小説の基本2
ここからは小説の基本1を読んだ前提で話します。
・統一しよう!
これはすべてにおいて統一しましょう。数字の表記、漢字表記、比喩……他にもたくさんあると思います。
なぜしないといけないか? 具体的な例を上げると分かりやすいです。
例:○
1「三時か。四時待ち合わせなのに早く着きすぎたなぁ」
2 目の前には大きな扉がある。そして、その扉をそっと開く。
3 その少女の瞳は青空のように青い。
その青空のように青い瞳の少女は…………
例:×
1「三時か。4時待ち合わせなのに早く着きすぎたなぁ」
2 目の前には大きな扉がある。そして、そのドアをそっと開く。
3 その少女の瞳は青空のように青い。
その海のように青い瞳の少女は…………
極端な例ですが、大体こんなことです。
1に関しては明らかに変ですよね? 基本的には、三と4のように漢数字とアラビア数字を併用してはいけません。作者様の味を出したいという意味であえて使うなら構いませんが、基本的にはこれを守りましょう。
2はちょっと気づきにくいですが、最初は「扉」と言っていたのに「ドア」に変わっています。これは意外とありがちなので気をつけた方がよさそうです。
3は間が空くと起こりやすいです。1,2,3含めすべてに当てはまるのですが、はじめは統一していたのに、ページが変わったら変わっていた、なんてことがあります。気をつけましょう。
・「!」「?」の連発は気をつけろ!
戦闘中の描写に多いです。ある程度は「味」となりますが、これをやり過ぎると、ただ「幼稚な作品」に見えてしまうので気をつけましょう。
例:○
「行っけぇ!!!!!」
そう叫んだ直後、ドーン! という爆発音がする。
例:×
「行っけぇ!!!!!」
そう叫んだ直後、ドーン!!!!!! という爆発音がする。
見れば分かりますね? 例:○の方は「味」として、叫んでいる感じが伝わってきますが、例:×の方はただ単に「幼稚」に見えます。
・(笑)? 笑うなぁ!
タイトルふざけましたが、真面目です。よく携帯小説に使われる(笑)(泣)(怒)などはよくありません。とりあえず、例を見てください。
例:○
1「なんだよ、その顔」
腹を抱えて笑い転げる。
2「な、なんでなの?」
少女は両目いっぱいに涙を溜める。
3「ふざけんなぁ!」
彼は顔を真赤にして怒鳴る。
例:×
1「なんだよ、その顔(笑)」
2「な、なんでなの?(泣)」
3「ふざけんなぁ!(怒)」
見てもらえば分かるように、例:×の方は笑っていたり、泣いていたり、怒っていたりすること以外何も伝わってきません。
笑っているにしても、爆笑しているのか、クスクスと笑っているのか、バカにしたように笑っているのか、全く分かりませんよね?
わざとこのような幼稚な表現をしたい人以外は使わないようにしましょう。