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プロローグ

俺達の通っている学校には、今は誰にも語られる事がなくなってしまったある噂があるらしい。

何でも、『坂杜様』と呼ばれていた九尾の狐が、この学校を悪い物から守ってくれているのだという。

そのおかげでこの学校には不良生徒というものが存在せず、いじめも何もない唯々平穏な学校なんだそうだ。


……昔から俺は、その『坂杜様』の話を、卒業生である父から聞かされていた。その度に俺は、くだらない作り話だと思っていた。

父は知らないのだ。今の『杜坂東中学校』を。知らないから、今でもそんな話が出来るんだ。

『杜坂東中学校』。それが俺の通っている学校だ。

この地域の人口の過疎化が進んでしまっているのか、今やこの学校には一学年一クラスとなってしまった。

しかも今のこの学校には、『いじめ』というものが存在する。人数の少ない学校ではいじめなどすぐに教師にバレるだろうと思っているだろうが、その教師がいじめに関して見て見ぬふりなのだから元も子もない。俺が昔から父に聞かされている『坂杜様』は何をやっているんだか。

そして俺は今日も学校に向かう。……と、その前に隣の家のインターホンを鳴らす。

相変わらず立派な家だなと、その家を眺めていると、ガチャッと奥の扉が開く音がした。

長い黒髪をなびかせながら、彼女が俺の方に駆け寄ってくる。

「おはよー、佐藤君」

「おう、おはよう真梨恵。今日はちゃんと起きれたみたいだな、偉いぞ」

「えへへー。いつもお寝坊してるわけじゃないんだよ、私」

「へいへい。それがま・い・に・ち、続くといいんだけどなー?」

俺がわざと『毎日』を強調するように言うと、真梨恵は「え、へへ」と苦笑した。

『丑満時真梨恵』。それが彼女の名前だ。

俺の幼馴染で、両親は大手IT会社の社長とその秘書だった。

……『だった』というのは、1年前にその両親が事故でなくなったためである。現在は彼女の親戚である心理カウンセラーの人が親代わりとなっている。

「あっ、ほーら! 松伏君待たせるのも悪いから、早くいこいこ!」

「あっと、そうだな……って、そんなに押すなよ真梨恵」

「へへ、ごめんごめーん」

そんな会話をしながら、俺と真梨恵は再び歩き出した。

真梨恵の言う『松伏君』というのは、『松伏銀河』の事である。俺のクラスメイトで、俺と同じ体育委員会の委員長。ちなみに俺は副委員長である。

この学校では珍しい文武両道で真面目な性格。だが身長が低めで声変わりもまだ来ていない。

銀河曰く「身長はそのうち伸びる」との事らしいが……声変わりの方はどうでも良いんだろうか。



しばらく二人で話していると、長い坂に入る前の所に男子生徒が一人立っていた。彼が松伏銀河だ。

「おーい!」と真梨恵が声をかけると、銀河は俺達の方を見た。

「……今日は寝坊しなかったようだな、丑満時」

「うん! 今日はちゃーんと、時間通りに起きれたよ! 目覚ましかけるの忘れなかったからー」

真梨恵の言葉に銀河が「そうか」と返す。

ふと、坂の方を見ると、毎年見慣れている光景が広がっていた。

「いやーしっかし……今年も凄いな、この坂」

「うん。私、毎年これが楽しみなんだー」

真梨恵がそう言いながら、坂をスキップで登っていく。

この坂は、毎年秋になると坂の両サイドに生えているモミジの木々が紅葉してキレイになる事から、通称『紅葉坂』と呼ばれている。俺達はこの坂を登った少し先にある学校に通っている為、毎年ここの紅葉を拝むことが出来るというわけだ。……まあ、俺にとっては別にだからと言ってどうという事ではないのだが。



坂を登り終えると、俺達の通っている学校『杜坂東中学校』が見えてきた。真梨恵はスキップを止め、俺達と一緒に再び徒歩で学校に向かう。

学校に到着すると、真梨恵が俺達の方を見て言った。

「じゃあ、私こっちだから。二人とも勉強と委員会、頑張って!」

「ああ。そっちも元気でやれよ?」

「うん! じゃあね!」

そして真梨恵は、俺達と違う方向へと歩いていく。

俺は銀河と共に、自分たちのクラスへ向かう。……クラスと言っても、一クラスしかないのだが。


……ならば何故真梨恵は俺達と違う方に行ったのか。それは彼女の持つある『障害』にある。


真梨恵は『アスペルガー症候群』という障害を持っている。詳しい事は俺も勉強中な為言えないが、彼女の通っているクラスは『支援クラス』と言う……いわば、『特別教室』のような所だ。

そこは障害の持つ生徒だけではなく、不登校気味だった生徒や重い病気を持った生徒も通えるようになっている。真梨恵は以前は俺達と同じように通っていたのだが、中学1年から2年1学期まで不登校気味だった。その為『支援クラス』に移動となった。

