十五夜編登場人物
十五夜編 主要登場人物
○佐山貴大(21歳)
ノリと勢いでジパングに来て、銀シャリを頬張って涙を流した主人公。
漬物とお米があれば、他に何もいらない。刺身と醤油があれば、他に何もいらない。納豆と味噌汁があれば、他に何も(以下略)といった感じに、食欲を暴走させてしまった。
本場の畳でごろごろして、檜風呂でのんびり湯に浸かって、これでもかとばかりに和を堪能した。
じゃあ、次は果し合いだね! うんうん……えっ!?
戦乱のジパングは、やはり物騒だった。
○ユミエル(14歳)
主人公のそばに、ひっそりと付き従っているメインヒロイン。
ジパングの姫路城では、『よく働くお弓ちゃん』として可愛がられていた。
漢字名、弓恵琉。
○カオル・ロックヤード(17歳)
実はお姫様だったヒロイン。一般人代表であるはずの彼女が、まさかジパングの大国の姫君だったとは、本人さえもびっくりのシンデレラストーリー。
ただ、あまりにも庶民だったので、まったくお姫様としてやっていけそうになかった。その辺りは、やはりカオルといったところか。
貴大の正体を知り、ちょっと距離感を覚えたのだが、本質的には自分が知る貴大が貴大なのだと悟り、ほっと息を吐いたとか。
○ヤヒコ・ロックヤード(岩庭弥彦)(68歳)
五十年ぶりに故郷に帰ることができたジパング出身の老人。
姿を変えても、知る人の大半がいなくなっていても、懐かしいと感じるのは、やはりそこが故郷だからか。
神隠しから五十年。感無量であった。
なお、若い頃は相当なイケメンで、モテモテ過ぎて妹にやきもちを焼かれていた。神隠しがなければ、ギャルゲーのような人生を送ったであろう人物。
○岩場薫(63歳)
兄の帰還をただただ信じ、待ち続けた少女。やがて彼女も年を取り、老境に差しかかって、周囲から隠居を勧められるようになった。それでも薙刀を振るい、国を守り続けたのは、ひとえに兄への想いによるものだろう。
自分は仮初めの主。いつか兄が帰ってくる日まで、播磨国を守り続ける。この信念から、専守防衛に努め、無用な領土拡大を狙わなかったのが、かえって今日の発展に繋がったとも言える。
ちなみに、若い頃はカオルを500%美化したような美少女だった。
今は今で、凛々しい感じのお婆ちゃん。カオルの子どものために、早くも赤ちゃん用のおべべを縫っているとか。
○播磨八将
播磨国の四方四隅(東西南北とその間)を守護する武将たち。
戦乱真っ只中のジパングは、イースィンドも真っ青なほどの実力主義がまかり通っており、強く、統率力がある者は、元が農民であっても武将になれる。そのため、家柄があまり重さを持たず、平民相手でもやたらフレンドリーな人が多い。
八人揃っての合体技は、【播磨空襲土下座】。某進撃漫画を原作としたアニメのOPのように、八人揃って土下座の姿勢で空中に跳び上がる。
ちょっとしたおちゃめで薫を怒らせた時だけではなく、貴大を激怒させた時も、この技が遺憾なく発揮された。
○ルートゥー
最近、飲んでばかりのヒロイン。
フランソワらが開いたパーティーで飲みまくり、薫たちが開いた宴会で飲みまくった。前者では洋酒のボトルを何本も開け、後者では酒樽を何度も空にした。
飲める時に飲めるだけ飲んでおくのがドラゴン流。一晩ぐっすり眠れば二日酔いもなく快調するのもドラゴン流。酔ったところをばっさり斬られるのもドラゴン流。