第8話:今日はバレンタインデー2
「で、人間は演技する生き物って、どうゆう意味なんですか?」
「まずは、仮面を被っているという説から始めよう。人間は会社だと課長とか部長なら、上司という仮面を、家に帰る時、家族がいれば、お父さんであり夫という仮面を被るんだよ
もちろん、意識的じゃなくて、無意識にな」
「最近の仮面ライダ−って、カッコイイ系が多いですよね?
昔は藤○○○しみたいに渋い系が多かったのに
やっぱり、時代の流れですかね−」
「微妙に話しがずれてる−」
「そもそも、なんで仮面ライダ−なんでしょうね?仮面じゃなくて、着ているのにね
やっぱり仮面と言ったら、仮面パ−ティ−ですよね−?」
「子供の夢を壊すような事を言うな
やっぱりってなんだよ
お前は日本語の勉強をし直せ」
「仮面パ−ティ−って言うのは顔がわからないのを言い事にハメを外して、乱交しちゃうんですよね
大物政治家や金持ちがよくやるんですよ」
「聞いてないのになんか答えちゃってる
しかもそれ完璧に18禁じゃない?」
「行為の話しをしてないから、ぎり15禁です
男は女の濡れた秘部を 」
「やめて−
それ以上言うと、官能小説になるから」
「と、まあ、これが18禁に当たりますね」
「わかったから、もう言わないでくれ
あれ?何の話しをしてたんだっけ?」
「人間は演技する生き物だと言う話しですよ
自分で言った事も覚えてないなんて」
「お前にツッコミしてて、忘れちゃったんだよ」
「突っ込むなんて
達也さんのエッチ」
「何で?
今のどこにエッチな要素があった?」
「男は熱く硬い肉 」
「てい」
俺は亜紀を軽く叩いた
「痛!
何するんですか?
女の子を叩くなんて最低ですよ」
「俺だって叩きたくねぇよ
でも、お前そうでもしないとやめないだろ」
「は−あ
心の狭い男ですね
それぐらい愛嬌で許して下さいよ」
「これは愛嬌で済ませれる問題じゃないだろ」
「わかりましたよ−だ
さっさと、つまらない話しを進めて下さいよ」
亜紀は拗ねたようだった
なぜ、拗ねるのか理解不能だが
「もう一つは人間は知らず知らずの内に人によって接し方を変えると言う説だ」
「それって当たり前じゃないですか?
だって、嫌いな人に愛想よくはしないでしょ?」
「それが演技していると言う風に捉えられるって事だよ
好きな男の前では、女の子がかわいこぶったり、男が女の子の前ではカッコ良く見せようとしたりするような事だな」
「当たり前の事が演技してるって事ですか?」
「当たり前の事だからだよ
当たり前って知らず知らずの内に当然って思ってる事だろ?
無意識に演技している事に気付かないんだよ
まぁ、この二つが主要な説だな」
「そう言う事ばっかり考えたり、そう言う本を読んでるから、世の中や人間を冷めた目で見てるんですね」
「そうかもな
冷たいで思い出したんだけどさ、女友達が好きなタイプは冷たくて優しい人って答えたんだよね?
どんなんだよって思ったんだけど、意味わかる?」
「いつもは冷たいのに、病気になった時お見舞いに来たり、怪我した時に看病されたりすると、ドキドキするって事じゃないですか?」
「ああ、それはあるかも
こいつ、結構いい奴じゃんって思うからね
男友達もちょっとした怪我して、教室に戻って来た時に、女の子に大丈夫って聞かれて優しい子だなって好きになった奴がいるからね」
「それって山口先輩の事ですか?」
「あいつは怪我しても、女の子に声なんてかけてもらえないよ」
「そうですよね−
山口先輩に声かける女の子なんていませんよね?」
太一って、『童貞です事件』の前から嫌われてたんだよな
何でなんだろう?
「なぁ、なんで太一って女の子にそんなに嫌われてるんだ?」
「ああ、それは山口先輩がエロ本を読んでたからですよ」
「はぁ?
男ならだいたいエロ本読んでるだろ?
学校で堂々と見てる奴だって居るし」
「タイトルが問題だったんですよ
確か『お兄ちゃんと一緒』って本でしたよ」
「それはちょっと引くなぁ」
平均的なエロ本だとしても女の子は結構引くが、ロリコンならすごい引くわぁ
「でしょ?
だから、山口先輩は嫌われてるんですよ」
「でも、あいつ本当に妹好きがどうか怪しいぞ?
