それでもVRMMORPG物を書きたいなら
ここ「小説家になろう」ではVRMMORPG物や異世界物がとっても人気で、更新された連載作品を見るとそういった作品がたくさん並んでいます。
ランキングでも、上位にそういったものが多く、ほかのジャンルの作品を書いてもなかなかアクセス数が伸びないのが現状です。
しかし、数が多ければ質のよいもの、悪いものははっきり分かれ、その数も増えてきます。
前回までに述べたように、VRMMORPGというものは書く際にいろいろな問題が起こります。
簡単にまとめると、
・ゲーム世界でなく、その時の社会情勢や登場人物の生活水準も考慮しなければならない
・VRMMORPG自体が面白いものでなければならない
・プレイヤー全員が平等な環境でなければならない
・話の目的がしっかりしていなければならない
・VRMMORPGでなければできない話作りをしなければならない
といった感じです。
ただ、「これさえ守れば面白いVRMMORPG小説が書ける!」というわけではありません。これはあくまでスタート地点で、基本的なものなのです。
質の悪いVRMMORPG物の小説というのは、理由もなくこういったことが守られていないものが多いのです。それでもアクセス数が伸びるには、単に「VRMMORPG物だから」というだけです。内容が面白いかどうかは二の次になっているのではないかと思います。
このように考えると、やっぱり面白いVRMMORPG小説を書くというのは非常に難しいものです。
それでも書きたいという人は、たくさんいます。
もし、「今からVRMMORPGを使った小説を書きたいなぁ」と思ったなら、ちょっと以下のことを考えながら書いてみてください。
・ゲームの「売り」は何なのか
・自分だけの「オリジナリティ」は何なのか(ほかのVRMMORPG小説と何が違うのか)
・登場人物の最終的な目的は何なのか
・読者に伝えたいことは何なのか
・絶対に最後まで書き上げることを目指す
・読者を楽しませるために、自分も楽しんで書く
読者が付きやすいゆえに安易に手を出しやすいジャンルですが、おもしろくなるかどうかは筆者のセンス次第。
せっかく書くなら、「面白い」作品を目指しましょう。