表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある貴族の開拓日誌  作者: かぱぱん
序章
8/164

イジメだよ。

俺は鉱山の糞尿始末係長になった。

部下はいない。

穴に貯まった糞尿を埋めて、新しい穴を掘るだけの簡単なお仕事だ。


「くせぇガキだな。」


係長就任初日から鉱夫のおっさん達に言われ、小屋から蹴り出される。

俺のベッドは地面そのものだ。

ウンコの穴はすぐ溜まる。

かなりの規模の鉱山なので、ざっと500人ほどが働いているのだ。

その糞尿の始末を、俺が一人でやっている。

当然、追いつかない。


「おいこら、溢れてんじゃねぇか、」


埋めるのが間に合わないと、おっさんに蹴り上げられる。

鉱夫だけあって、皆ガチムチマッチョメン。

殺す気だけはないようだが、割と容赦無い蹴りがくる。

一度、蹲ってたら溢れた穴に放り込まれたので、どれだけキツくても立ち上がって穴を掘る。

土の上だろうと、雨が降ってようと、寝るだけならなんとかなる。

だが、糞に塗れてると、飯をもらえない。

ただでさえ、一日一食で量も少ない食事だ。

成長期の俺には、かなりキツい。

それに、武芸の先生と違い、こいつらはパワーはあるが素人だ。

避ければ逆上されるのはわかっているので、身体で受けるしかないが、立ってさえいれば見た目ほどダメージはない。

まぁ、痛いもんは痛いんだけどな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