その為、銀河は真梨恵の不登校気味が理由で『支援クラス』となったと思っている。真梨恵の持つ障害の事は、銀河はまだ知らないのだ。

……銀河に、真梨恵の事を話すべきだろうか。俺は未だに迷っている。



教室に着くと、何事もないように一日は過ぎていく。まあ、影では色々あっているのだろうが、そんな事は目に入らなければどうという事はない。俺は一番前の窓側の席で、銀河は一番後ろの窓側の席で、それぞれ授業を受けている。今頃真梨恵は何してんだろうなーなんて、そんな事を考えながら。

授業が終わると、俺と銀河は委員会だ。

部活もやっていたのだが、つい先日、俺はバドミントン部の主将としての、銀河は弓道部主将としての最後の試合を終えた。

そして、委員会の仕事もお互い今日が最後。次なる体育委員長、体育委員副委員長に引き継がれるのだ。

真梨恵は元々部活や委員会には所属していない為、いつもは真梨恵が既に先に下校しており、続いて俺と銀河が一緒に帰る。


……のだが、その日は違った。

いつものように委員会を終えた俺と銀河が、荷物を取りに教室に戻ると、そこにいたのは。


「……真梨恵?」


――真梨恵だった。

真梨恵は俺の声に気づいたらしく、俺達の方を見た。

「あっ佐藤君ー! 松伏君ー! お疲れー!」

「おう。真梨恵どうしたの? いつもは授業が終わってすぐに帰ってんのに」

俺がそう聞くと、真梨恵は「へへへー」と笑い、言った。

「実は私ね、この学校にまつわるある事を聞いちゃってね?」

――この学校にまつわる、ある事。俺の知る限り、そんな話は一つしかない。昔から、父に聞かされていた、あの話だ。

「……もしかして、『坂杜様』の事?」

「あれれ? なーんだ、知ってたんだ佐藤君」

「うん。俺の親父がこの学校の卒業生でさ。昔から聞かされてたよ。……けど、んなの作り話だろ? 唯の」

俺がそう言う隣で、銀河が不思議そうな顔で首を傾げていた。

「……なあ、その……『坂杜様』というのは何だ?」

「ああー銀河は知らねえだろうなー。そういうの興味なさそうだし」

俺がそう言うと、続いて真梨恵が満面の笑みで言った。

「あのね、この学校には昔から守り神がいるんだって。『坂杜様』って言ってね、九本の尻尾がついてる狐さんの姿をしてるんだって。それで、その狐さんが、私達を悪い物から守ってくれてるらしいんだー」

