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くま クマ 熊 ベアー 作者:くまなの

クマさん、異世界に来る

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10 クマさん、魔法の練習をする

書置きもなく、毎日気ままに書いているので矛盾があるかもしれません。
 朝早く起き、食事を食べてから街の外に向かう。
 今日は宿で出来なかった魔法の練習をするためだ。

「おお、こないだの変な格好した嬢ちゃん。外に行くのかい」

 門番がわたしを見ると近寄ってくる。
 確か、先日街に入るときにお世話になった人だ。

「うん、はい、ギルドカード」

 ギルドカードを見せて、水晶板に翳す。
 街の外に行くときもカードを見せて水晶板に翳さないといけない。
 門の出入り口で犯罪者か確認するためだ。
 もし、街の中で犯罪をした場合、犯人が分かっていればギルドに登録してあるデータに書き込まれ、門でチェックされると捕まる仕組みになっている。

「冒険者になったんだな。うん、なんだ職業クマって」

 カードを見て聞いてくる。

「そこはスルーして」
「まあ、間違ってはいないな」

 そう言って、わたしの頭を撫でる。

「おお、このクマ、触り心地がいいな」
「もう、やめてよ」

 手を払いのける。

「おお、すまんすまん。外は危ないから気をつけろよ」
「ちょっと外で魔法の練習するだけだから」
「そうか。まあ、森の近くに行かなければ魔物にも遭わないからな。たまにはぐれの魔物が来るから一応気をつけろよ」
「うん、わかった」

 ギルドカードを受け取り、外に出る。
 しばらく歩いて人気が無いのを確認する。
 まず、本に書いてあった身体強化の魔法を使ってみる。
 それほど難しいことではない。
 体全体に魔力を流せばいいらしい。
 ゲーム時代なら戦士、剣士などの戦闘系が使っていたスキルだ。
 効果時間は短いが力がパワーアップするため戦闘系には人気があるスキルだった。
 魔力を体に流してみる。
 試しに走ってみる。
 おお、速い。
 ジャンプをしてみる。

「わああああああ」

 軽く10mは飛んだ。
 着地をするが痛くない。
 身体強化のおかげかな。
 いろいろと確かめてみる。
 身体強化を使った場合と使わない場合。
 ダッシュ、ジャンプ、クマパンチ、クマキックと確かめていく。
 威力が間違いなく上がっている。

 ステータスを確認してみる。
 名前:ユナ
 年齢:15歳
 レベル:8
 スキル:異世界言語 異世界文字 クマの異次元ボックス クマの観察眼 
 魔法 :クマのライト、クマの身体強化

 装備
 黒クマの手(譲渡不可)
 白クマの手(譲渡不可)
 黒クマの足(譲渡不可)
 白クマの足(譲渡不可)
 クマの服(譲渡不可)
 クマの下着(譲渡不可)


 ・・・・・・・・・クマの身体強化?
 クマ?

 クマの身体強化
 クマの装備に魔力を通すことで身体強化が行うことができる。

 無言でステータス画面を閉じる。
 見なかったことにして、次の魔法を練習することにする。
 えーと、ここでいいかな。
 クマの件はスルーして攻撃魔法を練習する場所を探す。
 森の入り口の近く。

 この世界で魔法を使う方法は、
 1 魔力を集める
 2 使いたい魔法のイメージを作り上げる
 3 呪文

 ゲームの場合
 1 魔力を集める
 2 呪文

 ゲームの方は簡単だ。
 魔力を集めて呪文を唱えるだけだだから。
 魔力を集めて「ファイヤー」と唱えるだけで魔法が発動する。
 この世界だとイメージが必要になる。
 でもイメージならいろんなゲームや漫画、小説を読んできたわたしに死角はない。

 魔力を手に集める。
 燃え盛る火の玉をイメージする。

「ファイヤーボール」

 はい、簡単に出来ました。
 クマの口に火の玉が咥えられています。
 熱くはありません。
 クマも燃えません。
 腕を伸ばし、飛ばすイメージを加える。
 目標を10m先にある岩にする。
 クマの口から火の玉が飛び出し、岩にぶつかって岩を破壊する。
 試しに魔力を集めてイメージだけでファイヤーボールを作る。
 無詠唱でも出来ることが確認できた。
 でも、口で「ファイヤーボール」と叫んだ方がイメージがしやすく、発動も早かった。
 ゲームでも発動には呪文は必要だったし、呪文を叫んだ方が魔法を発動がしやすい。
 次に水の魔法を使ってみる。

「ウォーターボール」

 火と同じようにクマの口には水の玉が咥えられている。
 岩に向けて水の玉を放つ。
 岩にぶつかると岩が少しだけ破壊される。
 火の方が威力があるみたい。
 なら、水を凍らせてみる。
 先が尖がるイメージで作り出し、岩に向けて放つ。
 クマの口から氷の槍が飛び出し、岩を破壊する。
 火は森の中では使えないから氷は便利だな。

 火、水と来たら、あとは風と地かな。
 クマの手に風を巻きつかせて、

「エアカッター」

 風の刃を飛ばす。岩が切れました。真っ二つです。
 次は地の魔法です
 地魔法は防御系かな。
 ゲームときは地の魔法はその場にある地面を使って壁を作り、敵の攻撃を防いでいた。
 クマに魔力を集め、地面に手をつく。
 壁を作るイメージを作る。

