そうだったとしても、達也に言っても意味ないでしょ」
「確かにな」
「本当に達也さんは馬鹿ですね」
亜紀が2階から降りて来た
「来てそうそう、馬鹿呼ばわりかよ
二人ともホントに毒舌だな
俺精神的にすごい強くなっちゃったよ」
「良かったじゃん
これで、ちょっとの事でくじけないよ」
「そう言う問題じゃないと思うんだけど
あ、小夜ちゃんから大事な話しがあるって聞いたんだけど、何?」
「えっと、それは
小夜と私が男嫌いって言うのは言いましたよね?」
「うん、聞いたよ」
「あの、その理由なんですけど驚かないで下さいね」
「ええ−マジで−?
って痛
何するの?」
小夜ちゃんが頭を殴ってきた
「真面目に聞け」
小夜ちゃんは怒ってるようだ
「はい、すいません」
「その理由なんですけど、父が浮気したから離婚したって言ったんですけど、違うんです
実は私と小夜にレイプしたからなんです」
「え、ごめん、もっかい言ってくれる?」
「だから私とお姉ちゃんはお父さんにレイプされたの」
「え、嘘だろ?」
「本当です
それで小夜と私は男が怖くなって嫌いになったのです」
信じられなかった
確かにテレビなどで、レイプされたと言う話しは聞いた事があるが、こんなに身近にあるとは思わなかった
「え、何で?」
俺はまだイマイチ信じられなくて、頭の中がこんがらがっていた
「そんな事知らないよ
何で私達が知ってるの?」
小夜ちゃんは心底怒ってるようだ
「そうだよな
ごめん
頭がこんがらがってて、自分でも何言ってるかわからないんだ」
「いえ、いいんです
こんな事いきなり言われたら、そうなるのは普通ですから
それで、話しの続きなんですが、私達はお父さんに一週間ぐらいされてました」
「え、お母さんは?
一週間されてたら、さすがにわかるでしょ?」
「うちは共働きだったので、わからなかったんです
私達が泣いているのを見て、何かあったのか聞かれて事情を話したら、激怒して、すぐに父を追い出したんです」
「そうだったんだ」
「はい、それ以来母は私達にすごい気を遣うようになりました」
「お母さんは何も悪くないのに
悪いのはお父さんなのに」
「確かにな」
「他に何か言う事ないんですか?」
小夜ちゃんは不満そうだった
「確かにの他に何を言えば言いんだよ
カニカニとでも言うのか
ぐはぁ−?」
小夜ちゃんは思いっきり腹を蹴ってきた
ちっちゃいのにすごい力だ
「ゲホゲホ?
いって−
何すんの?」
「私が言ったのは慰めの言葉とかかけられないのって事
どうして、真面目になれないの?」
「すいません
俺最低なんだけど、シリアスなのに耐えられなくて、どうしてもチャラケちゃうんです」
土下座して謝った
「しょうがないよ、小夜
達也さんはこんな人だもん
こんなのを好きになった私が悪いんだから」
「本当にごめん
お願いします
許して下さい」
心の底からあやまった
「もういいですよ
許してあげます」
「いいの、お姉ちゃん?
許しちゃって」
「うん、だってこんなに謝ってるから」
「お姉ちゃんは甘いなぁ−」
「本当すいませんでした」
「もういいですよ
顔上げて下さい」
「お姉ちゃんに感謝しなよ」
「はい、ありがとうございます」
それから俺は何度も謝った後に、これでもかと言うぐらいに二人の機嫌をとった
その後に、
「そう言えば、あんな事されたのに、なんで二人とも下ネタ言ってたの?」
「私は確かめてたの
男がどう言う反応するかって
喜んだら、不合格ってね。達也は合格だよ」
「それはどうも
じゃあ、亜紀は?」
「私も最初はそうだったんですけど、だんだん、男の人がアタフタしたり、顔が真っ赤になったりするのが、面白くなって」
「お前はやっぱり鬼だよ
あ、ごめん」
「謝らなくていいですよ
こんな話しをしたのは達也さんにはわかっててもらいたかったからで、恐縮させるためではありません
だから、いつも通りでいて下さい」
「そう言われてもなぁ」
「達也って本当にヘタレだよね
顔だけじゃなく、内面も女の子なんじゃない?」
「何だと−?
俺はヘタレじゃないし、それにそう言う言い方は、女の子に失礼だ」
「そう、それよ
それをやって欲しいの」
「ああ、そうか
そう言う事か
わかったよ」
「そうですね
変に気を遣われると、こっちも疲れますから」
「そうだな
よし、シリアスな時はシリアスに
遊ぶ時は精一杯遊ぶって奴だな」
「ちょっと違うと思うけど」
「あはは。気にするな
こう言うのは気にした方が負けだぞ」
「そうよ、小夜
馬鹿にならなきゃ、損よ」
そう言って、俺達は夜遅くまで遊んだ




