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雑音ステップ 〜ALONE〜  作者: 白井 雲
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薬師の葛藤11

「私の力はその殆どを外に置いてきた。だからこそこの状態は私にとって目論見通り、何の不備もなくお前達を倒す」



「分断して各個撃破。一人でやってのけるのか……こいつ」



シキには有って燦にはない、火を灯したシンマネ。



だからこいつは一対一で僕を潰せるよう立ち回わったのか。



苦戦を強いられていた。



ミハヤなら、自らの力一本で打ち砕けるのだ。



自分には何がある?



「こうなることを見越して僕だけを残したな……お前」



何も言わず夜半の氷刃を差し向けていくが、暁光を宿した目がそれを見切り、捌いていく。



「その目に宿した力は想定外だったが、黒い塊で貰ったシンマネはもう尽きる」



そう告げた瞬間、普通の瞳へ色が戻った。



「くそ……」



「そしてそれはお前だけではない、彼も同様だ」











「シンマネが……ねえ……」



囚われたユイを救う事が出来ずに。



圧倒的な夜半の氷刃act2の手数に翻弄され続け、シンマネを消費し、膝をついた。






黒い塊を発動させない夜半の氷刃と、直に奪おうとも接近を許さない氷襲。



厄介なシキをただただ浪費させる事が可能なトラップ発動式の夜半の氷刃act2。



二人は今、絶体絶命の危機に立たされていた。


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