わん孤児院編登場人物
わん孤児院編 主要登場人物
○佐山貴大(20歳)
クルミアとその愛犬ゴルディ(♀)に引っ張られて辿り着いたのは、下級区のオンボロ孤児院。院長のルードスには、始めは入院希望だと思われた。見た目がみすぼらしいから。主人公ェ……。
さっさとお暇しようと思ったが、下級区管理員(区ごとの管理者たち。上役は大抵貴族)にクルミアたちが強請られているのを見て、どうにも放置できなくなってしまった。めんどくさがりだが、お人よしでなにげに小心者だから、本当に困っている人を見捨てると毎夜毎夜思いだしてなかなか眠れない性質なのだ。
クルミアたちのため、自分自身の心の平穏のため、下級区改革に乗り出す。
○クルミア=ブライト(9歳)
下級区のブライト孤児院に住むゴールデンレトリバーのような毛並みとデカさ(183cm)の犬っ娘。獣人は早熟なのです。
獣人は身体の構造上、10歳前後になるまではうまくしゃべれない。クルミアも頑張ればカタコトで話せるが、疲れるのでいつもは「わんっ!」や「くぅ~ん」と、犬のような鳴き声で気持ちを伝える。
孤児院に捨てられた時から一緒にいた犬のゴルディ(ゴールデンレトリバーの牝。同い年)とは大の仲良し。お風呂も寝る時も一緒。そのゴルディと、中級区への冒険に出かけていた時にはぐれ、保護していてくれた(と思っている)貴大にお礼をしようと孤児院へと連れて帰る。
○ルードス=ブライト(32歳)
ブライト孤児院出身のシスター。先代の院長に代わって、院長を務める。本来は優しい性格なのだが、最近始まった下級区管理員の強請りによってピリピリしている。
始めのうちは貴大のことを、働きもせずに人にたかろうとする無職や浮浪者の類だと思っていた。見た目がみすぼらしいから。主人公ェ……。
シスターのくせに、眼鏡で見え隠れする目元のほくろが妙に色っぽい。後ろで括った濃い紫の髪と相まって、とってもアダルティ。それが管理員の上役(貴族)の目に留まってから、孤児院への圧力が始まった。
次は休日編~。更新は明日!