「で、夕方にこの学校で『坂杜様』の話をしてっと、ひょっこり目の前に現れたりすんだってよ」

「成程……。そんな噂があったのか、この学校に」

銀河がそう言いながら首を傾げる。

その横で、俺は真梨恵に向かっていった。

「けどよ、さっきも言ったけど作り話だろ? 唯の」

すると真梨恵は、とんでもない事を言い出した。

「だからね! 確かめに行くんだよ!」

「……ハア?」

「だから、『坂杜様』の話がホントなのかどうか!」

……マジか。

俺はゆっくり銀河の方を見る。銀河は少し呆れた顔をして言った。

「……諦めろ佐藤。こうなってしまうと丑満時は止まらない。お前も知っているだろう」

「え……えー……」

――正直なところ、俺はオカルト話というのがあまり好きではない。

いや、信じていないとかそういうものではなく、ただ単に、怖いだけだ。恥ずかしながら。

「……ってか、確かめに行くってどうやって行くんだよ?」

「んーと……、多分学校の中をうろうろしていればいいんじゃないかな?」

「……そこまで考えていなかっただろう、丑満時」

銀河が呆れた顔でそうツッコむと、真梨恵は「え、へへー」と苦笑いした。



結局、俺達は『坂杜様』の存在を確かめる為に校舎内を探索する事にした。

教室、職員室、保健室、ホール……改めて学校を探索してみると、なんだか不思議な感覚がする。見慣れているはずなんだが。

そんな事を考えていると、真梨恵が「うーん」と首を傾げた。

「1階にはいないねー」

「となると、2階しかないが……2階はあまり探索できる場所がないだろう?」

「だよなあー。2階は理科室と美術室と音楽室とコンピュータールームと、真梨恵が行ってる『支援クラス』の教室と小さい屋上くらいだもんな」

「一応行ってみようよー! もしかしたらいるかもしれないよ、『坂杜様』!」

真梨恵がそう言った、その直後だった。


「私を呼んだか?」


――真梨恵とも、銀河とも違う声が聞こえてきた。

俺は一応確認の為に真梨恵と銀河の方を見る。二人とも察したのかほぼ同時に首を横に振った。

声は、今俺達が立っている隣――つまり、ホール側から聞こえてくる。

俺達は全員ゆっくりとホールの方を見た。


――銀色の毛並みと九本の尻尾を持った狐が、そこにいた。


俺達は驚いたようにじっとその狐を見つめていたが、しばらくして真梨恵がゆっくりと狐に近づいて聞いた。

「あの……貴方が、『坂杜様』?」

「如何にも。私が『坂杜様』と呼ばれている、この学校の守り神だ」

狐は、何の躊躇いもなく真梨恵の問いにそう答えた。俺は動揺を隠せなかった。

今までずっと作り話だと思っていた。『坂杜様』などいないと思っていた。が、そんな『坂杜様』が今、俺達の目の前に、いる。

正直に言うと、怖い。だが、何故か目を逸らすことが出来ない。それどころか、動けない。瞬きすらできない。

それは恐らく銀河も真梨恵も同じなのだろう。二人の声が聞こえない。

すると、『坂杜様』がゆっくりと俺達の所に近づきながら言った。

「臆するな。姿を見られたからと言ってどうこうする心算は無い。姿を見られるのは慣れている」

「慣れている……?」

「そうだ。貴様等が生まれるずーっと前から此処にいるのだ。姿を見られる事くらい何度でもある。……まあ、ここ最近は全くと言って無かったのだがな」

『坂杜様』はそう言って俺達の顔を一人ひとり確認するように見た。

そしてその後、「成程」と再び言葉を発した。

「……佐藤光輝、松伏銀河、丑満時真梨恵か」

「えっ、なんで俺達の名前……」

「そりゃあ分かるさ。貴様等が入学してきた時からもずっと此の学校の生徒や教師の事は見てきた」

『坂杜様』がそう言うと、銀河が口を開いた。

「……では、今のこの学校の現状も……」

「……ああ、知っているよ」

『坂杜様』が銀河の言葉にそう返した。

銀河の言うこの学校の現状。それはつまり、日頃から行われているいじめ等の事だ。

それを『坂杜様』は『知っている』と返した。

俺は思い切って『坂杜様』に聞いた。

「……じゃあ、何で守らねえの? お前この学校の守り神様なんだろ? 何で守りきれてねえんだよ?」

「ちょ、ちょっと、佐藤君言い過ぎじゃ……」

真梨恵が俺をなだめるようにそういうと、『坂杜様』が「案ずるな」と答えた。

「佐藤の言いたい事は分かる。だが、根本の原因は貴様等にも関係する事だぞ」

「俺達にも、関係する……? どういう意味だよそれ」

俺がそう聞くと、『坂杜様』はゆっくりと目を閉じ言った。

「……こういう事だ」

――刹那。『坂杜様』が宙返りをすると、『坂杜様』が座っていた所から白い煙のような物が突然現れた。

煙は俺達の方にも来て思わず目を瞑った。

暫くして煙がなくなり、俺達はゆっくりと目を開けた。すると。

「……えっ!?」

そこにいたのは先程の九尾の狐ではなく、着物姿の人間だった。だが、狐の耳と九本の狐の尾がついている事から、紛れもなく『坂杜様』が『変化へんげ』したと言えるだろう。

……だが、これのどこが俺達にも関係する事なのだろうか?

そんな事を考えていると、『坂杜様』が口を開いた。

「昔の私は、もっと完璧に人の姿になる事が出来た。このような耳も、このような尾も、全て隠す事が出来たのだ」

「じゃあ、どうして今は耳も尻尾も隠れてないの?」

真梨恵がそう聞くと、『坂杜様』が答えた。

「その理由が、貴様等にも関係する事だ。……私は、人々が私の噂をする事で妖力を得ていた。昔はたくさんの生徒、たくさんの教師が私の噂をしていたものだ。中には私の事を拝む者までいた。だが、時が経つにつれ、私の噂をする者は減り、ついにはこの学校の全校生徒、教師も含め、誰一人私の噂をする者がいなくなったのだ。幸い、この学校の卒業生に数名私の噂を未だにしている者がおり、人の姿に変化する妖力までは残っている。だが……このざまだ」

「……成程。つまり妖力が失われつつあるから、この学校を守る事さえままならなくなってきたと」

銀河がそう聞くと、『坂杜様』は「そうだ」と頷いた。

「それから、私が妖力を失いつつある事で起こっている現状は、いじめや暴力等だけではない」

「……どういう事だ?」

銀河がそう聞くと、『坂杜様』は一言、言った。


「……『霊』だ」


「……『霊』?」

俺がそう聞き返すと、『坂杜様』は「そうだ」と答えた。

「私は自身の能力を使って、この学校に特殊な結界をはっていた。それは、外部から『霊』を引きつけないようにする物だった。だが、私が妖力を失いつつある事でその結界が消え、外部からたくさんの『霊』が侵入してきているのだ。しかも私は内部で生まれてしまった『霊』を成仏させる力も持っていたのだが、それも失われてしまった」

