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モンスターのご主人様  作者: ショコラ・ミント/日暮 眠都
2章.モンスターを率いる者
28/321

10. 守りたい景色

前話のあらすじ:

もふもふ!

   10



 更に数日を休養にあてたおれは、完全に復調するまでの時間を有効利用するために、今後の方針について仲間たちと話し合いの機会を設けることにした。


 今後の方針……すなわち、此処に留まるか、人里を求めて『北』へ向かうか、それとも、第一次遠征隊との合流を求めて『東』の選択肢を採るか、ということだ。


「早めに人里を訪れるべきじゃないかな。幸い、ガーベラの証言があって、この世界に人間がいることも、この森の抜け方もわかっているんだから」


 リリィは北へと森を抜ける案を支持した。


「ご主人様の体のことを考えると、物資の補給はなるべく早い方がいいと思う」


 ここまではおれが以前まで考えていたことと同じだ。しかし、リリィは少し別のところにも目を向けていた。


「ご主人様はこれまでに何度か大きな怪我をしているよね。怪我を治すためには十分な休養と、滋養のある食事を摂る必要があるでしょ。だけど、この森の中では、必要なものを必要なだけ手に入れることは難しい。何時か無理が出るんじゃないかっていうのが、わたしは心配なの」


 実際、おれの体は以前より少し痩せているとリリィは指摘した。

 自分自身ではわからないのだが、よくおれに抱きついてくる彼女は、おれの体に起きた些細な変化を、本人以上に敏感に感じ取っていたものらしかった。


 回復魔法の恩恵に頼り続けてきたしわ寄せが、気付かないうちにおれの背後に迫りつつあるのかもしれない。いまは誤魔化しがきいているが、いつまでもそれが続くとは限らない。

 倒れてからでは遅いのだ。リリィたちの足を引っ張るのは金輪際、御免蒙りたいというのが、偽らざるおれの本音だった。


 ローズやガーベラもリリィの指摘を聞いて、彼女の意見を支持した。

 あと他に考えるべきことがあるとしたら、それは加藤さんのことだった。

 彼女のためを思えば、まずは東へ向かい、第一次遠征隊に合流して彼女の保護を彼らに頼むというのも、そう悪くない選択肢に思えた。


 だが、当の加藤さん自身が、北を目指すべきだと主張した。

 東に向かったとして、遠征隊と合流できるとは限らない。これが彼女の意見であり、もっともな話だった。


 こうして行き先が北の方角に決まった。あとは、いつ動くのかを決断するだけだ。

 意識してリリィたちに相談をするようになっても、決断だけは変わらずおれの仕事だった。


 出発の日は近い。

 おれはその日に向けて、心と体の準備を整えていった。


   ***


 ようやく体から倦怠感が抜けた、その日の夕方。

 おれはリリィを連れて、アラクネの巣のすぐ外に出ていた。


 ただでさえ薄暗い森の中、墨を垂らしたような夕暮れが目に映る景色の全てを薄闇に溶かし、その輪郭を曖昧なものにしていた。


 おれは体の調子を確かめるように肩を何度か回したあとで、左手の甲に視線を落とした。


「さて。テスト開始だ。いけるか、アサリナ」

「ゴシュ、サマ!」


 木々がしなり軋むような声で応えて、鉄砲蔓改め寄生蔓――加藤さんと相談してつけた名前は、アサリナ――が、おれの左手の甲から伸びる。

 その姿はまるで、巣穴から飛び出してきた蛇のようだ。するすると伸び出てきて、目標を見定める。


「いけ!」


 おれの号令に従って、緑の蛇は身を翻した。

 長く五メートルも伸びた先端部が、おれの正面にあった一抱えもある木に真っ直ぐに突き立つ。樹皮の破片が飛び散り、一斉に響いた葉鳴りの音とともに、幹に硬いものがめりこむ鈍い音が響き渡った。


「ぐっ……よし、戻れ」


 手首から肩にかけて掛かる負荷に歯を食いしばって堪えて、おれはアサリナを戻らせる。


 近づいて首尾を確かめてみると、ターゲットにした生木の幹には、直径二センチ、深さ三センチほどの穴が穿たれていた。


「悪くないな」


 成果に満足して頷いて、おれは左手の甲で身をくねらせて頭を振るアサリナを、右手の指先で撫でた。それが嬉しいのか、アサリナは不自由な言葉で鳴いた。


「ゴシュ、シュ、シュ、サマ! サマ!」


 アサリナには本来の鉄砲蔓のものである種の弾丸が扱えない。彼女には、それを可能とする器官が存在しないからだ。

 これが成長することで生えてくるものなのか、それとも、彼女が鉄砲蔓から分岐した新たな種である証なのかは、いまのところわかっていない。

 種の弾丸が使えないのは残念だったが、代わりにアサリナには、鉄砲蔓に比べて強力な運動性能があった。伸縮自在の体は鞭のような運用も可能だし、いまのように一直線で突き出すことで強烈な打突を繰り出すことも可能だ。


