コロッセオ編登場人物
コロッセオ編 選手紹介
○黒騎士
混沌龍事件から数か月。まだまだホットな時の人。しかし、混沌龍を倒したところは誰も見ていないため、その実力は疑問視されることが多かった。数多く出現した偽物のせいでもあるが、予選を勝ち抜いてなお、猜疑に満ちた目で見られていた。
それでも、キリングを倒し、カウフマンを倒したことから、自然と疑いは晴れ、黒騎士の実在は明らかとなった。だが、それは新たな噂の火種となってしまった……。鎧を脱ぎ、白騎士と人外の戦いを繰り広げたことにより、『神の騎士』、『影の勇者』、『仮面の麗人』など、新たな二つ名が増えまくったとか。
なお、メイドにしばかれ、わんこにペロペロされ、聖女に懐かれ、ロリドラゴンに戦々恐々としている彼も、本気を出せばかなり強い模様。ネトゲに命をかけている廃人たちと繰り広げた戦いは、今も彼の血肉として生きている。
○白騎士
決勝戦に突如として乱入した謎の人物。黒騎士と同じ意匠の鎧を身に纏ったその人は、黒騎士と同じ、人間を超越した戦士だった。そのため、貴大はすっかり蓮次と思い込んでいたのだが、実は大人の姿になったルートゥーでしたとさ。ちゃんちゃん。
混沌龍のような翼と尻尾、角を持っていたことにより、『混沌龍の化身が、黒騎士への恨みを果たすためにやってきた』とも、『混沌龍の子どもが、親の敵を討ちに来た』とも噂されることとなる。
更に、この後、グランフェリアの大劇場では、『混沌龍の邪悪な魂に憑依された黒騎士の恋人が、救いを求めてやってきた』という内容の劇が催され、人気を博すこととなる。『殺されることで救われた女は、最期に黒騎士と血の味のする口づけを交わし、微笑んだまま消えていく。彼女を抱きしめようとした黒騎士の手は虚しく宙を切り、彼は悲痛な慟哭を上げる』というラストシーンは、涙なしでは語れない。
○皆殺しキリング
ギルド長としての仕事に忙殺され、鍛練を怠っていたキリングは、繁殖期で娘の窮地に間に合わなかったこと、その娘に悪い虫がつきかけていること、貴族たちが進化した学園迷宮で底上げを図っていることから、鬼のような修行を開始した。
暇を見つければレベル200台の魔物が住まう魔の山・西部に向かい、超重力でワイバーンなどを狩る。魔物の素材がギルドの運営資金にもなるので一石二鳥。命の危険もあるけれど、パーティーで挑めば怖くない。
そうした修行も、カオス・ドラゴン来襲から、更に激化していくこととなる。臆するパーティーメンバーを置いて、一人で山の深部へと突き進むキリング。その姿はまさしく鬼そのもので、見る者すべてに恐怖を刻み込んだ。
一週間後、めぼしい魔物を『皆殺し』にしてきたキリングのレベルは、208まで上昇していたという。
○鉄のカウフマン
バルトロア帝国最強の騎士。要塞城最深部への前代未聞の侵入を許し、あまつさえ姫を危険に晒し、そのうえ下手人を取り逃がしたとあって、その称号が疑問視されていた時期もあった。
だが、彼はくじけなかった。不屈の闘志と鋼の忠誠心。そして、下手人への復讐に燃える彼は、魔の山・東部に籠って、ひたすら鍛練を続けた。
やがてめぼしい魔物が狩りつくされた時、彼は一回り大きくなって帰国を果たした。傷だらけで、しかし頼もしさを増した彼を見て、バルトロア民たちは改めて、彼を『最強騎士』だと称えた。
○鬼と騎士に狩られた魔の山の魔物(雑魚)たち
『ひぎい! 勘弁してくださいでゲスゥ!』
なお、ルートゥー直下の強い魔物たちは、山の奥に隠れ、『ふふふ……人間にしてはやりおるわ』と黒幕ごっこを楽しんでいたとか。
○スカッシュ・ガルディ
噛ませ犬その一。秒殺された。
○紫電のコルディア
噛ませ犬その二。瞬殺された。
○あるちぃ
ときめく乙女心は無敵だった。