「つまり、この学校には今、たくさんの『霊』がいるって事?」

俺がそう聞くと、『坂杜様』が「そうだ」と答えた。

俺と銀河は顔を見合わせて首を傾げていたが、真梨恵だけは「確かに」と口を開いた。

「入学してきた時からね、この学校イヤな感じいっぱいするなーって思ってたの。何人も、ユーレイさん見た事あるし」

……そうだった。真梨恵はそう言った類のやつらが『視える』んだった。

真梨恵のその言葉に、『坂杜様』が「ほう」と興味深そうに返事をした。

「丑満時には『視える』のか」

「うん。私『視える』んだよー。だけど、最近は特に増えてきた気がするー」

「気がするのではない。実際に増えているのだ。私に以前のような力があれば容易く消す事が出来るのだが……」

そう言って、『坂杜様』はひとつ溜息をついた。

未だに話がついていけず、銀河と共にキョトンとした顔でいると、真梨恵がまたとんでもない事を言い出した。

「……ねえねえ『坂杜様』。私達、手伝ってあげよっか?」

「……ハ?」

俺と銀河と『坂杜様』が、ほぼ同時に真梨恵の方を見てキョトンとした。

暫くの沈黙の後、『坂杜様』が真梨恵に聞いた。

「手伝うって……。如何にして手伝うと言うのだ? 貴様等に何が出来る?」

「分かんない。分かんないけど、悪いユーレイさんばっかりじゃないんでしょ? だったら、ちゃんとお話しすれば安心して成仏してくれると思うの。それか、ユーレイさんが困ってたらお手伝いしてあげるとか。私ユーレイさんとお話しも出来るから」

真梨恵がそう言うと、『坂杜様』が「成程」と怪しい笑みを浮かべながら言った。

「……貴様、実に興味深い事を言うな。あの『霊』達と話が出来るのか。……そうか。そうであれば、貴様等には成し遂げる事が出来るかもしれんな」

「ちょ、ちょっと待て! マジでやらせる心算かよ……!」

俺がそう言うと、『坂杜様』は言った。

「勿論、無理にとは言わない。だがこのまま放っておけばこの学校自体危険な状態になるかもしれん。そうなると困るのは貴様等ではないか?」

「……脅しの心算ですか」

銀河がそう言い返すと、『坂杜様』は「脅しではない、事実だ」と返答した。

――俺も脅しだと思っていたが、よく考えて見れば確かに『坂杜様』の言う通りだ。

このまま『霊』を放っておけば、万が一『悪霊』と呼ばれるものが俺や、銀河や、真梨恵に襲い掛かってくる可能性がある。場合によっては大怪我、最悪死んでしまうかもしれない。それは避けたい。

俺は決心したように、『坂杜様』に言った。

「……俺はやるよ。真梨恵と一緒に」

「おい、正気か佐藤!? 本当にいるかどうかも分からないんだぞ!?」

「真梨恵や『坂杜様』がいるって言ってんだ。だったら本当にいるんだろ。それに、『坂杜様』の言う通り、この学校自体危険な状態になってしまったら、俺達にもいずれ危害が加わるかもしんねえだろ? だったら、真梨恵の言う通り、『霊』達を助けた方が安全だろ」

俺がそう言って真梨恵を見ると、真梨恵は嬉しそうな顔で俺を見つめていた。

銀河は暫く沈黙していたが、ハアと溜息をついて言った。

「……分かった。ここまで巻き込まれてしまったんだ。引き下がるのは俺の信念に反する。付き合ってやるが、その代わりあまり無茶はするなよ」

「分かった! 無茶しない!」

真梨恵が嬉しそうな顔でそう言うと、『坂杜様』が「ならば決まりだな」と再び口を開いた。

「だが松伏の言う通り、無茶は絶対にするでないぞ。どんな『霊』がいるか分からないからな」

「てことは、既に『悪霊』がいる可能性もあるって事か」

俺がそう言うと、『坂杜様』が「そうだ」と返事をした。

「それから、困った事があれば私を呼べ。妖力はあまりないが、貴様等に助言くらいはしてやる」

「うん、ありがとう『坂杜様』!」

真梨恵がそう言うと、『坂杜様』は怪しい笑みを浮かべてスウッと消えていった。



――かくして、『霊』を全て成仏させる為のちょっとした冒険が幕を開けた。

この先、どうなっていくのか。本当に全部の『霊』を成仏させることが出来るのだろうか。

色々不安はあるものの、とにかくやるしかない。やるしかないのだ。


いつの間にか窓の外は、綺麗な夕焼けが見えていた。

まるで俺達のこれからの冒険を応援するかのように。




【第1話に続く】

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