 迎撃されて切断されてしまわないか……ということだけが心配だったのだが、それは杞憂であることが既にわかっていた。

 というのも、アサリナの体は千切られたらその先にまた頭部が生えてくるのだ。このあたりは、植物としての生命力の強さを感じさせる性質といえる。

 植物体の先端は蛇の頭部のように見えるが、実際にはそこに中枢神経系が宿っているわけではない。どちらかといえば、アサリナの本体はおれの左腕に張っている根の方なのだ。

 そのせいで、いまは左腕の動きにやや違和感があるが、これはそのうち慣れるだろう。

 そうしておれに根付いてしまったアサリナは、普段からおれの魔力を少しずつ啜っている。それは生命維持のためでもあるし、有事に戦闘を行う際の運動のエネルギー源とするためでもある。


 発芽前とは違って、意思を持ついまのアサリナは、魔力を吸い取る量をきちんと調節できている。たとえば、おれの魔力が少ない時には吸収量を少なく、余っている時には多くする、といったように。

 見方を変えるのなら、アサリナの役割というのは『おれが使わなかった余剰の魔力を溜めておく外部ストレージ』のようなものだと言える。

 逆におれの方へと魔力を引き出すことこそ出来ないが、彼女はおれの魔力を燃料として、おれの戦力として働いてくれるのだ。


 これは画期的なことだった。

 というのも、これでおれはようやく、単騎で戦闘に堪えるだけの力を手に入れられる――その可能性の芽を手に入れることが出来たからだ。


 勿論、これはあくまでもアサリナの力だ。おれの力ではない。

 だが、おれと彼女とを引き剥がすことが出来ない以上、現実問題として、戦闘単位としての二人を分けることに意味はなかった。


 力を借りなければいけないのは相変わらず情けないことだが、此処で意地を張っても仕方がない。

 リリィにお説教をされて、泣かれてしまうようなことは、もう二度とあってはならないのだ。

 おれはおれの出来ることをやっていこう。いまのおれは、素直にそう思うことが出来ていた。


「威力はそれなりに期待出来そうね」


 座り込んでおれのことを見ていたリリィが、立ち上がってこちらに近寄ってきた。


「あとは、パスを使ってどれだけ細かい指示を出せるかだけど……どうにかなりそう?」

「要練習ってところだな」


 戦いの最中にわざわざ口頭で指示を出していては間に合わない場面もあるだろう。そう考えると、アサリナとの一身同体の運用は、戦闘時に必要不可欠の技術といえた。

 このためにパスが使えないものかと、おれは考えていた。


 これまでパスについてわかっていることとして、距離が近ければ近いほど、伝導率が高くなることが挙げられる。これまでの経験上、身体的な接触をしていた際に多くの情報がやり取りされていたことからの推測だが、間違ってはいないだろう。

 それに加えて、自分の内面を相手に伝えようという意思を持てば、ある程度ではあるが、意図的に情報量を増やせることもわかっている。たとえば、敵であった頃のガーベラを撃退した時のリリィのやり方が、それに当たる。


 アサリナはおれの体に根を張っているわけだから、接触に関してはこれ以上はないレベルだと言える。あとは、正確に素早く指示を伝える訓練あるのみだった。


 勿論、おれの指示が間に合わない時には、アサリナの判断で動いてもらうことになるだろう。そういう意味では、おれの武器としての役割だけでなく、半自動の防御機構的な働きも、彼女には期待されていた。


