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雑音ステップ 〜ALONE〜  作者: 白井 雲
71/140

崩壊14

「ふふ、ありがとう……僕はこう見えて剣使い。戦えるよ」



氷刃のような、白い刀が二本。



薄暗い森の中でも、不思議な事にギラついている。



柔らかな草の茎のような体が、その上に支えた美しい顔を一層花のように見える。



しかし、贅肉は摘める箇所さえありはしない。



とても筋肉質だ。



なるほどこの出で立ち、戦えるというのは嘘ではないようだ。



「だったら先に言ってくれよ……」



シキに気苦労をかけているこの少年は、そんな事を気にも止めずニコニコしている。



「僕の名前はね、ユウゼンって言うんだ。この旅はまだまだ続くだろうから、ユイに一つ。シンマネコントロールのコツでも教えながら気長に行こう」



「あー、それはありがたいんだけど。私、普通の人達とは違うシンマネを持っているから……無理かも」



「そんなのやって見ないと分からないさ。オルレアンに連れて言ってくれる礼代わりをさせて欲しいんだ。それに選択肢は多い方がいいと思う」



「無理だと思うんだけどなぁ」



もしそのコントロール術がユイに使えるものなら、彼女は苦しむことはないかもしれない。



それでも自分の力は自分が一番知っている。



だからこそあまり期待はしていなかった。



「うーん。シキくん。そう言う事でいい?」



「ああ、シンマネの放出は気にせずやってくれ。昨日の疲労した分は俺たちが今日働くって事で気にしなくていい」



「そう言う事でいいよな?」



「うん、いいよ。このブローディアを守ってくれて、感謝してる。僕はその恩に全力で報いる。お世話になった場所だから。そのついでだよ。余裕のある時にコントロールのコツを教えてあげる」



「そう言う事でいいかな?」



「うん」

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