だって同い年の女の子を狙ってたりするじゃん」
「それは焦ってるんじゃないですか
彼女ができなくて」
「そうなのかな
俺は別に彼女いらないけどな」
「達也さんみたいな人なんて高校生、特に男では少ないですよ
それに、達也さんはロリコンですからね」
「まだ言うかぁ
何度も言うが、俺はロリコンではない
背がちっちゃい子が好きなだけだから」
「それがロリコンなんですよ
ロリ体型とか言うでしょ?」
「それは使い方間違ってるよ
それに背がちっちゃくても、胸が大きい子はいるよ」
「じゃあ、ロリフェイスも間違いなんですか?」
「そうだよ
ロリコンとは年齢の差なんだよ
中2がまだ成長途中の中2を好きになっても、ロリコンじゃないだろ?
でも、27歳が高校生を好きになったら、ロリコンなんだよ
最近の高校生は発育が良いだろ?
だから、ロリ体型とかロリフェイスと言うのは間違いなんだよ」
「じゃあ、どうゆう風に言えば言いんですか?」
「ロリ体型は成長途中とか貧乳で、ロリフェイスは童顔だろ
わざわざ間違った英語にすんなってえの」
「そうですか
達也さんはロリコンではないんですか
残念です」
「お前は俺をどんだけロリコンにしたいんだよ」
「私に振り向いてくれないから、ロリコンにしたら、諦めもつくじゃないですか?」
「そんな事でロリコンにしないでくれ」
「そんな事ですって?
恋する乙女にとっては重要な事ですよ」
自分で乙女って言うのはどうかと思うぞ
「しょうがないじゃん
お前は悪い奴じゃないけど、俺今時の高校生にはなぜか嫌悪感を持っちゃうから」
「何でですかねぇ?
どうゆう風に家庭で教育をされてきたんですか?」
「それを家庭で教育はされねぇだろ
性格によるんじゃねぇの?
後は環境とか」
「達也さんって人嫌いな所もありますからね−
それも要因の一つじゃないですか?」
「俺は人嫌いじゃないよ
人嫌いだったら、お前や太一としゃべってねぇよ
友達はいたら、いたらでいいけど、いなかったら、いなかったでいいって言ったんだよ
でも、一人が好きっていうのはあるかもな」
「確かに
移動教室の時とかも、さっさと一人でいっちゃいますもんね」
「人間って一人になりたい時があると思うんだよ
要はそれは多いか少ないかの問題だよ」
「まぁ、そうですかね
達也さんは、超然としてると言うか、一人でも生きてけそうですよね?」
「一人で生活はできるけど、一人では生きてけないよ
食べ物を作る人と販売する人がいるから、生きれるんだよ」
「それは違いますね
食べ物を自分で作ってそれを自分だけ食べたり、家を一人で作ったりできますよ」
「でも、種とかもらったり、作り方を教えてもらったり、家の材料は人からだろ
頼りすぎるのはどうかと思うけど、頼るのは別に悪い事じゃないんだよ
一人で群れないのが強いと思っている人は間違ってるんだよ
信頼できる友や大切なものを守りたいと言う気持ちが人を強くするんだよ」
「信頼できる友や大切なものがない人に言われても、説得力ないですけど、心には留めときますよ」
「まぁ、覚えててくれれば、それでいいよ
あれ、そう言えば太一は?」
さっきから、太一が話しに入ってこないのは変だとは思ってたけど
太一を見ると、なぜか放心状態だった
「どうしたんだ、太一?」
俺はびっくりした
「どうやら、自分が一つもチョコを貰えない事に耐え切れなくなったようですね
あ、今魂が身体から飛び出しました
山口先輩
永遠にさようなら」
「待て−
太一、戻ってこい
おい、太一〜〜〜」
俺は太一を何回もゆさぶった
「あれ?
俺はどうしてた?
今お花畑でおじいちゃんに会ってたよ」
「良かったな
おじいちゃんの所に行かなくて
行ってたら、お前は恋もせず、童貞卒業もせず死んでたよ」
「それだけは絶対やだ−」
太一は涙を流しながら言った
「死んじゃえば良かったのに」
亜紀は真顔で言った
「うわぁ−ん」
太一はまた教室を走って出ていった
「人に死ねなんて簡単に言っちゃいけないんだよ
言った方は冗談でも、相手は傷ついてるかもしれないんだよ」
「傷ついていれば、やった−って感じですよ」
「もし、死んだとしたらお前にも傷が残るんだよ」
「そうですね−
相手に残るのは言いけど、自分に残るのは嫌ですね−
わかりました
できるだけ言わないようにします」
「相手にも残っちゃだめだと思うんだけど、まぁ、分かったから良しとするか」
その後は亜紀とたわいない話しをして、時間が過ぎていった