「うまくいけばいいんだけどね」


 アサリナと指先で戯れながら、リリィが言った。


「いつでもご主人様の傍にいられるっていうのは、大きなアドバンテージだもの」

「そもそも物理的に離れられないからな」


 おれの眷属の中では、アサリナに備わった戦闘能力は、かなり低い部類になる。

 正面から戦う分には、恐らく通常モンスターの一体と渡り合うことさえ難しいだろう。

 だが、常におれとともにいられるということは、戦闘能力の低さを補って余りあるアドバンテージとなりうる。それはリリィの言う通りなのだった。

 ただ、そこから先にリリィが口にしたことは、おれの考えていたこととは少し違っていた。


「だけど、そっか。ご主人様とずっと一緒かぁ……」


 アサリナと戯れていた手を引っこめると、リリィは背中で指を組んだ。

 おれのことを見上げるようにした彼女は、少しだけ唇を尖らせていた。


「それって、ちょっとだけ妬けるかも」

「……」


 特別なことでもない限り、リリィは大抵おれの近くにいる。

 だが、それでも本人的には足りないらしかった。


 まあ、互いに悪くない感情を抱いている男女の関係なんてそんなものだ。

 いつだって一緒にいたいのが当たり前。何か口実を見つけてはくっついていたいのが当たり前。彼女が特別、べったりしているというわけではない。

 ……おれだって、似たようなものだ。口には出さないというだけで。


「暗くなってきたな。夕食が出来ているだろうし、そろそろ戻ろうか」


 可憐な仕草にどきりとさせられたおれは、可愛く拗ねる彼女から目を逸らして、気のない口調で提案した。


「そうだね。ご主人様は病み上がりなんだし、あまり無理をしないようにしないと」


 ぎゅっと右腕に抱きついてくるリリィ。

 口に出さなくても、気恥ずかしいおれの心情は彼女に知られてしまっている。それは決して、悪い気持ちではなかった。


   ***


 巣の中に戻ってくると、夕食の準備が出来ていた。

 ローズが作った囲炉裏では焚火が赤々と燃えており、串に刺さった具材が火にかけられていた。

 今日のメニューはビッグ・シザーズの肉だ。これはガーベラが一人で狩ってきたものだった。


 実際に口に入れてみると、ビッグ・シザーズの肉は思った以上に淡白で味がなかった。とはいえ、ファイア・ファングの肉に比べれば幾分かマシだが。

 いまは焼くだけしか出来ないが、生のまま醤油でもかけたら美味しく食べられそうな気がしないでもない。加藤さんも同じことを考えたようで、食事の間も関係なく仕事を続けるローズを相手に、日本の寿司と刺身について他愛のない話をしていた。


 最近、彼女たちが会話をする姿をよく見かける。

 彼女たちはおれのいない間、ずっと二人きりでいた。交流を深める機会でもあったのかもしれなかった。


 他にも、少し以前とは変わった光景があった。

 おれはアサリナが細い身を伸ばして噛みつき取ってきてくれた肉串を礼を言って受け取ると、左隣に座るガーベラへと視線をやった。

 ガーベラの頭の上には、幼い狐の子供が短い脚をだらっと垂らして腹這いになっていた。これも最近、よく見られる光景だった。


「これ、あやめ。お主はどうして妾の上に乗っかろうとするのだ」


 あやめというのは、おれが幼い風船狐につけた名前だった。


 頭の上のあやめを見上げて、困ったようにガーベラは細い眉を下げていた。とはいえ、彼女も本気で嫌がっているわけではないのだろう。白いアラクネの身体能力を以ってすれば、幼いあやめを捕まえてしまうことなんて簡単なはずだった。そうしていない時点で、彼女の内心を推測することは容易いことだった。


「くぅー、くぅー」

「そこで不満そうに鳴かれても困るのだがの。文句を言いたいのは、妾の方であるからにして」

「くぅ」

「……仕方のない奴だの」


 どうやら幼いあやめはガーベラのことを好いているらしく、彼女と一緒にいることが多かった。

 子供らしく落ち着かなくちょろちょろしているのだが、気付くとガーベラの蜘蛛の平べったい腹部や、白い頭の上に乗っかっている。


 ガーベラの方も、あやめの行動には手を焼きつつも、新しくできた妹の存在を決して悪くは思っていないようだった。

 いまも、あやめがぴょんとガーベラの頭から飛び降り、何処となくお転婆な女の子めいた気紛れさで駆け出すと、付き合いよくガーベラは畳んでいた八本脚を伸ばして立ち上がった。


