アルフレーガシ9
シキは言った。
《水はシンマネを弾く性質がある。だからシンマネを水の性質に近づけるんだ。そうすると混ざる。水とシンマネが混ざるとより強く、多量のシンマネをコントロール下におけるってことだ》
《どうやって混ざるの?》
《説明出来るものじゃないから実際に感覚を掴む練習をするんだよ、そんなこともわかんねえのか》
「くぅ……おおおおおっ……!」
手から放出させたいシンマネは、手のひらが包む水に悉く阻まれて、小石に届かない。
「ちっくしょう……」
少しずつ水を包む手の隙間から水が垂れてくるので、また汲み直し、更に施行する。
「こんな難しいのか……たかがシンマネを水に混ぜる修行が……」
やればやるほど、スタミナが減るのを実感する。
《要は最初にやるこの修行ってな。お前独自の属性を手に入れる事だ。便宜上属性って呼んでるけどどれだけ変化を加えて攻撃に転用できるものを作れるのか俺にも分からない。俺は火がやりやすいみてえだ》
《だからシキの紅弁刃は赤みがかかった熱を感じたのか》
《ああ、この技は生み出した属性に斬れ味を持たせ、相手に直接ブチこんで内部からぶっ壊すもんだから、お前がその修行を覚えられないと次の段階まで行けねえわけ》
《属性無しでやるとどうなるの?》
《バカかよ、ミニチュアサイズのナイフが複数刺さった所で大したダメージにゃなんねーんだよ、そんなこともわかんねえのか(2回目)慰めにもなんねーけど複数ある属性の中でも水は一番敷居が低いから何度もやれ》
《この力はお前のナイトメアを助けるのにきっと必要だろうからよ、気合いだよ気合い》
「お前のお母さんも……エゲツない技を生み出したもんだよ……」




