崩壊14
「ふふ、ありがとう……僕はこう見えて剣使い。戦えるよ」
氷刃のような、白い刀が二本。
薄暗い森の中でも、不思議な事にギラついている。
柔らかな草の茎のような体が、その上に支えた美しい顔を一層花のように見える。
しかし、贅肉は摘める箇所さえありはしない。
とても筋肉質だ。
なるほどこの出で立ち、戦えるというのは嘘ではないようだ。
「だったら先に言ってくれよ……」
シキに気苦労をかけているこの少年は、そんな事を気にも止めずニコニコしている。
「僕の名前はね、ユウゼンって言うんだ。この旅はまだまだ続くだろうから、ユイに一つ。シンマネコントロールのコツでも教えながら気長に行こう」
「あー、それはありがたいんだけど。私、普通の人達とは違うシンマネを持っているから……無理かも」
「そんなのやって見ないと分からないさ。オルレアンに連れて言ってくれる礼代わりをさせて欲しいんだ。それに選択肢は多い方がいいと思う」
「無理だと思うんだけどなぁ」
もしそのコントロール術がユイに使えるものなら、彼女は苦しむことはないかもしれない。
それでも自分の力は自分が一番知っている。
だからこそあまり期待はしていなかった。
「うーん。シキくん。そう言う事でいい?」
「ああ、シンマネの放出は気にせずやってくれ。昨日の疲労した分は俺たちが今日働くって事で気にしなくていい」
「そう言う事でいいよな?」
「うん、いいよ。このブローディアを守ってくれて、感謝してる。僕はその恩に全力で報いる。お世話になった場所だから。そのついでだよ。余裕のある時にコントロールのコツを教えてあげる」
「そう言う事でいいかな?」
「うん」