「むう。少しはじっとしておれんのかの」


 とか何とか言いながらも、面倒見良くガーベラはあやめを追いかける。

 あやめもセットで、それは微笑ましい日常の一シーンとしておれの目に映った。


 あやめはガーベラにじゃれるように巣の中を走り回る。

 そして最後に、加藤さんと話をしていたローズのもとへと駆け寄った。


「おや。どうしましたか、あやめ。危ないですよ」


 ローズはいつも通り仕事をしていたので、右手にはナイフ、左手には削り出しかけた剣を持っていた。下手にじゃれつかれると危ない。

 そうしたローズの心配に構わず、あやめはくーくー鼻を鳴らしながら、木製の硬い膝のあたりに鼻面を押し付けた。


「仕方がないですね」


 ローズは作業を中断して、手にしていたものを地面に置いた。

 少し迷うように手を彷徨わせたあとで、彼女はぎこちない手つきであやめの頭を撫でた。

 そこに、あやめを追ってガーベラがやってきた。


「すまぬな、ローズ殿。あやめが邪魔をした」

「いえ。気にしなくても構いません」


 ガーベラを見上げたあやめは、ローズに撫でられるまま、その場に身を伏せた。

 どうやらいまは、普段あまり触れ合うことのないお姉さんに甘えたい気分らしい。


 気まずそうな顔をして、ガーベラは立ち尽くした。

 そんな彼女のことを、あやめを撫で続けていたローズが、のっぺらぼうな顔で見上げた。


「可愛いですね、あやめは」

「う、うむ」

「そんなところで立っていないで、座ったら如何ですか?」

「うむ」


 ガーベラは頷き、八本脚を折りたたんで座った。


「……」

「……」


 あやめを挟んで、ガーベラとローズが隣り合って座るかたちになった。

 彼女たちを交互に見て、あやめがふわふわの尻尾を振っている。


「……」

「……」


 二人は口を利かない。完璧に固まってしまっている。


「くう?」


 あやめが首を傾げ、加藤さんが溜め息をついた。


「お見合いしていないで、何か喋ったらどうですか?」


 少しじと目になった加藤さんが、呆れた口調で言った。


「ほら、あやめ。お姉さん二人は話し合いをするみたいですから、あなたはこっちにいらっしゃい」


 ちちちと舌を鳴らして加藤さんが呼ぶと、あやめはローズとガーベラとを見比べたあとで、ローズの手をすり抜けて彼女のもとへと向かった。


 残された二人は、互いに顔を見合わせた。

 このまま会話の一つもせずに席を立つことは、お互いに出来ない状況になっていた。こうなれば、もう観念するしかない。


 何より、一番下の妹がつぶらな黒い瞳で二人を見つめていた。


 おしゃべりしないの?

 なんでだまってるの?


 ……と、そんな声が聞こえてくるような視線で見られてしまえば、気まずいなんて言っていられない。


「これは、ご主人様が仰っていたのですが」


 話題を探す数秒の空白ののちに、会話のボールを先に投げたのは、姉であるローズだった。


「わたしの特技である魔法道具作製と、あなたの機織の技術を組み合わせて、より良い防具を作れないものかと」

「ほう」

「検討すべき価値ある良案だと思います。あなたはどうですか?」

「そうだの。良い考えだと、妾も思うよ。……例えばローズ殿は、どういうものを考えておるのかの」

「そうですね」


 会話が流れ始めていた。

 二人ともに創作という分野では一芸に秀でている。日常会話だとまだぎこちないところもあるが、こと創作物に関してなら話題は尽きない様子だった。


 その切っ掛けを作ったあやめはというと、控えめな笑みを浮かべて二人の会話に耳を傾ける加藤さんの膝の上で丸くなると、くぅくぅ寝息を立て始めていた。

 なんともマイペースなものだが、あやめのお陰で空気が和んだのは確かなことだった。


 おれたちの仲間のなかで、最弱は間違いなく彼女だろう。

 運動性能はかつておれたちが住んでいた世界の子犬に毛が生えた程度。モンスターらしく耐久力はあるようだし、風船狐としての特性である火球を吐くことも可能だが、それだって単独戦闘に耐えるほどではない。


 だが、あやめの存在はおれたちにある種の安らぎを与えてくれていた。これだけでも得難い資質であり、彼女もまたおれにとって、なくてはならない存在となっていた。


「こんな日々がずっと続けばいいね」


 傍に寄り添うリリィの言葉に、おれは万感の思いを込めて頷いた。


「ああ。そうだな。本当に、そう願いたい……」


 それが叶わぬ願いであろうことは、何となくだが予感していた。


 この森を抜けることで、おれの置かれた環境は激変することだろう。

 人の世界に足を踏み入れてしまえば、否応なしにおれは人間という同族に向き合わざるを得なくなる。


 おれはリリィたち眷属モンスターを率いる主だ。たとえ何があろうとも、彼女たちと助け合って生きていくのだと、おれは心に決めている。


 モンスターを率いるというおれの特質が、この世界の人間にどのように受けとめられるのかは、いまのところわからない。

 いずれ巡り合うだろう本当の意味でのおれの同族……異邦人である学生たちが、どのようなかたちでおれたちと関わりあうのかもわからない。


 受け入れられる必要はまったくないが、せめて敵対だけはしてくれるなと、おれは願った。


 それでも、もしも彼らが敵対することになったなら……その時は、おれも覚悟を決めて、同族である人間たちと戦おう。目の前の、この光景を守るために。


   ***


 おれがアラクネの巣を出発したのは、それから数日後のことだった。

 向かう先は北の方角――森の切れ目と、その先に広がっているはずの人界へと、おれたちは歩を進め始めた。

◆初めての予約投稿です。


◆寄生蔓の名前はアサリナ、風船狐の名前はあやめになりました。

風船狐は狐と縁があるものということで、彼岸花(狐花)とかフォックスフェイスとか迷いましたが、どうもそのあたりは和的で可愛くてしっくりくるのがありませんでした。

そこで、語感重視で『あやめ』となったのですが……実はまったく『狐』と縁がないというわけではありません。縁としては薄いですが、とあるお城の別名つながりがあったりします。


◆次回更新は3/21(金曜日)を予定しています。

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[一言] 狐の剃刀:リコリス
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