「ウォールシールド」

 土が盛り上がり、壁が出来上がる。
 強度はわからないけど壁が作れた。
 これで火、水、風、地、四属性制覇だ。
 ステータスで確認してみる。



 名前:ユナ
 年齢:15歳
 レベル:8
 スキル:異世界言語 異世界文字 クマの異次元ボックス クマの観察眼 
 魔法 :クマのライト、クマの身体強化、クマの火属性魔法 クマの水属性魔法 クマの風属性魔法 クマの地属性魔法

 装備
 黒クマの手(譲渡不可)
 白クマの手(譲渡不可)
 黒クマの足(譲渡不可)
 白クマの足(譲渡不可)
 クマの服(譲渡不可)
 クマの下着(譲渡不可)


 やっぱりクマが付いている。

 クマの火属性魔法
 クマの手袋に集まった魔力により、火属性の魔法を使うことが出来る。
 威力は魔力、イメージに比例する。
 クマをイメージするとさらに威力が上がる。

 クマの水属性魔法
 クマの手袋に集まった魔力により、水属性の魔法を使うことが出来る。
 威力は魔力、イメージに比例する。
 クマをイメージするとさらに威力が上がる。

 クマの風属性魔法
 クマの手袋に集まった魔力により、風属性の魔法を使うことが出来る。
 威力は魔力、イメージに比例する。
 クマをイメージするとさらに威力が上がる。

 クマの地属性魔法
 クマの手袋に集まった魔力により、地属性の魔法を使うことが出来る。
 威力は魔力、イメージに比例する。
 クマをイメージするとさらに威力が上がる。


 結論から言うとクマが無いと魔法が使えない。
 もう、分かっていました。
 すでに諦めています。
 でも、気になる一文がある。
 クマをイメージするとさらに威力が上がる。
 クマをイメージするって、

 試しに、クマの形をした炎をイメージしてみる。
 目の前に真っ赤に燃えるクマの炎が出来る。

「えーと」

 とりあえず、大きな岩に向かってクマを放つ。
 岩が溶けてます。
 溶岩です。
 危険です。
 この魔法は封印です。

 水を掛けておきます。
 山火事になったら大変だから水で鎮火させます。
 普通の水では消えなかったためウォーターベアーを作り、やっとのことで溶岩を消すことができた。
 危ない、危ない。

 少し休んでいると、
 森から草木を分ける音が聞こえてきます。
 現れたのはウルフが一匹。
 魔法の練習の相手が来ました。
 火属性の魔法では森を燃やすかもしれないので、氷の魔法を使う。
 魔力を集め、細い氷をイメージする。

「アイスアロー」

 ウルフの頭に突き刺さる。
 頭に突き刺さったウルフは動かなくなる。
 やっぱり、このクマさん命中補正絶対にあるよね。
 こないだの石といい、必ず狙いを定めたところに当たる。
 便利だからいいけど。
 ウルフに近づき死体をクマボックスにしまう。
 解体は出来ないが今のわたしにはクマボックスがある。
 あとで売りに行くことにする。

「ウルフか・・・・」 

 少し悩んで森の奥に行くことにする。
 魔法の練習にはいいかも。
 ゲームでも初期プレイヤーの練習相手だった。
 クマの靴の力を使って森を走り出す。
 靴に魔力を流すと速度が上がり、ジャンプ力も上がる。着地もクマの靴のおかげで衝撃がない。
 便利過ぎるぞクマ装備!
 森の中を走りぬけ、時折、ジャンプをしてウルフを探す。
 ジャンプして下を見るとウルフの群れがいるのが見えた。

「多いかな」

 無理だったら逃げればいいか。
 ウルフの群れの中心に着地する。
 同時に氷の矢を三本作り放つ。
 三本ともウルフの脳天に突き刺さる。
 三本同時までOK。
 後ろからウルフが襲い掛かってくる。

「ウォールシールド」

 土の壁が一瞬で作りあげる。ウルフは土の壁に衝突する。
 その瞬間に右から襲ってくる。

「クマ~パンチ」

 ウルフが吹っ飛ぶ。
 また、別のウルフが襲ってくる。

「さらにクマパンチ」

 ウルフが飛ぶ。
 距離が出来たので改めて魔法を使う。
 間違いなくクマパンチも威力が上がっている。

「ウィンドカッター」

 ウルフが真っ二つになる。
 血吹雪が舞う。
 うん、これは気持ちが良いものではないな。
 半分ゲーム感覚だけど実際は現実なんだよね。
 ウィンドカッターは使わないでおこう。
 倒すなら氷でいいかな。
 でも、いつかは慣れないといけないかな。
 嫌なことはあとで考えることにして、今日は魔法の練習をする。
 まだ、周りにはウルフがいるのだから。
 高くジャンプする。
 氷の矢をイメージ出来るだけ作り出す。
 数十本の矢が出来上がる。
 地面で吼えているウルフに狙いを定めて群れに向かって放つ。
 流石に脳天には直撃はしないが、体に突き刺さる。
 一瞬で数十体のウルフが倒れる。
 地面に着地して近くの一匹にクマパンチをする。
 魔法とパンチを繰り返していく・・・・・・。


 戦いは終わった。
 地面には無数のウルフの死骸が転がっている。
 それをひとつ、ひとつ、クマボックスに入れていく。
 ゲームみたいに消えてアイテム化してくれると良かっただけどな。
 魔物を倒すことには迷いはない。
 ゲームでもしてきたことだ。
 問題は倒した後の血まみれの死骸だ。
 ここだけがゲームと違うこと。
 死骸は全部で40体ほどあった。
 精神的に疲れたので、本日の魔法の練習を終了にして街に帰ることにした。


 
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